ちかぁーごろ、近ごろ、あるところに、
木の工芸品を作って暮らしているおじさんがおりました。
おじさんは山のふもとにある小さな工房に住んでいましたが、
ある日、手狭になってきた工房を少し広い場所に移そうと、
手頃な土地を探しに出かけて行きました。
そして、幹線道路沿いにある、
何の変哲もない小さな田んぼを見つけました。
道路沿いにあるその場所なら、
作った工芸品もそのままお店のようにして売ることも出来るし、
とてもよいかもしれない、と。
おじさんは早速その水田を買いとり、
工房を建てようとしました。
すると、その時。
どこからかおじさんに不思議な声が聞こえてきました。
「ここを掘ると温泉が湧くぞ......」
その声はそんなお告げのようなことを言っていました。
おじさんは半信半疑で、それでも、
聞こえてきた声の言う通りに水田を掘ってみることにしました。
すると、なんと!
本当に!
そこから見目麗しい温泉がコンコンと湧き出てきました......
とさ。
めでたし。めでたし。(^^)
石川県、白山市の片隅にある
「白山 杉の子温泉」
山あい深くにある、このとても小さな温泉には、
そんな逸話があります。
味も素っ気も無いこの温泉。
温泉の看板がなければ何かの倉庫の様にしか見えない小屋で。
普通にドライブしていたら、
普通に通り過ぎてしまうと思われます。
しかし、しかし、この温泉。
温泉の質や法的ルールを厳しく管理する立場の
白山市の公職の皆さんからも
「白山麓で一番の泉質ではないか」
「奇跡的な温泉」
などと絶賛されている、
知る人ぞ知るマニア向けの温泉なのだそうで。
市や県の内外にも熱いファンを沢山持っている温泉でもあるそうなのです。
最初にこの温泉を僕に教えてくれたのは、
やはり公職で世界を飛び回っている北陸の令嬢......霊嬢!?ヒミコさん。(^^)
以前記した「東尋坊徒然」という記事の時に強くオススメしてくれました。
信頼する彼女のおススメの温泉ですから、
「それはイカネバなんねーど☆」
と。東尋坊の帰り道、
彼女のガイドをもらいながら寄ってみたというわけなのです。
着いて、建物の中に入ってみると、なにやら少々妖しい!?
雰囲気が漂っていて。
休憩所にはコタツなどが置かれていたりと、
ちょっと面白い感じ。
聞くところによると、
この温泉は最初に記したような逸話から始まった個人所有の温泉で。
ある日突然、
山あいの何の変哲もない水田から湧き出たものでもあって。
故に泉源やお湯の埋蔵量!?はよく分かっておらず。
「いつお湯が止まってしまうか?」
なんてこともわからず。
そうなると投資家や起業家、自治体や銀行などにしても、
温泉として投資をして行くことにはちょっと腰が引けてしまい。
しょうがないので、そのまま、
もう何年も個人で細々と運営してきているのだとか。
現在の運営は掘り当てた方とは違う方に
バトンタッチされているようなのですが、しかししかし、
このお湯に一度浸かった方々からの称賛の声は絶えることがなく。
その類いまれなる泉質には未だアチコチで
「どーすべーか。投資とかしちゃう!?」
「イアイヤイヤイヤイヤ......ちょっと危なくね!?」
「でも、やっぱり一番いい温泉だよね......」
なんて会話が続いているとか、いないとか!?で。
なかなかに面白い温泉なのです。
実際お湯に浸かってみると素晴らしくサラッサラ!
