新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

ど~でもいい話:僕と終戦記念日

2009-08-15 22:24:42 | ど~でもいい話

こんばんは

今日は落ち着いた一日でした。

 

午前中に病棟に行き、患者さんの状況を把握した後・・・事務作業をしていました。 気がつくと12時で「終戦日なんだな~」と思ったりしていました。

 

終戦日ということで…「戦争を経験していない世代」とテレビなどから聞こえてきたりしております。

 

 

戦争なんて言うものを誰も繰り返したいとは思わないと思うのですが、いろいろな思惑から何が起こるかわからないというのが現実ですよね。

 

実際、北朝鮮という国も「政治のカード」として「ミサイル」だとか「核」を使用しているわけで・・・それがいつこちらに向けられるか…というのは考えるところだったりします。

 

それに未来というのは誰も予測はできませんから・・・100%戦争が起きないとは誰も言えないです。

 

もっとも、今のところは天然資源もなく、どちらかというと「技術大国」である日本を攻めるメリットはないように思えますが・・・。

 

 

戦争はなかなか世の中からなくなりません。人と人(国と国)とが助け合い、お互いの良いところを尊重し合えるようになればよいのでしょうけど・・・実際は「相手よりも上になりたい。他国にないものを持ちたい」という考えからか、戦争を起こしたりする国があります。

 

今の日本は「技術大国」として立脚しており、ここに新しい資源が加われば・・・いろいろと変わるかもしれません。もっとも新資源などが開発されれば、他国の侵略の危険性は高まり自然と戦力アップをしなくてはならないかもしれませんが・・・・

 

 

一方で北朝鮮などは何も「カード」がない故に、ミサイル・核というカードを見せて…少しでも相手よりも優位に立とうとする。

 

日本がこの助け合いという考え方で・・・相手の国が少しでも裕福になれればと、協力できる分野である技術協力などをするという選択肢もあるのでしょうけど・・・

新しい技術を提供すれば…北朝鮮のような国であった場合・・・どういう利用の仕方をするかはわからないので、なかなか技術協力も難しいですよね。

 

 

技術協力という話を書きましたが・・・僕は学生時代から「長期目標」として「第三世界と言われる国々へ『教育』を普及すること」を上げていました。

 

 

これは本当に僕が部屋の壁に貼ってあった目標の一つです。

 

 

生涯かけてやってのけたいものですが、教育の普及がその国を変えていくことになると信じています。そしてその国々との交友がさらに日本を良い国に、そして世界中が良い方向に行くと信じています。

 

そんな目標を持っているのなら政治家になれ・・・と言われたこともありますが、体が3つあれば政治家にもなりますが、今の僕には「医師」として医療に関わることだけでも大変です。

 

8月15日・・・・・。

そう・・・今日という日・・・8月15日という終戦の日を迎えると・・・なぜ、戦争が起きるのか。なぜ戦争をしたのか・・・・考えさせられます

 

 

戦争というのは政治の駆け引きの道具であると一般には言いますが、戦争なしに政治というものができはしないのだろうか・・・

 

同時に戦争がなくなったとき…人類はどういう方向に行くのだろうか…とも思ったりします。

 

戦いというのは・・・言ってしまえば「相手より優位に立つ」ことを目的としています。すなわち競争という概念です。戦争をしないようになったときに、それでも自己を高めていくこと・・・相手との競争以外に自己を高める努力ができるようになっていなければ・・堕落していくのかもしれないなどと思ったりします。

 

 

競争すること以外に「自己を高める」というのが・・・どういうところから出てくるかと言えば「夢を追うこと。希望を見出すこと。目標を作ること」だと思うのですが、何故かそれができなくなる子供たちが多かったりします。

 

親も子供も・・なぜか競争相手を見出して「誰それに負けないように頑張りなさい」とか言ったりします。人は人なんだと思うのですけどね。

 

他人との比較で生きているわけでもなく、自分自身が生きているということを考えれば・・・・・自らの夢を追うことの重要性、他の誰でもない自分自身が生きている・・・ということの重要性がわかると思うのですが・・・・。

