こんばんは
今帰りました…というと少し嘘になります。
12時半ころ帰ってきて、記事をひとつ書いたらDataがアップするときに消えました
ショックですw
ど~でもいいのですが、今少しイライラしています
http://blog.with2.net/link.php?602868
人気ブログランキングへ←応援よろしくお願いします
別にDataが消えたからではないですよw
今日はこれから考え事でもすることにします
たぶん寝れませんね
こんばんは
今帰りました…というと少し嘘になります。
12時半ころ帰ってきて、記事をひとつ書いたらDataがアップするときに消えました
ショックですw
ど~でもいいのですが、今少しイライラしています
http://blog.with2.net/link.php?602868
人気ブログランキングへ←応援よろしくお願いします
別にDataが消えたからではないですよw
今日はこれから考え事でもすることにします
たぶん寝れませんね
こんばんは
今、帰ってきました。
今日は朝一番でUKカテーテルを挿入し、患者さんを透析室へ
その合間に下血をした患者さんの処置と消化器内科への連絡などを行い・・している間に恐ろしい情報が・・・・。
これによって大きく診療方針が変更され、患者さんを転院させることになりました。うちで診れないんだもの・・・。
患者さん家族に話をしたり、転院の調整(現在進行形で3名している状況ですが)をしたり、外来エキストラを診ていたり、来週の骨髄採取のオペ室連絡をしたり…急変対処したり・・・あわてて血液学会への抄録を作ったり
ともかく休む間もない一日でした。
http://blog.with2.net/link.php?602868
人気ブログランキングへ←応援よろしくお願いします
この夜中は3人くらい夜中に呼ばれかねない人がいるので、僕はもう寝ます。
夜中に呼ばれなかったら奇跡かも・・・・
では、また。
こんばんは
今日も朝から非常に大変でした。
一つ目は昨日の白血病の患者さん、そして家族にお話です。
その合間にも入院患者さんの血液検査などが出てきます。
今はどちらかというと寛解導入に成功した人たちが増えて、地固めを行っている段階ですが(あとは移植後の患者さんの退院待ち)…フレッシュなのがきたりすると大変ですよね。
さらに腎臓内科から腎不全併発の骨髄腫の相談。
教授にも言われましたが僕はどちらかというと相談されやすいタイプのようで、内コンサルトが多数きます
ただ、今日非常に忙しくなったのは全く別物です。
同じ階に脳神経外科の病棟があるのですが、そちらで緊急入院になった患者さんの件で同級生の医師に聞かれました
「これどうしたらいいと思う?」
Dataを見てびっくり
「いや、とりあえず透析」
その後もいろいろ話を聞いておりましたが・・・・。原因を考えてみました。
WBC3000、Hb9.8(MCV70台で鉄欠乏性貧血のよう)、Plt16万・・・・LDH2700、BUN110、Cr6.0、UA42(うちの過去の最高は30らしいです)
・・・・ 意識障害・・ないらしい、血小板も下がっていない。TTPでもない。
血球貪食・・・・しょぼい。Dataに合わない・・・・。
まさかと思うけど、いきなり増えた白血病・・・あってもいいか・・・
「すいません。○○さんという患者さんなんですけど、すぐ血液像出してください」
検査部に電話しばらくして検査部に行くと・・・
「Blast出てます」
・・・・・orz
「今から骨髄穿刺します」
血液検査室とSRLとに通知して骨髄穿刺。
MPO(-)のBlastが9割・・・・
「白血病のパンデミックでも起きているのか・・・・orz」
さらにそれが夕方からなので、それに関連してバタバタ。クリニカルカンファレンスが僕の症例だったので、それでもまたバタバタ。さらに学生実習係だったので、その関連でバタバタ。
落ち着かないな~と思いながら・・・さらにバタバタ。
そして今日もなんとか早めに帰ってきました。
これでもいろいろな医師に言われます。
「最近早くなったよね」
と。 うちの研修システムは少し時期がずれているので、これから新1年目が入ってきます。
「いや、1年目来るまではゆっくりさせてください。そこから最前線にでて前線指揮しないといけないので」
http://blog.with2.net/link.php?602868
人気ブログランキングへ←応援よろしくお願いします
そんな風に答えたりしています。 そんな大学病院の医師でした・・・。
では、また・
こんばんは
今日も面白いながらバタバタした毎日でした。
今日、最後にびっくりしたのは・・・
「しまった!AMLか!」
