雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

調和

2020-03-03 00:08:23 | 願い
僕としては、このお話の中にはツカヘイさん達からの
大切なメッセージが含まれているように思えているのです。
それは、
 
 
 
「なぜ?ハナちゃんがRCRアーキテクツ関連の建物に生まれ変わったのか」
「なぜ?日本ではなく、バルセロナやオロットの町だったのか」
 
 
 
バルセロナは陽光あふれる美しい街です。
街の人々は皆、こう言っていました。
 
 
 
「この街は緑が素晴らしいんだ。
どこに行っても高い街路樹や公園が沢山ある。
建物も高くないしね。
どの道も広くて明るいんだ。
サイコーだから。楽しんでくれ」
 
 
 
オロットの町は、
バルセロナを東京と見立てると那須高原や軽井沢、小淵沢のような所。
3万ぐらいの人々が豊かな自然の中でゆったりと暮らしているような町。
移民も積極的に受け入れています。
そんなカントリー・タウンにオフィスを構えるRCRアーキテクツ。
2017年に建築界のノーベル賞ともいえる
「プリツカー賞」
を受賞した時には、建築業界は少なからず騒然とし、
世界的なメディアはこんな言葉で伝えていたそうです。
 
 
 
スター・アーキテクトが活躍する時代は終わった」
 
 
 
とても乱暴に書けば、
 
 
 
「どうしてこんな無名の!?田舎町の建築家が!?」
 
 
 
そんな感じで、
受賞時には様々なところで物議を醸していたのだそうです。
興味深いのは、
RCRさんがこの賞をとった2017年にハナちゃんは亡くなっています。
そして、ハナちゃんは、
そんな物議を醸していたRCRさんの建物に生まれ変わりました。
この日本に、ではなくスペインに、です。
座敷童(ざしきわらし)さんなど本当にいるのか!?いないのか!?
なんていうポンチキな議論を棚上げして記してみれば、
わらしさんは、この日本という国においてはもはや絶滅危惧種です。
本来、自然霊であり、精霊であり、神の使いでもあります。
人と自然とが調和するトコロに存在し、
そんな調和のために活躍出来るような存在。
RCRの建築は全てを周辺環境から発想するモダン建築。
カントリーサイドとシティとを、
古き良きものと新しきものとを、
高度な感覚と技術とで繋ぎ、美をもって融合させる様式。
この国にはそこまで高度な調和がとれている場所があまり見当たらない.......
のでしょうか。
のでしょうか。
敗戦後に育まれた成金趣味的精神構造から抜けれない.......
のでしょうか。
以下はプリツカー賞の委員会が発表しているRCRさんの授賞理由—————
 
 
 
=================================
現代社会には、世界中の人々が問いかける重要な問いがある。
それは建築に関してだけでなく、法律、政治、そして政府に関してである。
わたしたちはグローバルな世界に住んでいて、
国際的な影響、貿易、議論、取引などに頼らなければならない。
しかし、ますます多くの人がこの国際的な影響により、
地元の価値や芸術、習慣を失うことを心配し、恐れるようになっている。
ラファエル・アランダ、カルメ・ピジェム、ラモン・ヴィラルタ(RCR)は、
地域性と国際性の両方を維持することができるかもしれないということを
わたしたちに教えてくれている。
彼らは、この問いに対する答えは「どちらか」ではなく、
少なくとも建築に関しては、両方を維持することができると、
最も美しく、詩的な方法で、わたしたちに教えてくれたのだ。
根はしっかりと地元に生やしながら、
腕はほかの世界へと伸ばすことができるのだと。
もし現代人の生活にもその性質を当てはめることができれば、
彼らの答えは、素晴らしく心強いものになる。
=================================
 
 
 
また、様々なメディアに載るRCR関連の記事を簡潔に列記すると、
こんな感じです————————————
 
 
 
=================================
<HOUZZ誌>
リサイクルした鉄や木を使い、
周囲のランドスケープに溶け込みながら、
見事にエイジングしていく彼らの作品には、建築と自然、
サステナビリティに対する深い洞察に基づく実践がある。
 
