新・本と映像の森 233 吉田遠志『まいご』福武書店、1983年
絵本です。絵と文は吉田遠志さん。「吉田遠志・動物絵本シリーズ<2> アフリカ」、B4橫版、48ページ、NDC913、定価1200円(このころ)。
主人公はアフリカの草原・サバンナに住んでいる草食動物のヌーです。ヌーはアフリカに住むウシの仲閒です。
ヌーの生まれたばかりの赤ちゃんヌーとお母さんヌーが仲閒たちといっしょに、乾季の草原を旅するお話です。
自然に発火する野火があったり、おぼれ死ぬ危険がある大河を渡ったり、肉食動物のライオンの襲撃があったりします。
ドキドキです。
背景のキリマンジャロ山が、白い雪を抱いてまるで冬の富士山のように雄大できれいです。
画調はボクの好きな色調と筆タッチで、いいですね。
他の巻に『はじめてのかり』『かりのけいこ』『おみやげ』『おもいで』『かんんちがい』があります。