雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

紫の涙

2016-04-25 22:17:50 | セツナイ
人によっては、
あの「マイケル・ジャクソン」が亡くなった時以上の
衝撃かもしれません。

僕は......

そっちの人.......

であるかと思います。

「The Artist Formerly Known As Prince」

かつて「プリンス」という名で呼ばれていた
音楽シーンの王がこの世界を去った......
というニュースが、
つい最近世界を駆け巡りました。



聞き込みすぎてボロボロのケースに入っているアルバム
「Purple Rain=パープルレイン」
これでもケースは何度も取り変えているのですが......
アーティストクレジットは
「Prince & The Revolution=プリンス・アンド・ザ・レヴォリューション」
最早、なんの説明も要らない、
ロックポップにおける傑作中の傑作となる一枚でしょうか。
1980年代のミュージックビジネスシーンにおいて、
マイケルジャクソンのスリラーに並ぶインパクトを放ったアルバム。
それは僕にとっても同様のことで、
また、そんな人が沢山いたからこそ、
このアルバムが音楽史に燦然と刻まれているというワケでもあって。
勿論、
彼の生み出したアルバムには傑作と呼べるものは他にも沢山あって、
そんなものを1つ1つ語っていたら、
それはもう大変な長さのお話になってしまうワケで。
だから、まとめて言えば、
プリンスは紛れもなく「スーパースター」なのだと、
僕は心底思うのです。



音楽好きな人がよく見かける?であろうこのステッカー。
これは
「ペアレンタル・アドバイザリー=Parental Advisory」
と呼ばれる勧告ロゴで、全米レコード協会(RIAA)が

「この作品は未成年者にはふさわしくない!」

と認定した音楽作品に添付するものとなっています。
今思えばこのステッカーも
一番最初に貼られた作品はパープルレインでした。
彼はこんな悪評があればあるほど人気が出ていって、また、
そうなるようにワザと色々な仕掛けを施していたようにも見えていて。
しかし、そんな「良識」へのチャージや、
マスコミやファンを煙に巻くようなことをすればするほど、
彼のスター度やカリスマ性は増していったように思えます。
それもこれも

「真の実力がある人にしかできない」

宣伝やブランディングの手法。
卓越したギタープレイヤーとしても、
マルチプレイヤーとしても、
シンガーソングライターとしても、
プロデューサーとしても、
とにかく才気あふれる人だったと、心底そう思います。
ダンスや身のこなしもキレキレでしたし。
そういう意味では、
エンターテイナーとしても凄い力量を持っていた人だったとも思います。

スライ・アンド・ザ・ファミリーストーン、
ジミ・ヘンドリクス、
ジェームス・ブラウン......
ファンクの真髄やR&B、
ヒップホップにフュージョンやジャズ、プログレに至るまで、
彼の音楽には僕がトキメク音楽の全てが
溶け込んでいるようにも思えます。



寂しくて仕方ありません。



デビュー時。
奇妙で下品な衣装やパフォーマンスで話題となっていたプリンスは、
多くの人々から「キワモノ」扱いをされていたようなのですが、
審美眼の高い業界の人々からは既に大きな注目を集めていて。
特に、あの「ザ・ローリング・ストンーズ」のミック・ジャガーは、
そんなプリンスをいち早く自分達のライブツアーの
フロントアクト(前座)に起用しました。
それは、新人だったプリンスにとってはとてつもなく大きな
ステップアップのチャンスだったのですが、
いざ、ストーンズのステージに立った時、
観衆からは容赦ない大きなブーイングとバッシングを受け、
それが当時あまりにヒドかったらしく、
彼は途中で演奏を止めて帰ってしまったのだそうです。
そのまま故郷の家に籠ってしまったくらい傷つき、
落ち込んだ彼を、
ミックはもう一度強く説得して再度ステージに立たせたのですが、
そこでまた、
今度は観客から腐った食べ物などまで投げ込まれるような
事態となってしまったのだそうです。
プリンスはまたも傷ついてステージを降りてしまいました。
しかし、そんな観衆に向かって、
ミックはステージからこんなことを言い放ちました。



「プリンスがどんなに凄い奴か、
お前らには分からないだろう」



これは、今や、
プリンスを語る時に絶対に欠かせないエピソードとして
僕らファンの間で語られる「伝説」でもあります。
この時のミックが正しかったということは、
後に世界の隅々で証明されました。



とても寂しいことですが、
音楽界はまた一つ、
大きな星を失ったように思います。



———————パープルレイン、パープルレイン
僕は紫の雨に打たれている君を見たかっただけ
パープルレイン、パープルレイン
君に会いたい、君に会いたい
紫の雨の中で、君に会いたい——————————————



しばらくは......

僕は紫の涙に暮れて過ごすことになりそうです。

プリンスさん。

スゲー音楽を届けてくれて本当にありがとうございました。

あなたの音楽は、

僕にとってインスピレーションそのものでした。

あちらの世界にいる時ぐらいは、

どうかゆっくりとお休みください。



最近公開された3D大作映画
「バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生」
最初から最後まで息をつかせぬエンターテイメントでしたが......
バットマンのテーマ曲といえば、
僕はプリンスの手がけた
「バットダンス=Batdance」が最高だと、
今でも、そう思ってます。


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