 

<マーカット氏(プリツカー賞の選定委員長)>
パブリックとプライベートの共存、適切なスケール、
自然環境との融合、歴史への配慮。
そして、歴史的建造物の保存・修復に関するユネスコの
ヴェネチア憲章についても、しっかりと理解しており、
古きものから新しきものを生み出し、
 
RCRについては全員が支持しました。
全員一致で選ばれたのです。
委員長としてはありがたいことです。
毎年必ず、全員一致となるわけではありません。
 
 
 
<TOTO(日本企業)>
RCRは広大な敷地に研究施設や工房、宿泊施設、
パビリオンなどを配した「ラ・ヴィラ」において、
人びとが集い、ともに学び、自然を空間として体感してもらうことで、
知覚することそのものを学ぶ研究の場を実現しようとしています。
そのなかのひとつである「紙のパビリオン」は、
RCRが長年にわたり影響を受けてきた日本文化との
架け橋となるプロジェクトで、
奈良県吉野町の人びとと協力し、吉野の木材を用いながら、
RCR独自の世界観を表現しています。
=================================
 
 
 
メディアにある、含蓄溢れる本人達のコメントはこんな感じ———————
 
 
 
=================================
<アランダさん(RCRメンバー)>
建築と自然の関係についていえば、
私たちは、建築と内部と外部に境があるとは思っていません。
建築は中であり、外であり、それをつなぐものだと考えています。
中と外を融合(フュージョン)するものが建築であると考えているのです。
自然とは中であり外であり、それを融合するのが建築です。
 
 
 
<ピジェムさん(RCRメンバー)>
カタルーニャは私たちが生まれた場所です。
学校を卒業して、生まれ故郷に戻って仕事を始めることは、
私たちにとってはとても自然な選択でした。
それに、今ではインターネットも普及していますので、
特に自分たちの仕事がローカルな場所に特定されてしまっている
という感じはしません。
ですから、世界的大都市ではなく、
生まれ故郷の小さな町をベースとしていることに、
まったく何の問題も感じていません。

例えば、「日本の美」には影響を受けたといえるかもしれません。
私たちは1990年代に、
あるプロジェクトにかかわるために初めて日本を訪れました。
あのとき私たちが目にしたもの、
日本での体験は、まさに「美」だったと思います。
日本の居住空間、道具、食器など、目にしたものすべてに美を感じました。
美とは説明できないものであり、
「理解する」のではなく「感じる」しかないものだと私たちは考えています。
日本の美は、誰かに帰属しているものではありません。
 
 
 
<ヴィラルタさん(RCRメンバー)>
美とはあくまでもアノニマス(匿名)なものだと思っています。
特定の誰かから影響を受けるものではありません。
=================================
 
 
 
賞の委員会を動かしたRCRの作品はこんな感じ——————————
 

 
RCRの評価を飛躍的に高めた、グラウンドの中心部にも木を残した陸上競技場。
これまで、ありそうでなかったもの。
シンプルさと景観への溶け込み方が斬新でありながらノスタルジック。
彼らの地元、オロットにあります。この地にありながら、
世界に向けた作品を創ろうとする意欲が強く伝わってもきます。
下は、スぺイン、パラモスにあるワイナリー。
ぶどう畑の下にラボとワインセラーを設置。
中にある通路は、差し込む光と影とを計算し尽くしたマジカルな空間。
 
 

 
景観から浮き立っている様でもあり、馴染んでいる様でもあり。
絶妙で斬新な存在感を持つ......なんと、幼稚園......
 

