雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

雨宮日記 3月23日(土) 浜松もサクラが咲き始めました

2013年03月23日 21時09分34秒 | 雨宮日誌

雨宮日記 3月23日(土) 浜松もサクラが咲き始めました

 例年より早い開花で、浜松も2部咲きくらい、来週木曜日には満開のようです。

 桜(サクラ)については、日本古代史3 さくら・さつき・さなえ・・・の「さ」とは 2010年03月27日 19時03分49秒 | 古代史を考えるで書きました。

 外国人が日本へ来ると、なぜ「桜の花」で「お花見」して飲めや歌えの大騒ぎなのか、理解できないようですし、日本人でも本来の意味を忘れて、ただ飲んで歌ってという人もいるようです。

 もちろん、本来の意味は、豊作の神さまが山から降りてきて、桜の花に宿るので、今年の収穫の豊作を願って、神さまにお酒や食べ物をお供えする、そのお供えのお裾分けをぼくたちもいただくのが「お花見」です。

 「サクラ」の「サ」は5月末の田植えの頃の「サツキ」「サオトメ」の「サ」と同じです。

 銅鐸の「サナギ」の「サ」も同じでしょうか?もちろん、浜松市の佐鳴湖は、「サナギの湖」で銅鐸の湖です。

  ☆ 

 近くに住んでいる長女のTさんが来て、「お父さん!姿勢悪い!おじいちゃんより猫背だよ!」と言うので、則子さんが「私が言っても聞かないから、Tさん、もっと言って」とけしかけてました。

 まあ、確かにそうですけどね。

 肉体をピンと張ってこの世の中を生きようという信念ではないので…頭の中は、ピンと張り詰めて生きているつもりですが。

 


雨宮日記 3月22日(金) 則子さんと馬込川を散歩、モンシロチョウが舞ってます

2013年03月23日 20時34分52秒 | 雨宮日誌

雨宮日記 3月22日(金) 則子さんと馬込川を散歩、モンシロチョウが舞ってます

 午後、則子さんと馬込川を散歩。昨日はいなかったオオバンたちが今日は姿を見せていました。23羽です。

 あっちこっちで白いモンシロチョウが数匹舞っています。よく見ると1匹は羽がぼろぼろで、越冬した個体でしょうか。

 ウグイスが川の西岸の笹藪のなかで鳴いていました。

 動物や昆虫や植物のことは、別ブログ「浜松の小さな生きものたち 馬込川日記」で週何回か書いていますので、そちらもご愛読ください。

 


本と映像の森 247 近藤誠さん著『患者よ、がんと闘うな』文春文庫

2013年03月23日 11時11分55秒 | 本と映像の森

本と映像の森 247 近藤誠さん著『患者よ、がんと闘うな』文春文庫、2000年12月10日第1刷~2011年5月15日第4刷、303ページ、定価543円+消費税5%

 著者はガン医療が専門のお医者さんです。近藤さんの主な主張は、以下の6点です。
  「がんの手術は、ほとんど役に立たない」
  「抗がん剤治療で意味があるのは全体の1割」
  「がん検診は百害あって一利なし」
    「放射線治療は過剰でなければ手術より効果がある」
    「「臨床試験」は治療でなく「研究」であり、危険である」
    「がんは本物の転移性のがんと、がん「もどき」に分かれる」


 この6つの主張を具体的に、データや実例に基づいて主張しているところに本書の特徴があります。主張の当否は、この本を読んだ人自身が、それぞれ判断してください。ぼくは、この本が読むに値する本であると思います。

 たとえば、がん検診では、がんの「早期発見」でがん死者が減ったというデータはないので、無効だと著者はいいます。さらに、内視鏡での肝炎ウイルスやピロリ菌感染や、医療被曝によるがんの発症の方が問題だといいます。