の透明な泉質。
無味無臭。
「ふつうのお湯ちゃうん!?」
と思ってしまう様な感じ。
一言でいえば、
「まったくクセがない」
この点においては本当に奇跡的な温泉ではないかと思います。
ココと似た泉質で思い当たる有名どころでは、この国で唯一、
天皇陛下専用の浴室がある「道後温泉」あたりでしょうか。
しかも、それよりももっと磨かれている感じがあります。
強いアルカリ性の温泉なのに全くヌルヌルしないというのも
本当に貴重な湯と思われ。
そんな超さっぱり!とした浴感な上に、
「帰ろうか.....」
と、車に乗り込んだ頃からじわじわと
暖まりが追いかけて来る感じには凄みさえありました。
湧き出る湯の温度も43度ぐらいのようで、
薄めたり、沸かしたりもしないとのこと。
加えて
「一滴たりとも循環をさせない!純生湯放流式!」
を謳う完全かけ流しスタイルでもあるので、
お湯はすこぶる清潔。
飲料許諾も正式に取れているのだとか。
流石!
世界を股にかけた公職をこなすヒミコさんのインサイダー情報。
スバラスィ。
そして!
やっぱり!
白山!
恐るべし!(@ ̄ρ ̄@)
前回から連続の温泉記事となってしまいましたが、
実は前回の記事を記していた時に、
この温泉のことがやたらと頭に浮かんで来ていたもので......
それで記させていただいたというワケなのでございます。
秋ですし。
モードはプールから温泉に切り替わる時期ですし。
連続の温泉記事でも、まぁ、良いのかも知れないかなぁ、と。
ええ。ええ。(^^)
記事中にチョイと出てきた愛媛県松山市の道後温泉。
古い携帯写真で申し訳なし!
なのですが、歴代の天皇陛下は勿論、
聖徳太子や多くの文豪達も愛してきた日本最古とも言われる温泉。
いくつかの有名な物語の舞台にもなってきました。
こちらの場合は
「シラサギ(白鷺)さんが教えてくれた......」
という伝承があるようですが......やはりこの温泉も、
特別な湯である事は入った誰もが実感するところではないかと思います。
杉の子温泉もこんな雰囲気に出来たらブレイク必至か!?
などと言いつつ、今のままで十分ですけど。ね。(^^)
☆温泉関連の過去記事はコチラ☆
・豊富温泉(北海道、豊富)———【豊富温泉】
・宝川温泉(群馬県、水上)———【宝の川の日】
・コタン温泉(北海道、弟子屈)———【鍔とアイヌ】
・砂湯(北海道、弟子屈)———【鍔とアイヌ】
・和琴温泉(北海道、弟子屈)———【鍔とアイヌ】
・丸駒温泉(北海道、千歳)———【丸駒温泉】
・恐山温泉(青森県、恐山)———【恐山徒然】
・十和田湖西湖畔温泉(青森県、十和田)———【十和田湖徒然】
・矢櫃温泉 瑞泉閣(岩手県、一関)———【邪馬台国徒然】
・山王山温泉 瑞泉郷(岩手県、一関)———【邪馬台国徒然】
・ほったらかし温泉(山梨県、笛吹川)———【イチロー備忘録】
・伊香保温泉(群馬県、伊香保)———【榛名徒然】
・富士眺望の湯 ゆらり(山梨県、鳴沢)———【此花咲耶姫】
・もえぎの湯(東京都、奥多摩)———【鳩ノ巣徒然】
・天山湯治郷(神奈川県、箱根)———【箱根徒然】
・縄文真脇温泉(石川県、真脇)———【巫女姫の太鼓】
・みくりが池温泉(富山県、立山)———【立山徒然】
・須佐温泉(島根県、須佐)———【青き炎】
・玉造温泉(島根県、松江)———【猿田彦ミステリー】
・たまて箱温泉(鹿児島、指宿)———【かんぱかぱーん】
木の工芸品を作って暮らしているおじさんがおりました。
おじさんは山のふもとにある小さな工房に住んでいましたが、
ある日、手狭になってきた工房を少し広い場所に移そうと、
手頃な土地を探しに出かけて行きました。
そして、幹線道路沿いにある、
何の変哲もない小さな田んぼを見つけました。
道路沿いにあるその場所なら、
作った工芸品もそのままお店のようにして売ることも出来るし、
とてもよいかもしれない、と。
おじさんは早速その水田を買いとり、
工房を建てようとしました。
すると、その時。
どこからかおじさんに不思議な声が聞こえてきました。
「ここを掘ると温泉が湧くぞ......」
その声はそんなお告げのようなことを言っていました。
おじさんは半信半疑で、それでも、
聞こえてきた声の言う通りに水田を掘ってみることにしました。
すると、なんと!