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と、まぁ・・・ど~でもいい話をつらつらと書いてしまいました。

 

 

今週はスタッフの先生から「バックアップは俺がするから出てくるな~」と言われておりますので、病棟が安定していることも合わせて・・明日は時間をつぶしに行こうかと思います

 

それでは、また。

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第一線の病院と慢性期病院との連携の重要性

2009-08-14 23:08:11 | 医療

さて、もう一つもっともな話がありましたので紹介します

 

慢性期病院と救急の連携で「満床」緩和―システム構築に課題も

8月14日13時42分配信 医療介護CBニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090814-00000000-cbn-soci

 

昨年12月、永生病院(東京都八王子市)など都内の慢性期病院7病院と三次救急病院の都立府中病院(同府中市)の間で、「三次救急と慢性期病院の連携」モデル事業が始まった。救急病院に入院しているものの、既に容体が安定している患者を療養病床で受け入れることで、救急病院の満床状態を緩和し、「救急難民」を減らすことが目的で、今年5月からは病院数をさらに増やし、連携システムの拡大を図っている。しかし、連携の核となる転院の調整をどこが担うかなどで課題も浮かび上がっている。(萩原宏子)  

 

昨年の12月初旬。府中病院の救命救急センターに、70歳代前半の男性が搬送された。男性は誤嚥性肺炎で、脱水と低栄養を起こしていたが、点滴でほぼ回復。急性期医療を要する状態はすぐ脱した。同院のメディカルソーシャルワーカー(MSW)は、療養病床のある永生病院に患者を引き受けてほしいと依頼。患者の状態などを聞いた永生病院側も受け入れ可能と判断し、男性は翌日、永生病院に移った。 

 

連携モデル事業で中心的な役割を果たしてきた永生病院の飯田達能院長は、急性期医療を必要としていないのに救命救急センターのベッドを埋めている患者を慢性期病院で引き受けることで、「三次救急病院の病床を、より治療の必要な患者さんのために使える」と話す。府中病院の齊藤和弥事務局長も、「救命救急センターが満床だというのはよくない。この連携をいいものにしていきたい」と語る。  

 

齊藤事務局長によると、府中病院の救命救急センターでは、年間約1800件の救急搬送を受け入れており、病床利用率は9割以上。常に「ほぼ満床」で、救急患者の受け入れ要請を断らなければならない場面もあるという。しかも、ベッドを埋めている患者の中には、既に急性期を脱した「重症度は低いが介護度は高い」患者も多く、救急病院の機能と患者のミスマッチも生じている。普通、こうした患者は後方の一般病床に移されるが、その一般病床がいっぱいで「救命救急センターにいてもらうしかない」(齊藤事務局長)。さらに、府中病院は公立なので、身元不明の患者や意思決定にかかわる“キーパーソン”がいない患者など、社会的に難しい背景を抱えた患者も多く、満床問題はより深刻になっているという。 

 

昨年10月には、脳内出血を起こした妊婦が都内8病院に受け入れを断られた後、都立墨東病院で死亡する問題も発生。これまでも満床状態の緩和に向けた取り組みは進めていたが、やはり危機感が募っていたという。そこに、この連携の話が来た。

 

■「満床の緩和につながるなら」 

 

三次救急病院と慢性期病院の連携の構想は、そもそも日本慢性期医療協会(武久洋三会長)が打ち出したものだ。連携に参加する病院や地域を将来的に拡大していくことを視野に、まず東京と大阪でモデル事業を始めることになった。飯田院長自身、同協会の「急性期連携委員会」の副委員長として、検討を進めてきた。 

 

東京でのモデル事業では当初、永生病院を含む慢性期病院7病院が参加を表明(今年1月、1病院が新たに参加)。これらの病院の立地なども考慮し、府中病院と連携を進めることになった。昨年秋には、飯田院長が府中病院を訪問。療養病床で状態の安定した患者を引き受けることで、救急難民の問題の解決を目指す連携モデル事業の構想を伝えた。 

