神様の贈り物 NO.425
「忘却とは忘れ去ることなり」と言いますが、忘れる事って決して良くないことばかりでもありません。
赤瀬川源平だったでしょうか、イヤなことでもすぐに忘れてしまえる老人には、優れた「老人力」があるなどと言ってました。
ところが、かつて認知症のなんたるかを知らなかった笑福亭學光さんが、「認知症ってなんでもすっかり忘れてしまえる」「認知症ってイヤなことを忘れさせてくれる神様からの贈り物」と言ったところ、関係者から厳しいおしかりを受けたとか、認知症になった経験のない人は、認知症の人の苦しみが解らない、認知症の人は常に何かにおびえ不安がいっぱいで身の危険を感じているんだということを聞いて初めて、知らなかった不明を詫びて、自分のお笑いを福祉に活かせないかということを考えて、お笑い福祉士構想を立ち上げ、福祉に貢献する活動に踏み入ったと言ってました。
プロの芸能人が日常的には無償のボランテイア活動を続けることは並大抵のことではありません。
敬服します。