HAKUSANーBOYS&GIRLS

東洋大学・駅伝・アイスホッケー・チャーリーブラウン・舟木一夫・時には時事問題なども。2008年4月11日開始

苫小牧でロケの、映画 『のぼうの城』 観て来ました。

2012年11月22日 23時14分05秒 | テレビ・映画・DVD
苫小牧で大掛かりなロケを挙行し、上映が待たれていた、映画「のぼうの城」が11月の初めから、苫小牧でも封切りになりました。
本来なら、昨年上映される予定でしたが、劇中に城の水攻めが2回もあり、東日本大震災の大津波を連想させるとして、上映が延期になっていた曰く付きの映画です。
私も町内会の知人に、エキストラに誘われてました。私もやる気満々でしたが、都合で行けなくなったのですが、どんな映画になったのか興味があったので、観て来ました。

物語は豊臣秀吉の天下統一目前、小田原の北条攻めの際のお話です。財務(事務方)には能力がありながら、武功が足りなく、秀吉の家臣団 (加藤清正や福島正則辺り?)からあまり評価が高くなかった、石田三成に、秀吉が手柄を立てさせてやろうと配慮し、20,000人の兵を与え、北条方の支城である“忍城”(おしじょう)を攻めさせます。

主人公はその「忍城」を守る城代とその家臣団や領民たちであります。「忍城」の兵力はわずか500。
それが野村萬斎扮する城代や家臣団の佐藤浩市・山口智充・成宮寛貴らの活躍、領民の強力などによって、
本家の北条氏が秀吉に降伏するまで、落城しなかったと言うお話でありますな。

確かに水攻めのシーンは迫力がありました、上映が延期された時、私は大いに憤慨したものでしたが、やはりあの震災直後に上映するには、ためらうのも無理はないと思いましたね。


映画の出来は、狂言師の野村萬斎のワンマンショーと言った感じで、佐藤浩市も山口智充も、際立って好演したと言う感じではなかったですね。成宮寛貴にわざと現代調の台詞を喋らせたのも逆効果だったと思います。男勝りの姫を演じた榮倉奈々も、「男勝りの姫」と言う設定だから我慢出来たようなモンです。

豊臣方も、秀吉が市村正親、三成が上池雄輔、大谷秀継が山田孝之、長束正家が平岳大で、やや配役が弱い感は否めません。
そもそも戦が不得意な三成が、やる気満々なのが不自然ですし、後に関ヶ原で三成と運命を共にする大谷秀継の三成に対する友情や忠告も物足りない気がします。


とんねるずの石橋の奥さんが出てましたが、全く存在感はありませんでした。
女優陣そのものが少なかったのですが、農民の娘役の芦田愛菜は相変わらずの芸達者!

結局この映画は何を言いたかったのか?領民にまで「でくのぼう」(のぼう)と陰口を叩かれながら、不思議と愛されるお殿様と領民の信頼関係なのでしょうかね?
名作とは言えませんが、不思議な映画ではありましたね。
この映画の前に、“北のカナリアたち”を観たので、そっちの方が印象に残ったものですから、やや印象が薄かったのかも知れません。
コメント
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