 

その場にいた齊藤事務局長は、「満床の緩和につながるのなら、これはいいこと。この中で何か課題の洗い出しができるのなら、やってみる価値がある」と考えた。  こうして5か月間の予定でモデル事業がスタート。4月末までに、モデル事業の枠組みで19人の患者が府中病院から各慢性期病院に移った。日本慢性期医療協会では5月以降、この連携を正式に広げていく方向性を示し、東京では「東京都療養型病院研究会」を中心に、慢性期病院約40病院、三次救急病院3病院の体制で進めることになった。

 

■「病床を空ける余裕ない」「一次、二次からの患者も」 

 

ただ、連携には課題もある。飯田院長は、「慢性期病院では、転院患者のために病床を空けておく余裕がない」のが実情だと語る。療養病床を満床にしておかないと、経営が苦しくなることが背景にあるという。また、事前の面談をせずに患者を受け入れることは時にリスクを伴うため、慢性期病院側が積極的に患者を受け入れる流れをつくるには「インセンティブが必要」と訴える。実際、日本慢性期医療協会が今年7月、厚生労働省に提出した要望書では、来年度の診療報酬改定で、急性期病院の患者を新規に受け入れた場合の「急性期受託加算」を認めるよう求めている。  

 

一方、齊藤事務局長も、5か月間で19人という実績を多いと見るか、少ないと見るかは「微妙なところ」と指摘。実際、連携に参加している8病院へのアクセスや入院費用の問題で、紹介につながらなかったケースが多く、特に身元不明の患者や無保険の患者の転院は難しかった。また府中病院のMSWの濱中知恵子さんは、今回のモデル事業で対象になったのは救命救急センターに搬送された患者だけだったが、同院の患者の中には一次救急や二次救急で搬送された患者も一部おり、「こうした患者がベッドにいるために、救命救急センターの患者さんを病棟に移せないという実態がある」と指摘。こうした患者を慢性期病院側で受け入れてもらえれば助かると話す。このほか、中心静脈栄養の管理が必要な患者や気管切開をしている患者を受け入れられない病院もあるなど、患者が必要とする医療とのミスマッチもあったという。

 

■転院の調整、誰が担う? 

転院の調整を誰が担うのかというのも大きな問題だ。飯田院長は、MSWの活躍に期待を寄せている。飯田院長は、「円滑な受け入れのためには、病院や患者の情報を、お互いきちんと把握しておくことが必要」と指摘。特に受け入れ側の慢性期病院では、患者の容体や必要な医療の内容はもちろん、キーパーソンの存在や経済状況など、社会的背景も把握することがどうしても重要になるという。「本来なら、転院の前に家族が病院を確認するのが普通だが、この連携ではそうしたプロセスを省く。『こんなはずじゃなかった』という事態になると、患者にも病院側にもよくない」(飯田院長)。そうならないためにも、患者の社会的な状況を含む情報を詳しく把握しているMSWが間に入り、慢性期病院側のMSWと三次救急病院側のMSWで緊密に情報を交換し合う体制ができればと考えているという。  

 

これに対し齊藤事務局長は、「(慢性期病院側で)転院の調整を担う“コーディネーター”を立ててもらえると助かる」と話す。実際、大阪のモデル事業では、慢性期病院側がコーディネーターを用意して転院の調整をしていたこともあり、「大阪方式」に期待している。東京では当初、連携に参加する三次救急病院は府中病院だけだったので、4月末までは濱中さんをはじめとする同院のMSWが患者のニーズに応じて患者を各慢性期病院に紹介していたが、「MSWは福祉的な立場から、患者さんの経済状況や家族の状況を考慮し、患者さんと相談しつつ、どんな病院に行ってもらうのが一番いいか吟味して手続きを進めていく。『満床だからほかの病院に転院してもらおう』というのとは違う」と齊藤事務局長。濱中さんも、「本来、転院相談がMSWの役割かというと、それは難しいところ」。MSWはあくまで「ソーシャルワーク」が仕事で、転院はその中で導き出される選択肢の一つだという。  