 近藤さんは、抗がん剤治療で効果があるのは急性白血病・悪性リンパ腫・睾丸腫瘍・子宮絨毛腫瘍・小児がんで、全体の1割だといいます。乳がんや特殊ながんのいくつかは、数ヶ月の延命効果があるかもしれない。あとのすべて、胃がん・食道がん・肺がん・○腸がん・膀胱がん・肝がん・甲状腺がん・前立腺がん・・は抗がん剤の効果はないと言っています。つまり、投与されて苦しんでも延命効果はないから、丸損なのです。

 一般国民の「常識」とも真っ向から衝突するショッキングな結論なので、受け入れられない人も多いかと思いますが、事実と道理に基づいて、一人ひとりが判断すればいいと思います。だって、自分の命と肉体がかかっているわけですから。

 近藤さんは、こう書いています。「問題は現代医学そのものにあるのではなく、それを用いる医師たちの方にあるのではないか、という視点が必要です。
 これまで現代医学が人を見ることができないと思われてきたのは、それを用いる医師たちが、なんでもかんでも治療しようと猪突猛進してきたからに思われます。その典型ががん治療、余命いくばくもない人の臓器を摘出したり抗がん剤をしていては、がんや臓器を見て人を見ないといわれても仕方ありません。
 しかし、人が技術としての科学に振り回されるのではなく、がんや人間の本質を洞察する学問として科学を利用すれば、現代医学はきっと役にたち、人々にしあわせをもたらしてくれると確信しています。どうすれば現代医学の場において、患者の復権と人間性の回復を果たせるのか、その処方箋の一例を書いてみたい」と。


 近藤さんの他の本や、がん治療についてのいい文献があったら、また、ここで紹介します。

 


本と映像の森 246補足 三上延『ビブリア古書堂の事件手帳4』メディアワークス文庫

2013年03月23日 11時08分03秒 | 本と映像の森

本と映像の森 246補足 三上延『ビブリア古書堂の事件手帳4』メディアワークス文庫、2013年2月22日発行、333ページ、定価本体570円+消費税5%

 いまテレビで放送中の連続ドラマ『ビブリア古書堂の事件手帳』の最終2回分の原本です。最終回は、来週月曜日・3月25日です。

 「246」で書きましたが、詳細補足です。

 テレビでは終わるようですが、原本「あとがき」では「この物語もそろそろ後半です。最後までお付き合いいただければ幸せです。」とありますので、もう1冊か数冊は出るのでしょうか。
 栞子さんと五浦くんの仲、栞子さんと母・智恵子さんの仲と智恵子さんがなぜ10年前に出ていったかの謎、2つの仲と1つの謎が解決するまで、物語は終わりません。

 原本では、栞子さんと妹(テレビでは弟)が従姉の結婚式で横浜に行き、五浦くんが一人で店にいる時に起きた東日本大地震の余震から始まります。つまり、2011年4月初めという設定です。
 そこに一本の電話がかかってきます。非通知でしたが、声は明らかに栞子さんの声なので、五浦くんは栞子さんと思い、会話していると、何かおかしい。五浦くんは、ハッと「母親だ!」と気づきます。
    ☆
 大まかな設定は原本もテレビも同じで、江戸川乱歩の全著書揃いのコレクションを持つ女性から、家の金庫を開けてくれたら、コレクション全部をビブリア古書堂に売るという設定です。
 そこへ、今回初登場した母親の智恵子さんが登場して、智恵子さんと、栞子さん=五浦くん、の2組の探偵の知恵比べ競争になります。
    ☆
 テレビでは、はぶかれていますが、初めて来城(きしろ)家を訪れた栞子さんが五浦くんに、乱歩の色紙や「黄金仮面」グッズや「パノラマ島奇談」の説明をするところ、いちばん聞き所だと思います。
 乱歩の直筆色紙「うつし世はゆめ よるの夢こそまこと 乱歩」も、ストーリーの要所で五浦くんがつぶやき、大事な役割を果たす名文句です。
 やはり「ビブリア古書堂」の魅力は、栞子さんによる本・古書の名ガイドにあるのですから、それをはぶくことは、視聴者にとって、いちばん大事な部分を落としてしまっているように思います。

 テレビドラマも、なかなかいい出来と思いますが、原本をぜひ読まれることをお勧めします。