本当に!
そこから見目麗しい温泉がコンコンと湧き出てきました......
とさ。
めでたし。めでたし。(^^)
石川県、白山市の片隅にある
「白山 杉の子温泉」
山あい深くにある、このとても小さな温泉には、
そんな逸話があります。
味も素っ気も無いこの温泉。
温泉の看板がなければ何かの倉庫の様にしか見えない小屋で。
普通にドライブしていたら、
普通に通り過ぎてしまうと思われます。
しかし、しかし、この温泉。
温泉の質や法的ルールを厳しく管理する立場の
白山市の公職の皆さんからも
「白山麓で一番の泉質ではないか」
「奇跡的な温泉」
などと絶賛されている、
知る人ぞ知るマニア向けの温泉なのだそうで。
市や県の内外にも熱いファンを沢山持っている温泉でもあるそうなのです。
最初にこの温泉を僕に教えてくれたのは、
やはり公職で世界を飛び回っている北陸の令嬢......霊嬢!?ヒミコさん。(^^)
以前記した「東尋坊徒然」という記事の時に強くオススメしてくれました。
信頼する彼女のおススメの温泉ですから、
「それはイカネバなんねーど☆」
と。東尋坊の帰り道、
彼女のガイドをもらいながら寄ってみたというわけなのです。
着いて、建物の中に入ってみると、なにやら少々妖しい!?
雰囲気が漂っていて。
休憩所にはコタツなどが置かれていたりと、
ちょっと面白い感じ。
聞くところによると、
この温泉は最初に記したような逸話から始まった個人所有の温泉で。
ある日突然、
山あいの何の変哲もない水田から湧き出たものでもあって。
故に泉源やお湯の埋蔵量!?はよく分かっておらず。
「いつお湯が止まってしまうか?」
なんてこともわからず。
そうなると投資家や起業家、自治体や銀行などにしても、
温泉として投資をして行くことにはちょっと腰が引けてしまい。
しょうがないので、そのまま、
もう何年も個人で細々と運営してきているのだとか。
現在の運営は掘り当てた方とは違う方に
バトンタッチされているようなのですが、しかししかし、
このお湯に一度浸かった方々からの称賛の声は絶えることがなく。
その類いまれなる泉質には未だアチコチで
「どーすべーか。投資とかしちゃう!?」
「イアイヤイヤイヤイヤ......ちょっと危なくね!?」
「でも、やっぱり一番いい温泉だよね......」
なんて会話が続いているとか、いないとか!?で。
なかなかに面白い温泉なのです。
実際お湯に浸かってみると素晴らしくサラッサラ!
の透明な泉質。
無味無臭。
「ふつうのお湯ちゃうん!?」
と思ってしまう様な感じ。
一言でいえば、
「まったくクセがない」
この点においては本当に奇跡的な温泉ではないかと思います。
ココと似た泉質で思い当たる有名どころでは、この国で唯一、
天皇陛下専用の浴室がある「道後温泉」あたりでしょうか。
しかも、それよりももっと磨かれている感じがあります。
強いアルカリ性の温泉なのに全くヌルヌルしないというのも
本当に貴重な湯と思われ。
そんな超さっぱり!とした浴感な上に、
「帰ろうか.....」
と、車に乗り込んだ頃からじわじわと
暖まりが追いかけて来る感じには凄みさえありました。
湧き出る湯の温度も43度ぐらいのようで、
薄めたり、沸かしたりもしないとのこと。
加えて
「一滴たりとも循環をさせない!純生湯放流式!」
を謳う完全かけ流しスタイルでもあるので、
お湯はすこぶる清潔。
飲料許諾も正式に取れているのだとか。
流石!