汎血球減少が進む他科の患者さんの件で骨髄穿刺をしたところ、MDS(骨髄異形成症候群)だと思っていたら・・・AML(急性骨髄性白血病)でした。
骨髄見たら90%以上Blast・・・
他にもさまざまなことがありましたが、とりあえず一日は終了しました。
今日はこちらの記事を紹介します
水際対策見直し検討=舛添厚労相
5月11日17時27分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090511-00000104-jij-pol
舛添要一厚生労働相は11日午後の衆院予算委員会で、今後の新型インフルエンザ対策に関し、「医者や検疫官の数が限られており、上手な資源配分を考えないといけない。少しずつ国内態勢強化に移っていく必要がある」と述べ、水際重視の態勢見直しを検討する考えを明らかにした。
一方、国内初の新型インフルエンザ感染者の周囲にいた人たちが10日間の「停留」と呼ばれる措置で留め置かれていることについて、「あまりに自由を阻害するのではないか。1日でも短い方がいいわけだから、柔軟かつ弾力的に対応していきたい」と述べ、停留期間の短縮を検討していく考えを示した。共産党の高橋千鶴子氏への答弁。
-------------------------------
水際対策は水際対策で重要だと思うのですが、水際で防ぎきれなかった時に対応する病院から医師を引っ張って行ったら、水際のあとの対応はできなくなりますわな・・・・。
http://blog.with2.net/link.php?602868
人気ブログランキングへ←応援よろしくお願いします
そのあたりも改善した方がいいですよ~と思ったりしています
そもそも、医療従事者の数がそこそこいれば問題も起きないのですけどね。
今日はこのあたりで・・・
すいません、短い記事が多くなってw
では、また。
こんばんは
さて、また明日から新たな一週間が始まります。
最近思うのは「忙しすぎ」て行いたいことすべてができないということ。 時間だけは24時間平等に与えられていますので・・・
ずっと最近やりたいと思っているのは「サリドマイド」を導入したい患者さん全てに開始すること。
自分のプライベートな話でないのが泣けてくる(笑
ただ、あまりに忙しすぎて患者さんへの説明の時間が割けない。薬害の問題ですごく面倒な手続きになっています。 開始するに当たり1時間くらいずつ患者さんに説明しないといけないわけですが、そんな時間がない・・・
土日を含めても時間が足りないというのは如何なものかと思うが、仕方がないですね。
来週何とかして時間を作るしか・・・
この忙しい毎日に追われて「心の余裕」というものが失われているようで嫌ですね。
誰が何といおうと「もっと未来が良くなるように動く」ことが僕の目的、僕の願い
ゆえにその目的に向かって打てる手を打っていきたいのですけど・・・
目的を見据え、自分を律し、物事を選択し・・・そのための時間を優先的に配分し、死ぬまでにやりたいこと全てをやり遂げること。
http://blog.with2.net/link.php?602868
人気ブログランキングへ←応援よろしくお願いします
その為に自分自身を磨き、互い互いの異なる面を尊重し、自分一人ではできないことを多くの人と協力して行い、この世の中を改善していければと思う。
少しでも休息時間をいただいたので、もう一度自分自身を見据えて「何ができるか」「何をするのか」ということを考え直したいと思います
ということで、明日から頑張ろう~と
では、また。
P.S 理想家なのか、幼いのか(笑
自分でもよくそう思います。
たぶん両方でしょうね。
こんばんは
今日も朝から忙しく動いておりました。
患者さんに大きな動きがあった人は一人。そちらの対応は行いましたが、その患者さんに打とうと思っていた手がそのために打てなくなりました。
それは痛いところですが、今は少しずつ改善するのを待つしかないようです。
他に患者さんの家族に説明をして、ようやく転院という話になりそうな患者さん。退院のめどがついた患者さんなど、いろいろ良いこともありました。
さらに月に一回回ってくる診療科のクリニカルカンファレンス用の資料づくりもしていたら、19時でした。
クリニカルカンファレンスの資料はまぁまぁかなと思っていますが。
さて、今日はまずこちらから。
夜勤あって、休みも取れない 看護師不足解消策はあるのか
5月9日19時15分配信 J-CASTニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090509-00000003-jct-soci