 

齊藤事務局長は、「この連携の話はありがたいこと。救急の満床状態の解消は本当に実現したいと思っているし、この連携がそれにつながればいいと思う」と語る。ただ、「もっと条件を詰めていかないといけない。一朝一夕にできるようなシステムではない」とも指摘している。

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ここに書かれているのは実際に重要なことで、僕らのような関連病院を持たない大学病院にとっては死活問題に近いです。

 

実際に急性期を脱したり、大学病院で「治癒」を目指すための医療をしていくための患者さんのためにベッドを使いたい・・・・

 

これは正直本音です。

 

今日こんな患者さんがいました。 ある病気で治療を行って、これ以上は難しいということで転院・在宅という話が上がっている患者さんですが・・・・

 

「老老介護があるので・・・不安である」

と言ってさめざめと泣かれるのである。

 

それに同情・・・というか、共感はするのであるが・・・僕らはだからと言って元気で治療をしているわけではない患者さんをずっと診ていては、若年の白血病だとか・・・そういう患者さんを受け入れられない。

 

他にも血液疾患としてはやることはないのに、受け入れ先が血液疾患であるというだけで見つからず・・・・

 

・・・まぁ、この方もシビアはシビアなのですが・・・・

 

積極治療ができる状態ではなく、支持療法だけであれば他の病院でもできるのです。 逆に骨髄移植だとか急性白血病の抗癌剤治療(治療によって死ぬかもしれないようなもの)はここでしかできない。

 

・・・いろいろ問題はあります。

 

高齢者社会を迎えた日本。そこで介護も力を入れずに、慢性期病床にも力を入れない・・・・それによて大きなしわ寄せが急性期病棟にきていることも知っていただければと思っています

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それでは、また。

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医師が最も少ない埼玉はどうなの?

2009-08-14 22:51:43 | Blogを書く理由

こんばんは

 

今、帰ってきました。今日は新しく来た血液内科の後輩の歓迎会をしておりました。最近歓迎会ばかりですね。

それだけ病棟が落ち着いたということですが・・・。

 

 

今日はあまり前置きを書かずに、記事の紹介をしたいと思います。

16年度に7.7万人の医師不足―青森、三重、広島で深刻化か

8月14日20時43分配信 医療介護CBニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090814-00000007-cbn-soci  

 

今年度から始まった「医学部定員増」による効果が表れると見込まれる前年度の2016年度には、全国で約7.7万人の医師が不足する―。日本経済研究センター研究本部の松岡秀明研究員は、リポート「都道府県別医師不足の長期見通し―『医師増員』のネクストステージ―」でこう指摘している。リポートでは、医師不足の解消を図るには、医師数の増員だけでなく、看護師や助産師などコメディカルが医師の業務を代行できる仕組みづくりや、女性医師の現場復帰支援など、即効性のある対策を取る必要があると訴えている。  

 

リポートでは、医師が過不足なく充足している水準を、患者1000人当たりの医師数が都道府県別で一番多い京都府の「患者1000人当たり医師42人」と設定。都道府県ごとに今後の医師数、患者数を予測した上で、▽今年度に入学した学生が卒後臨床研修を終え、医学部定員増の効果が表れると見込まれる前年度の16年度▽団塊の世代が70歳代後半に達し、患者の増加が見込まれる25年▽患者数がピークを迎える30年▽人口減少、高齢化による患者数の増減の地域差が大きく表れる35年―について、都道府県ごとに医師不足の見通しを示した。  

 

それによると、16年度には全国で約7.7万人の医師が不足し、医師数がもともと少ない青森、三重、広島では特に深刻化する恐れがあると指摘した。また25、30年には、三重、広島、香川、熊本で患者数の伸びが医師数の伸びを上回ると予測。これらから、医学部の定員増だけでは不足が改善しない可能性があると結論付けている。  

 

