本と映像の森 246補足 テレビドラマ「ビブリア古書堂の事件手帖」最終回
3月25日(月)午後9時から、連続ドラマ「ビブリア古書堂の事件手帖」最終回でした。前回と今回は原本の第4巻、江戸川乱歩の特集です。則子さんと、次女と3人で見ました。
ストーリーは、これまで2回書いているので、そちらを参照してください。
以下、ネタバレしますので、原本を新鮮に読みたい方は読まないように。
原本といちばん違うのは、テレビでは栞子さんと五浦くんの恋はおもてには出てこないことです。
第4巻では、① 主人公の五浦くんが栞子さんに「デート」を申し込んでOKを取り、② テレビドラマの「クローゼットのなかの2人」も、もっと密着していること、③ 母親が栞子さんに「あの原稿を一緒に読もう」と誘惑されてついフラッと行きかけるのを五浦くんが止めて、栞子さんは「明日、デートですから」と断らせること、でしょうか。
テレビドラマでは栞子さんが「あなたは本が読めないから」と言ってしまい、なんとなくきまずい雰囲気で終わった「晩年」の偽物を燃やしたあとの病室でのシーンも、原作では、五浦くんは「やめます」と家にこもってしまい、栞子さんはすごく暗くなって、みかねた妹が五浦くんを訪問して「店に戻って」という物語も消えています。
もちろん、良質の推理テレビドラマだったと思います。江戸川乱歩さんの「怪人二十面相」も、殺人事件のない推理探偵小説でしたね。
テレビドラマでは、母親の追っている本がなんなのか、明かされずに終了しましたが、栞子さんと五浦くんの恋の行方ととともに、原作者・三上延さんの第5巻、あるいは以後に期待したいと思います。
第4巻を読んでわかったのは、五浦くんと栞子さんの関係は、ぼくと則子さんの関係に等しいことです。なにが?栞子さんは五浦くんより2才年上です。則子さんはぼくより2才年上です。こういうこと、なんだか嬉しくなってしまいます。
ただし、栞子さんは思考派で、五浦くんは行動と直感派、ぼくは思考派で、則子さんは行動と直感派、というのが真逆ですが。
で、則子さん、どうする?第1巻から第3巻まで、買う?