看護師不足が深刻だ。人手不足なのに加えて、2006年度の「診療報酬の改定」が拍車をかけた形だ。仕事が大変きつく辞めてしまう人も多い。夜勤免除の仕組みを作り、再就職をしやすくしようという試みも進んでいる。
■過労死レベルの月60時間以上時間外勤務も 看護師は、募集人員が求人者数を大幅に上回っている状況が続いている。厚生労働省が2009年3月31日に発表した看護師の求人倍率は2.70倍。就業者数はここ10年、2割近く増えている。これは看護師が病院だけでなく、介護老人保健施設や訪問介護ステーションなどが増え、看護師の需要があるためだ。
看護師の需要増は、2006年度の「診療報酬の改定」も関係している。この改定を受けて、入院患者に対する看護師の数が多いほど、病院に入る診療報酬が高くなった。資金に余裕のある病院は看護師を雇う体力があるが、反対に、中小病院や地方病院は人手不足になりがちだ。そのため、病床の閉鎖に追い込まれた病院もある。中小・地方の病院は看護師一人あたりの仕事が重くなる傾向にあり、離職にもつながっている。
もっとも、看護師の労働環境は依然として厳しく、離職率は全国平均12.4%だ。都市部に限っては大阪16.8%、東京16.0%、神奈川15.4%だ。また、日本看護協会は2009年4月24日、交替勤務制で夜勤をしている看護師の23人に1人が、過労死レベルの月60時間以上の時間外勤務をしているとの推計を発表した。年齢が若いほど時間外勤務は長くなり、20代の時間外勤務は平均25.9時間。さらに、20代の4人のうち3人は35時間を超える時間外勤務をしていた。
■自分の体を悪くしてしまう看護師も多い
日本看護協会の小川忍理事は、こうした看護師の現状について、「夜勤があって、休みも取れない。人がいないので残業せざるを得ない悪循環。看護師の労働問題を改善する必要がある」と指摘する。離職の原因ははっきりしている、という。
「それは結婚、妊娠、出産、育児、親の介護です。そして、夜勤の負担とその責任が重すぎるという複合的な要因があります。また、看護師がボランティア精神を重んじ、患者の安全・健康を願う考え方が強すぎるために、自分の体を悪くしてしまう人も多く、離職につながってしまうのです」 小川理事によると、昔は助からなかった命が今は助かっている現実があり、そのための負担も大きいそうだ。いずれにしろ、20代の看護師に対して、働き続けられる仕組みが必要だという。
「給料も少なく、休みが取れない――こうした状況を改善する必要があります。夜勤が続けられずにやめた人は非常に多い。夜勤免除の仕組みについて整備し、意識を変える必要もありそうです。看護師が復帰しやすい制度も必要でしょう」
小川理事は、資格をもちながら働いていない看護師推定65万人に対して、再就職してもらえれば、とも考えている。その際、昼間だけ働き、新人の基礎教育、育成を担って欲しいと期待を寄せている。
一方、看護師が不足している地方で、対応策を打ちだしているところがある。北海道では、都市部の大規模病院から地方部へと看護師や助産師を派遣する制度を考案、検討しはじめている。北海道看護対策グループは「詳細は検討段階」としているものの、北海道では都市部では人口10万人に対して看護師1000人を超える一方、地方部では700人台と少ない。看護師不足のために病床を減らした病院もあり、対応が迫られている。
また、看護師不足にあえぐ島根県では、岡山県や広島県などの近隣の都市で就職ガイダンスを実施し、Uターン就職を呼びかけるなど手を打ちはじめた。島根県医療対策課によると、看護師不足から公立病院の一部病棟を閉鎖したこともあり、人材確保は急務。「県内の養成所を待っていては足りない状況。近隣の広島や岡山をターゲットにしている」と話している。
-------------------------------
こちらも
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090510-00000265-mailo-l33
先日も書きましたが、病院の看護師さんの数が「患者さんの受け入れ」の限界を作っていたりします。医者の数も足りませんが、看護師数も足りません。
僕は「死ぬ気」で行けば、まだ何とか患者さんを診ることはできなくはないと思っていますが、看護師さんの数の限界というのもあります。
また、看護師数の問題で「病床削減」政策が行われていたりするわけで・・・。
看護師さんだけでなく、すべての職業でそうだと思いますが・・・日本というのは待遇が余り良くない職場が多いような気がします。
http://blog.with2.net/link.php?602868