その上でリポートでは、医学部定員増の効果が表れるよりも前の段階から、▽コメディカルが医師の業務を代行できる制度の整備▽女性医師の現場復帰支援▽開業医の緊急医療への参加―など、即効性のある対策を進めることなどが重要だと指摘した。  現在の医師不足対策は医学部の定員増など、主に医師数の増加に焦点が当てられているが、リポートでは「それだけでは足りない」としている。

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即効性のある施策も行いながら、長期的に全体を改善させる政策も行わないといけない

そう思っています。

 

 

それが何か・・・・というのは、一般的に言われているもののほかは僕の意見はこのBlogに今まで書いてきていますので・・・・。

そういう意見を持っています。

 

 

現実的に・・・医師不足の現場で働いていると感じるのは、家庭人でなければ構わないけど・・・独身ならともかく家庭を持ったりしたらこの状況で一生はあり得ないだろうな・・と思うわけです。

もしかすると日本人・・・という人種がそれでも構わないと思っているのかもしれませんが、いまのままでは「幸福」というものが何か分からなくなると思います。

 

僕自身は・・・自分とそしてより多くの人の幸福のために、頑張っていきたいものだと思います。

 

 

 

話は変わりますが、本文中に「医師数がもともと少ない青森、三重、広島では特に深刻化」と書かれていますが・・・医師の最も少ない「埼玉県」ではどうなるのでしょうかね(笑

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医師の最も少ない県で働く身としては心の底からそう思います。

 

 

今日は歓迎会で少し飲みすぎたようなので、このあたりで失礼いたします。

また、明日。

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医師不足の現状を・・・・

2009-08-13 22:57:42 | Blogを書く理由

こんばんは

 

今日はいつもに比べて早く帰ってきました。血液カンファが早く終わったので・・・・。

 

 

今日も…予定外に忙しい一日でした。

今日はお盆ということもあり、外来の患者さんも予約は少なくなっていました。一応22,3名は予約ありですけど・・・。

 

 

ところが・・結局、紹介状や報告書などなどを9通書くことになり(新患、急患多数)忙しい一日で終わりました。

 

その中で思わず「おいっ」と思ったのは・・・ 某領域の癌患者さんで血小板が下がってきているので原因検索を・・・と送られてきた患者さん・・・・。

 

普通に考えたら当然DICを疑いますので、血液検査をそちらの項目含めて測ったら・・・・・ こりゃ、出血止まらないだろうな・・・・フィブリノゲン感度以下、FDP140・・・・

 

因みに血清生化学検査の結果が返ってこないので検査部に問い合わせの電話をしたら

そんなこと言われても、血が固まらないんです!

と言われて、謝りました。凝固剤が入っているのに血が固まらないような状況の患者を・・・外来に送られてきてもどうしようもないだろう・・・・。

 

 

これは例外として・・血液疾患の患者さんが多数紹介されてきて非常に疲れました。初診が多いと説明する時間がとられますし、非常に疲れます。

 

看護師さんからは

やっぱり、先生狙われてるよ(笑

などと言われ、スタッフの先生方からも

本当に、良く引くよな~

と言われ・・・・ 結局、食事は18時過ぎになりました

 

そんな生活が続いていますが、とりあえず元気ですw

今日はとりあえず、こちらの記事を紹介します

 

 

茨城の岐路:県政課題の現場から/中 深刻な医師不足 /茨城

8月12日11時1分配信 毎日新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090812-00000039-mailo-l08  

◇広がり続ける格差 

「無医地区」県北に偏在 大子町に住む神長次朗医師(80)は昨年6月、先代から引き継いだ神長医院を閉じた。山に囲まれた白壁の病棟に人影はなく、広い駐車場はがらんとしている。 

過疎と高齢化が進む町で約半世紀、地域医療を支えてきた。月平均1000人を診察し、患者が福島県境を越えて訪れることもあった。70代になっても往診に出向いていたが「体がもたなくなった」。 

