雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

新・本と映像の森 228 ことばと詩 9 大隈言道『こぞのちり』より

2019年01月20日 10時25分33秒 | 本と映像の森

新・本と映像の森 228 ことばと詩 9 大隈言道『こぞのちり』より

 昨日に続いて江戸時代の歌人。寛政十年(1798年)生まれ。慶応四年(1868年)没。没年は橘(たちばな)曙覽(あけみ)と同じです。

 『こぞのちり』にこう書いています。

 「わがものを詠まんとすれば異軆になり、異軆ならじとすれば古人のものになる。歌の難きところなり。さはれ、古人の歌いくつ詠みたりとて、詠まざるも同じ、生涯歌なくて歌詠みなるは悲しむべし」

 心から同感します。他人の考えや組織の考えをいくら書いても、自分の考え・自分のブログには、なりません。

 羽仁五郎『明治維新』岩波新書、1956年改版、p79に引用。