人気ブログランキングへ←応援よろしくお願いします
日本人の性格を見て・・・そのままにしているのかもしれませんが・・これからの世界がまとまっていくような世の中では、人材が外に流れていくだけだと思います。
話が膨れ上がりすぎましたが、そういう問題を今後早目に考えていった方が良いと思います
さて、まだ本調子じゃないのでここら辺で失礼いたします
それでは、また。
こんばんは
今、帰ってきました。
食事をして、病棟に顔を出して帰ろうと思ったら今日バックアップについてくださっている先生から電話
「いや、病棟に顔を出さないのは珍しいから、生きているかと思って・・・」
「いや、一応大丈夫です。声も出るようになっています。患者さんは特に問題ありませんか?」
「○○さんの腎機能が悪くなっているね」
「この後しばらくしたら行きますので・・・」
そんなやり取りをした後病棟に行くと ・・・・ 本人のVitalなどは問題ないし、尿量も十分出ているのですけど・・・確かに腎機能は悪くなっている・・・
それにこの状態は・・・
「すぐ血ガスとって。pHがアシドーシスに傾いてきているようなら、すぐに(CHDF)回すよ」
昨日の段階で腎機能の悪化は認めていましたが、尿量は確保(2000ml前後)できていましたし、アシドーシスは呼吸性に代償されていましたのでギリギリまで待っていましたが…たぶん、これは・・・
案の定・・・・。
「CHDFまわすよ~」
そんなこんなで大きな動きが一人。
それ以外にも「こらこら・・・」というようなのがいくつか・・・。
う~ん、いつも僕が一番に状況把握して指示を出すから・・か?
その場にはいなかった研修医に電話・・・。
「お~い、○▽さんの血ガスの解釈、あと取ったときの情報(room airか、座位か臥位か、呼吸数は、取ったときのSpO2は?とか・・・)などなど」
「え~と・・・・です」
「で、このアルカローシスに傾いている状態はどう解釈している」
「あ、酸素しかみていませんでした」
「こら、pHやBEなどの方が酸素よりももっと重要な情報だぞ!」
などなどやり取りをしているうちに19時すぎていました。
う~ん、休めないな~・・・。
さて、今日は昨日記事を書けなかったので、こちらの記事を紹介します
国民の情報の質と量が変われば、民主主義は動く
5月9日12時18分配信 医療介護CBニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090509-00000001-cbn-soci
社会保障国民会議、高齢者医療制度検討会、社会保障審議会年金部会―。経済学者として、昨年開かれた社会保障の「三大会議」ですべて委員を務めるなど、日本の社会保障に絶大なる影響力を持つ。「国民の情報の質と量が変われば、民主主義は動くもんさ」と話す権丈善一・慶大商学部教授。高齢者医療制度を中心に、今後の医療費の行方について話を聞いた。(敦賀陽平)
―3月17日に高齢者医療制度に関する検討会が閉会し、報告書がまとまりましたが、この半年間を振り返っていかがですか。
検討会に入った時、どのようにすれば日本の医療保険制度を財源調達力の高いものにできるかという問題意識を持っていました。年金天引きがおかしいとかいうことについて、わたしは何も発言していません。あの話は、いつかは落ち着くところに落ち着くだろうと思っていたからです。
利害関係のない人たちだけが委員に選ばれていたこともあり、利害関係のある人たちにとって、報告書はかなり嫌な内容、あるいは国民に隠しておきたい事実を含んでいるのではないでしょうか。経験上、利害関係者が検討会に入ると、報告書がまとまる段階で、「ここはこういうふうにしておいてください」と伝えても、事務局は誰に遠慮してか知りませんが(笑)、返事は「いや、それは勘弁してください」だったり、「権丈のあの話は消すように」とか「なお書きを加えるように」といった横やりが入ったりしているだろうことを感じます。だけど、今回はそんな雰囲気はなかった。第三者の立場の研究者がつくる検討会に力はありませんが、明白に正しいことについては、意見がまとまるものです。検討会でわたしが主張していたことは実にシンプルだったので、皆さんが支持してくれました。まず、その話をしましょう。
では確認しますが、医療費を上げた方がいいと思いますか。
―当然、上げるべきです。
そう。日本の医療費は上げた方が望ましい。それでは、私的医療費と公的医療費のどちらを上げるべきだと思いますか。
―先生のご主張は、公的医療費を上げなければ、医療消費に格差が発生するということでしたね。