県内で指摘される医療水準の南北格差。医師の偏在はその象徴といえる。県の人口10万人あたりの医師数は155・1人で全国で2番目に少ない。県内九つに分かれている医療圏別に見ると、大子町を含む県北の常陸太田・ひたちなか医療圏は94・8人だが、筑波大学のあるつくば医療圏は326・5人で全国平均(217・5人)を大きく上回る。 

 

神長医院に通っていた患者の多くは、神長医師が非常勤で勤める約8キロ離れた町中心部の別の病院に通う。近所の男性(60)は「遠くなって不便になった」と閉院を残念がる。 県によると、半径4キロ以内に医療機関がない「無医地区」に該当する地域は、県北を中心に23カ所。医療機関への足がない高齢者は多く、山間部では「北北」格差も進む。周囲を無医地区に囲まれた常陸大宮市の旧美和村にある国保美和診療所で働く薄井尊信医師(37)は「へき地に該当しない地域にこそ、困っている患者が多い」と言う。薄井医師が勤務する診療所は、自治体合併のあおりを受け、病院専用の市営バスが廃止。午後は往診にあてている。 

 

県は昨年度までに、500人以上が住む無医地区に診療所を整備する目標を立てたが実現することなく、今年度以降は計画すら立ち消えた。県医療対策課は「新たに医療施設を作るより、今ある医療資源を有効活用する方針に変わった。市町村はバスなどの交通手段を整備してほしい」と説明する。 

 

救急医療に目を移すと事態はより深刻だ。一般的に「2次救急医療機関」には総合病院が指定されるが、県北では病床数19以下の診療所が指定されているケースもある。薄井医師は「県北では搬送先が見つからないケースもある」とため息をつく。国や県は医師不足対策として医療機関の集約化を掲げるが、それは同時に医療空白地域の拡大を意味する。 

閉院を決めた神長医師は、後進に病院を譲ることを考えなかった。過疎問題と医師不足は表裏一体だと考えるからだ。「人がいなければ医療は成り立たない。過疎を解決しなければ、医師不足は解決しない」

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この記事で目をとめるのは80歳の医師に支えられてきた茨城県北の医療って・・・と思うのです。

 

80歳が悪いとは言いません。元気であれば、働くこと、人のために尽くすことは素晴らしいと思います

 

しかし、80歳の医師が「体が持たなくなった」と辞めてしまったら、代わりの人間がいない(最後に過疎の問題なども書かれていますが・・・)・・・という現状は如何なものだろうか…と思うのです。

 

医療機関の集約化・・・これは・・・たぶん一時的にでもやらざるを得ないのだろうと思います。今までも書いてきましたが「集約化」しなければ「各個撃破」されて医療崩壊する・・・と思うのです。

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なかのひと 

しかし、これで確実に「切られる」患者さんが出てきます。それは国の今までの施策により起きた国民の不利益だと思います。

 

それを行った政治家を選んだのは我々ですから、文句のつけようはありません。現状での最善の策を取らざるを得なくなると思います。

 

その策の一つは「集約化」であることは間違いはないのです。いろいろ問題はあるのだと思いますが・・・。

 

医療空白地域を狭めるには・・交通の便を良くすることが施策としてはいるのはわかりますが、どうしても「時間が勝負」の疾患の場合は・・・救急の場合は厳しくなるのは仕方がないとも言えます。

 

日本でもっとも医師が少ない県…つまり埼玉県なんですが・・・・ここに住む人々は自分がもっとも医師が少ない県に住んでいるという自覚がない人は多いです。

 

自覚がないから改善の努力もないのかもしれませんが、そろそろ厳しい現実に直面するのではないかと思います。血液診療に関してはもういっぱいいっぱいになってきていますしね~。

 

某有名な教授の

埼玉県は医師不足の上、病床もありませんので普通の地域であれば入院で治療するところですが、外来でやらざるを得ません

という一言に尽きるかもしれません

 

 

そういう現状すら知られずに・・・患者さん側からはいろいろ言われるんですよね・・・・と思います。

 

愚痴を言っても仕方がないですねw

 

それでは、また。

明日も頑張ります!