 
建物の中も、子供達が楽しくなる様なカラフルさ。
太さもカラーもまちまちな柱は色鉛筆のような佇まい。
RCRさんの元を選んだハナちゃんのセンスもスゴイなぁ、と。思います。
 

 
地元、オロットにある森の中に溶け込むレストラン。
しかし、中に入ると独特の都市感と未来感。
 

 

 
周囲のランドスケープに溶け込むよう、
コールテン鋼のキューブを基本に建てられたフランス、スーラージュ美術館。
 

 
バルセロナの町の底に沈んでいるかの様な高齢者センターと中庭。
大きな図書館も併設されていますし、おそらく、
ハナちゃんが最初に生まれ出たところ。
 

 
その高齢者センターの図書館。
リーディングルームは明るい全面ガラス張り。
 

 
フランスの古城の中に作られたキッチン。
歴史ある城の雰囲気を壊さないモダンさと機能美。
 

 
都市の石壁の間に作られたテラスハウス。
 

 
半地下の一階がリビングダイニングで、
二階はベッドルームの様です。
家の中の外とがシームレスに繋がっている感覚を受けます。
 

 
さて。
 
僕らは、
 
この国は、
 
このままでいいのでしょうか。
 
「都市」と「田舎」とを分けて捉えている様な感覚。概念。文化。
 
「幸福」や「豊かさ」ということに関する概念。定義。目標。夢。
 
「富」や「貧」に関する理解。概念。
 
都市開発や国土整備に関する考え方。概念。立法。行政。
 
経済や政治、国家に関する理解。概念。
 
僕らは、本来、神の使いたる座敷わらしさんを感じとれることもできて、
 
一緒に暮らすこともできる存在かもしれなく。
 
もし、そうであれば、
 
われらこそ神であるかもしれなく。
 
その神とは、いったい、どのようなものなのか。
 
どのようなものであるべきなのか。
 
勝負の世紀なのだろうなぁ、と.......
 
ハナちゃんの生まれ変わりからは、
 
座敷わらしさん達からのメッセージも伝わって来るのです。
 

 
国連の定めたSDGs(エスディージーズ)。
 
=Sustainable Development Goals
=サスティナブル・ディベロップメント・ゴールズ
=持続可能な開発目標。
=17のグローバル目標と169のターゲット(達成基準)から成る目標。
 
このSDGsこそ、現在の世界トレンドではないのかと。
内容的にもとても素晴らしいものではないかと。そう思います。
僕さんも目下、勉強中☆(`_´)ゞ
女性ファッション誌の「FRAU(フラウ)」が
「一冊まるまる特集号」を出した時は流石に驚きましたが......
しかし、とても売れた!とのことで。
ま、フラウとは縁遠い僕さんが買っちゃってるくらいですから、
それは事実ではないかと。
国連さんも良い仕事をしたなぁ......と、個人的にはそうも思っています。
リスペクト。
そんな国連さんやRCRさんより凄いかもしれない!?
今一度リスペクト(^^)
 
 
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3 コメント

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Unknown (こもりく)
2020-03-03 14:19:06
amenouzmetさんへ

ツカヘイさんたちが
どうしてamenouzmetさんのところへ
やってきたか
わかったような気がしました。

最先端の仕事をされてる
おうちに賑やかに住まう
わらしさんたち
愛らしいです。

父方の祖父は80歳をすぎても
まだ吉野の山にわけいり
山守の仕事をしていたようです。

山は常に手をいれていないと
山様の姿を保てない。
人も動物もそれぞれの分野で
生きていけなくなる時代が来る と

最晩年に動くのが
困難になり同居をしたときに
山のことが気になると
よく、言っていました。

いろいろ教えて
いただきました神棚。
榊が枯れずに緑のまま
1ヶ月です。
水はもちろん替えていますが
驚きと感謝と。

あらためて、ありがとうございます。
返信する
こもりくさんへ。 (amenouzmet)
2020-03-03 15:52:08
そーですか!(^^)よかったです。
お札はナカナカ難しいので、色々とありますが、
メールさせてもらったことが全てですので、何卒です。
ツカヘイさん達は、最近は友達のkoba(♀)さんの家にしょっちゅう遊びに言っています。
彼女もそうなのですが、ミエル子供さんがいるので楽しいみたいです。
返信する
Unknown (返事不要🌟)
2020-03-07 11:18:59
考えると悩む
考えていると
感じない

考えることは
雑なのかもしれません
返信する

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