その通り。わたしは「医療、介護、保育くらいは、必要に応じて利用できる社会をつくりましょうよ」と呼び掛けている人間ですから、医療費を上げるとするならば、公的医療費でなければ意味がない。
このグラフを見てください。横軸がGDP(国内総生産)に占める租税社会保障負担の割合で、縦軸がGDPに占める公的医療費の割合です。これを見れば分かるように、国際的に見て、日本の公的医療費は負担水準の割には多い。つまり、日本の医療は、政府から大目に見てもらっているんですね。この状況で租税の負担増が実現したとして、そのお金がすぐに医療に回ってくると思いますか。
―なかなか難しいでしょうね。
では、どういう財源なら公的医療費を増やすことができると思いますか。
―検討会の中で、先生は医療保険とおっしゃっていました。
ところが、日本の医療保険制度は、保険料率を上げようとすると、低所得者問題にあっちでぶつかり、こっちでぶつかるため、なかなか保険料率を上げることができない。検討会でわたしは、「ポンコツな医療保険」と呼んでいました。崩壊寸前、否、一部は崩壊してしまっている日本の医療を再建するためには財源が必要です。しかし、その財源として活躍してもらわなければならない医療保険が、
「そんなに期待されても困りますよ。だって既に低所得層の負担は相当なものなんだから、医療保険に期待するのは勘弁してください」と、不平を言う構造になっているわけです。そこでわたしは、あの会議の中で、高齢者医療費の被用者保険の負担分だけでも、保険者の財政力に応じた応能負担による助け合い、連帯の仕組みを導入して、「負担力の弱い健康保険組合を救いましょうよ」と提案したわけです。その目的は、検討会の配付資料にも書いたように、健保組合のメリットをより多くの国民に享受してもらうためです。協会けんぽに移行する健保組合が出るのは惜しい話です。わたしは慶応健保の理事として9年間、運営側にいるから分かるのですが、健保組合は被保険者にとって十分なメリットがあるんです。
■2つの事実を「国民の常識」に
―高齢者医療制度の検討会の中で、権丈先生は、▽健保組合の保険料率が最高9.62%、最低3.12%と最大で3倍以上の開きがあり、健保組合平均で7.3%であること▽日本の保険料率がドイツ(14.6%)やフランス(13.85%)に比べて格段に低いこと―の2つの事実を「国民の常識にしてほしい」と強調していました。
これら2つの事実を、検討会の傍聴席にいたメディアの人たちの前で公にできたことは、ものすごく大きな意味がありました。それだけで、お役目終了という気がしたぐらいです(笑)。
健康保険組合連合会(健保連)は今まで、健保組合全体の財政状況を保険料率の平均値で論じ、かつては医療費の抑制を求める際に、最近では公費負担の投入を求める際に、保険料率が最低の組合の財政状況を前面に出して説得を図っていた。しかしながら、平均と最低の組合の間に差があることは、平均と最高の組合に差があることの裏返しなんです。
検討会では、健保組合の財政状況に大きなばらつきがあることが示されました。これまでは、「協会けんぽより高い保険料率を払っている組合があるので非常に苦しい。保険料収入に占める拠出金などの割合が全体の40-50%を占める健保が半数近い」と言えば、医療費の抑制や公費の投入を国に求める理由として、完結しているようにすら見えました。しかし今後は、保険料率が3-4%の組合に対しても、公費を投入する意味について説明する必要が出てくるでしょう。ドイツやフランスに比べて、保険料率が低いことに関してもそうです。
世界一の高齢化を迎えているこの国で、医療保険料率が3%台の健保組合がある。こうした組合は所得が高い傾向にあるため、保険料収入に占める拠出金の割合は必然的に低くなります。国庫負担の投入は、こうした組合の負担をさらに軽くすることになるんです。この状況が許容し得ることなのかどうか、皆さん一人ひとりが判断していただければと思います。
健保連は4月10日、今年度の健保予算の早期集計結果を発表する記者会見を開きましたが、その中で、ある記者が健保連の専務理事に対して質問していたようです〔『社会保険旬報』(2009.4.21)18-19ページ〕。健保組合の拠出金負担増の問題について、新たな公費負担の投入ではなく、組合間の財政調整で対応すべきだとの意見が検討会の報告書に盛り込まれたことや、健保の保険料水準がドイツやフランスと比べて低いことについて、健保連側がどう思うかという内容でした。それでいいんです。報告書のメッセージが順調に「成長」します。そういう“ボディーブロー”のような役割を果たすのが、第三者集団がまとめた報告書の役割だと思っています。3月11日の会議で、わたしは次のような発言をしていますね。