世界を股にかけた公職をこなすヒミコさんのインサイダー情報。
スバラスィ。
そして!
やっぱり!
白山!
恐るべし!(@ ̄ρ ̄@)
前回から連続の温泉記事となってしまいましたが、
実は前回の記事を記していた時に、
この温泉のことがやたらと頭に浮かんで来ていたもので......
それで記させていただいたというワケなのでございます。
秋ですし。
モードはプールから温泉に切り替わる時期ですし。
連続の温泉記事でも、まぁ、良いのかも知れないかなぁ、と。
ええ。ええ。(^^)
記事中にチョイと出てきた愛媛県松山市の道後温泉。
古い携帯写真で申し訳なし!
なのですが、歴代の天皇陛下は勿論、
聖徳太子や多くの文豪達も愛してきた日本最古とも言われる温泉。
いくつかの有名な物語の舞台にもなってきました。
こちらの場合は
「シラサギ(白鷺)さんが教えてくれた......」
という伝承があるようですが......やはりこの温泉も、
特別な湯である事は入った誰もが実感するところではないかと思います。
杉の子温泉もこんな雰囲気に出来たらブレイク必至か!?
などと言いつつ、今のままで十分ですけど。ね。(^^)
☆温泉関連の過去記事はコチラ☆
・豊富温泉(北海道、豊富)———【豊富温泉】
・宝川温泉(群馬県、水上)———【宝の川の日】
・コタン温泉(北海道、弟子屈)———【鍔とアイヌ】
・砂湯(北海道、弟子屈)———【鍔とアイヌ】
・和琴温泉(北海道、弟子屈)———【鍔とアイヌ】
・丸駒温泉(北海道、千歳)———【丸駒温泉】
・恐山温泉(青森県、恐山)———【恐山徒然】
・十和田湖西湖畔温泉(青森県、十和田)———【十和田湖徒然】
・矢櫃温泉 瑞泉閣(岩手県、一関)———【邪馬台国徒然】
・山王山温泉 瑞泉郷(岩手県、一関)———【邪馬台国徒然】
・ほったらかし温泉(山梨県、笛吹川)———【イチロー備忘録】
・伊香保温泉(群馬県、伊香保)———【榛名徒然】
・富士眺望の湯 ゆらり(山梨県、鳴沢)———【此花咲耶姫】
・もえぎの湯(東京都、奥多摩)———【鳩ノ巣徒然】
・天山湯治郷(神奈川県、箱根)———【箱根徒然】
・縄文真脇温泉(石川県、真脇)———【巫女姫の太鼓】
・みくりが池温泉(富山県、立山)———【立山徒然】
・須佐温泉(島根県、須佐)———【青き炎】
・玉造温泉(島根県、松江)———【猿田彦ミステリー】
・たまて箱温泉(鹿児島、指宿)———【かんぱかぱーん】
飯テロならぬ、湯テロですー!涙
中に入った時の番台の位置とか、そこにいるオバさんの感じまで似てますよー(^^)
温泉リストが
こんこんと(字余り)
どこでもドアが欲しいですが、まずは、近々伊豆箱根に行くので天山湯治郷に寄られるとよいです
素敵なリストありがとうございます♨
実は温泉エキスパートの神様がいて、ほとんど全ての温泉に行っている!?らしいのですが、
そのベストテンというのを教えてもらったことがあります。
どれも行くのがあまりに大変なところが多いのですが、、、
今度また記せたらと(^^)
今日のプリリンさんのブロクで拝見しました
他の記事でもそうですが、
よく話が同期するのがおもしろいですね
波動~波動~
天山湯治郷はリラックス&お食事が美味しかったです。
ランプの精さんおすすめの北川温泉はお湯も景色も素晴らしく、いつまででも入っていられる温泉でした!
また、他の温泉も機会があれば行きたいと思います。
ありがとうございました( ^^)
北川温泉は黒根岩風呂が最高に好きなのです。
女性は覗かれそー!?ですけど、アレはなかなか無いっす。大好きです。