せっかくこれだけ研究者といいますか、利害関係者でない人たちが集められているわけですから、第三者としていろんな人たちがこの制度の動きとかを見ていくための評価軸というもの、理屈というものを提示していけばいいではないか。
わたしは研究者として、こういう後からじわじわと国民に浸透していく考え方を文書に残す自由が許されている会議に参加する方が好きですね。検討会の報告書が出た時、あるメディアはすぐに、「何も決めらない学識経験者から成るメンバーの限界」と報道していましたが、その記事を書いた知人にわたしは、「何も分かっていないね」とメールを出しました。いずれにせよ、利害関係者にとって、これほど腹の立つ報告書はないでしょうね。舛添厚労大臣の人選は、それなりに面白い結果をもたらしました。あれ以上検討会を継続しても、新しいものは何も出てこなかったと思います。
―その時の記者会見で、健保連は、今年度の経常収支(推計)が昨年度からほぼ横ばいの6152億円の赤字になると発表しました。
わたしは1996年の論文で、「医療保険料率を固定しておきながら医療費の支出が大きくなれば、赤字になるのは当たり前のことである。医療保険財政が赤字になっているから、医療支出を抑制すべきであるというのは、ある面、一方的な議論であり、医療保険料率を引き上げるべきであるという議論が出てもよさそうなものである」と書いているような人間です。こういう人物を検討会に呼ぶから、第1回に次のようなことを発言することになる。
いつも健保財政赤字と報道されるが、保険料率一定の下では、医療費が増えれば赤字になるのは当たり前の話である。GDPに占める社会保険料の割合が、日本は他の国に比べて低いことを、国民共有の知識として議論の前提に置いてもよいのではないか。
10年以上たっても、言っていることが悲しいくらいに何も変わらず進歩がない(笑)。
報告書で最も重要な部分は、次の文言です。 現役世代からの仕送りである支援金や前期高齢者の医療費を支える納付金については、現行制度では、それぞれの保険者の加入者数等に応じた費用負担としているため、財政力の弱い被用者保険の保険者の負担が過重になっている。このため、国保と被用者保険の間は加入者数で均等に分け、被用者保険の中では、財政力の強い保険者が財政力の弱い保険者を支援するものとなるよう、保険者の財政力に応じた応能負担による助け合い・連帯の仕組みにすべきであるという意見があった。
それと健保連が主張している、国庫負担投入の仕方に関する次もですかね。 後期高齢者医療制度は約5割の公費負担があり、前期高齢者医療制度には直接公費は投入されていないが、今後の公費のあり方をどのように考えるべきか、引き続き検討していく必要がある。この際、前期高齢者医療制度に直接公費を投入することとした場合、多額の公費を必要とし、また、国保よりも健保組合等の負担がより軽減されるといった点や公費の投入は国保を優先すべきといった意見を含め、十分議論する必要がある。
前期高齢者医療制度に後期高齢者医療制度の負担方法を適用すべきという意見もありますので、次も重要でしょうか。 (前期高齢者医療制度を)現在の後期高齢者医療制度と同様の制度とした場合、多額の公費を必要とし、また、健保組合等の負担は大幅に軽減されるが国保の負担はほとんど軽減されないといった課題がある。
高齢者医療制度に関する検討会では、前期・後期の高齢者医療制度に要する医療費を国保と被用者保険とで頭割りで按分し、被用者保険が負担すべき高齢者医療費を被用者保険の総報酬で割った保険料率を算定してもらいました。その値は3.3%になります。ですから、今8%、9%台の保険料率を負担している健保組合で、3.3%以上を高齢者医療制度に支援しているところは、保険料率が確実に下がりますよ。
そういう制度をいったんつくって、今後の医療再建で必要となる財源調達で医療保険にけん引車となってもらう。
―検討会では、権丈先生の案に多くの委員が賛同していましたが、中には政治的に極めて難しいという意見もありました。そうした悲観的な見解と比べて、先生は楽観的だったように見受けました。先生は著書の中で、「政策は正しさではなく力が作る」とおっしゃっていますが、この先生の政策転換への楽観さとシビアな民主主義についての見解を、どのように理解すればよいのでしょうか。
わたしの言う改革案は、技術的には何ら難しいことではない。しかし、政治的には難しい問題を抱えていることを承知の上で言っています。過去何十年間も、初めからできるわけがないと目されて、議論の俎上にも上らなかった話ですからね。
だけど、国民の情報の質と量が変われば、医療保険にかかわる当事者たちの力関係に変化が起こり、力の均衡として形成される制度は当然変わってくるし、これまで長年、高い政治的障壁と考えられていた問題は、克服することができる話なんですね。
確かにわたしは、「政策は、しょせん、力が作るのであって正しさが作るのではない」という言葉を作り、そういう考え方を普及した人間です。しかしながら、いろんな会議で他の方の話を聞いていると、わたしは、普通の人よりもはるかに民主主義や政治に希望を持っている人間であることを強く感じます。
逆説的になりますが、民主主義への相当に冷めた見方が、実はわたしを、普通の人よりもはるかに民主主義や政治に希望を持っている人間にしているわけです。 票田が生まれないと政策は変えられないし、逆に票田さえ生まれてしまえば政策は変わり得る。われわれ研究者が、票田を準備しないまま政治家を批判しても、政治家は気の毒なんですね。きょうは医療の話をしましたが、年金や税・財政にしても、投票者の方を向いて説き続け、投票者の持つ情報の質と量を変えれば、票田の分布に変化が起こり、政策形成にかかわる利害関係者の権力にも変化が生じて、力の均衡として形成される制度は当然変わり得ると信じて、あるいは見切って、いろいろと、明るく前向きに、発言したり、文章を書いたりして日々遊んでいるわけです。
過去10年も議論を積み重ねて今の制度にたどり着いたという話がありますが、この間、▽健康保険組合の保険料率が最高9.62%、最低3.12%と最大で3倍以上の開きがあり、健保組合平均7.3%であること▽日本の保険料率がドイツ(14.6%)やフランス(13.85%)に比べて格段に低いこと―という2つの事実が、議論の中心になったことはないんですね。ついでに言えば、日本のGDPに占める社会保険料の割合はドイツの73%程度、フランスの約62%というのも覚えてもらおうかな(笑)。これらをキャリアブレインを含めたメディアが国民に伝えていき、国民がそうした事実を知っていることを政治家が分かれば、民主主義は動くと考えていますし、既に動き始めている実感もあります。
-------------------------------
この記事に関して「票が集まれば民主主義は動く。票につながるような情報があれば、民主主義は動く。逆にメディアが正しく情報を伝えていけば国は変わっていく」というところに同感です。
http://blog.with2.net/link.php?602868
人気ブログランキングへ←応援よろしくお願いします
今までも「マスコミに対する期待」としていろいろ書いてきましたけど、マスメディアが政治家に統制されるのではなく、メディアが様々な問題を上げていき、それに関する情報を国民に伝えることで、国民の意識が動いていき、国は変わっていくのだと・・政治家が変わっていくのだ・・そう思います
医療保険に関していろいろ書きたいこともありますが、今回は論点がぼけるので「マスコミに対する期待」を記事のメインとして書いておきたいと思います。
また、あとで記事を書きますね。
う~ん、まだ本調子ではないな~
こんにちは
今日は少し体調が戻ってきました。
漸く、少し声も出るようになり電話での連絡も対応可能になってきました。
この後、昼食をして少し病棟に顔を出し、患者さんのデータだけ確認したらまた休養に入ろうかと思っています。
http://blog.with2.net/link.php?602868
人気ブログランキングへ←応援よろしくお願いします
今日のメイン記事は夜にでも・・・。
では、また。
こんばんは
今日は朝から完全ダウン状態でした(笑
朝4時半すぎの目覚ましで目は覚めたものの体はだるくて動かず、念のため欠けている5時半の目覚ましで、とりあえずテレビをつけていつもチェックしているニュースだけを確認。
6時半に
「え~い。誰か代わりに外来やってくれないかな」
と思いながら、ベッドからはい出し・・・
朝一番に病棟の回診を行い(マスクを何回も代えていましたが)、その後外来へ・・・。
外来でも患者さんから
「お大事にしてください」
とか
「豚じゃないですよね(笑」
とか言われながらやっておりましたが・・後半、ついに声が出なくなりました。
「○○さん・・・」
と言いたいのですが、声はかすれて
「みゃるみゃるしゃん・・・」
みたいな感じになってしまい・・・・最悪でした。
その後のカンファレンスでも病棟の患者の半分は持ち患者なのに、声が出ない~という問題が・・・
で、何とか終了し今に至っています。
すぐに帰って休めと言われましたが、Blogを書く日課のため・・・・。さて、今日は医療事故調に関して・・・先日の女子医大の話を含めてこんな記事がありました。
医療事故調査で全国の大学病院に勧告―医学部長会議
5月7日22時49分配信 医療介護CBニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090507-00000010-cbn-soci
全国医学部長病院長会議(会長=小川彰・岩手医科大学長)は5月7日の記者会見で、院内の医療事故調査を適切に行うよう、4月21日付で全国80の大学病院に対して勧告を行ったことを明らかにした。
同会議の「大学病院の医療事故対策に関する委員会」の嘉山孝正委員長(山形大医学部長)は会見で、▽東京女子医大の事件で、院内の医療事故調査報告書がずさんな内容だった▽福島県立大野病院の事件では、医師本人からの聞き取り調査を行わずに報告書が作成された―と指摘。
「大部分の大学病院では、きちんとした医療事故調査を施行していると考えている」とした上で、▽適切な対応をしていない病院は、国民から信頼を得られる医療事故調査を行うこと▽調査内容に問題のある報告書を公表した場合、遺族ら関係者に謝罪すること―を勧告したと説明した。
同委員会はまた、勧告の際に各病院にアンケート用紙を配布し、医療事故調査委員会に関する規定を調査しており、結果は後日公表する。大学名は明らかにしないが、規定の整備されていない大学病院には、改善点を指摘するとしている
-------------------------------
この一件は当たり前のことが当たり前になされていなかっただけだという気がしますが・・・やはり、医局制度…というやつは「封建社会的」なものであり、そこに問題点があると考えるべきでしょうか?
まぁ、封建社会的・・・というのは少なくともこの事件のあったころは当てはまるはずですが・・・
改善されていくのか否か・・・。
僕はこの改善のためにも今までにも書いてきたような「横と縦の連携」つまり「医療連携:縦と横と心」にあるようなものを作成してみたいと思っています
http://blog.with2.net/link.php?602868
人気ブログランキングへ←応援よろしくお願いします
まぁ、なかなか作れないかもしれませんが…そのうちこの国の医療もシステムも改善していきたいと・・・そういう思いはあります
と、まぁ体調も悪いので、このあたりで失礼します
では、また。
こんにちは
当直開けで先程帰ってきました。病棟は…ようやく若干の落ち着きを見せております。
昨日の当直中、様々な出来事がありましたが…無難にこなしていき、不在にしていた間に起きていた変化に対して・患者さん家族に説明、方針決定などなどを行いました。
温泉旅行の帰りに湯冷めしたのか体調がかなり悪くなっていたのですが、それがかなり悪化し
「しんどい・・・・」
と、思いながら当直業務を継続し・・・(病棟の患者の対応、外来患者、電話対応などなど)。
いつもなら寝ない時間(23時ころ)就寝。
24時ころ、また患者さんの受診があり対応してきました。
初診の患者さんで、喘息発作。
軽症だったので対応も早く、すぐ終わったのですが・・・たぶん何も考えていないで大学病院に受診したようだったのですこしだけ医療以外の話をしました。
本当は厳しく言うつもりだったのですけど、本人が何も考えずに受診したのが良くわかったのでやめました。
「僕は白血病が専門なんですが・・・今日は喘息の発作の程度も軽く、吸入するだけで改善してよかったと思っています。
ただ、大学病院に連絡もなしで受診してしまうと、重症だった時に逆に困る場合があります。
例えば昨日も病棟がバタバタしていたのですが(実際夜中の4時半まで病棟にいましたし)、そういう時に受診しても病棟の対応が終わらないと、外来の対応ができなくなることがあります。
外来の対応ができない・・という時に・・今日くらいの喘息ではなくて生死にかかわる発作が出ていた場合、そのタイムラグで重大な結果に終わることもあります。
http://blog.with2.net/link.php?602868
人気ブログランキングへ←応援よろしくお願いします
そういう場合もあるので、病院にかかる時は病院が受け入れ可能な状態なのか確認して受診する方が良いと思います。」
そんな話をしていました。
それが終わってから、寝ましたが・・・・体調不良のおかげもあってか全く目が覚めず・・・気がついたら朝でした。
その後も病棟の患者さんの処置などを行って、先程帰ってきたわけですが・・・。まぁ、早く改善させて・・・・と思っています
ひと眠りして、また夜記事をかけたら書きたいと思います
では、また
P.S 鼻水が止まらず、喉も痛いです。ついでに眠い・・・・。
ぽてっ