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お互いが話し合い、協力することは重要だと思う

2009-08-12 23:12:27 | 医療

こんばんは

 

今、帰ってきました。

 

今日は当直の先生が血液内科の先生で

「今日はさっさと帰れ。飲みに行って来い」

ということでしたので・・・どうしようかな~と思っていたところ、昨年度まで研修医として働いていた先生がやってきたので、歓迎を兼ねて焼き肉を食べに行ってきました

 

 

「先生、じゃあ・・・○○も来たので、研修医も合わせて焼き肉でも食べに行ってきます」

と、食べに行きました・・・。・・・8時くらいからですけどね。

 

最終的に研修医が集まってきたのは9時過ぎからで、みんな忙しく働いていた・・・ということでしょうか。

 

今日はそういうことで…簡単な一つの記事をご紹介します

CBです

 

要望「第二報」に厚労省から“宿題”-日病協

8月12日20時18分配信 医療介護CBニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090812-00000004-cbn-soci  

 

日本病院会など11団体でつくる「日本病院団体協議会」(日病協、議長=小山信彌・日本私立医科大学協会病院部会担当理事)は8月12日の代表者会議後に記者会見を開いた。小山議長は、日病協が7月31日付で厚生労働省に提出した診療報酬改定に関する要望書「第二報」に対し、同省から実態調査などを伴った、より具体的な内容の提示を求められていることを明らかにした。日病協では指摘を受け、各団体の副会長レベルが参加する「実務者会議」で早急に実態調査などを行い、早ければ月内にも厚労省に報告する。  

会見で小山議長は「要望書に対し、4つぐらい宿題が出ている」と述べた。 

 

小山議長によると厚労省側は、医師や看護師、薬剤師など専門職による「チーム医療」への評価を求めた点について、「チーム医療」が何なのかを病棟での作業工程などを含め具体的に示すことを求めた。また「精神科救急・合併症入院料」の算定要件の緩和を要望した点に対して、より具体的な提案を求めたという。

■「藤原発言」に「何らかの行動」 

 

会見では邉見公雄氏(全国自治体病院協議会会長)が、5日の中央社会保険医療協議会の診療報酬基本問題小委員会で、藤原淳委員(日本医師会常任理事)が「病院の勤務医師が本当に逃げ出すほど忙しくなっているのか」と発言したことについて、「日病協として抗議すべきではないかという意見が(代表者会議で)出た」と述べた。具体的な方向は、小山議長に一任したという。  

 

 

小山議長は「何らかの行動をしなくてはいけない」と述べた。ただ、「けんかをする気はない。開業医も大変なのだろうが、病院も大変だという共通認識を持って、この大変な時期を乗り越えていかなければいけないので、黙って見ているわけにはいかないかなという気がしている」とも語った。

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医師会の常任理事というのは…やはり医師の代表ではなくて、開業医の代表なんですかね?

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なかのひと 

まぁ、この件はどうでもいいのですが…後半に書いている通りで医師が大変だというのもありますが、それに伴い患者さん・・・すなわち国民全体の不利益になりうるということを僕達は考えなくてはならないのではないかと思います

 

 

逃げ出すほど大変か否か・・・今日来た研修医終わった3年目の医師は血液内科を研修中、まともに食事をした日は全くなく、1食/Dayでした。

 

僕も基本的に忙しい日はまともに食事はできず・・・実際に67kg→58kgになっていますし…忙しいのは間違いないと思います。

 

 

明日は基本的に食事ができない日ですけど・・・お盆ということで患者さんが23名しか予約は入っていませんし、再発だとか初発・・・もしくはサリドマイド関連の患者さんはすべて水曜日にしていますので・・・・・明日は夕食は食べれるかな~と思っています

 

 

なんにしても国民全体の利益になるよう、勤務医も開業医も協力していかなくてはならないと思います

 

 

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090812-00000000-natiogeo-int

この記事には・・・

タスマンアオツラカツオドリは実際には絶滅しておらず、約300年もの間、アオツラカツオドリに名前を変えて生きていたことがわかったのだ。これについてスティーブス氏はこう話す。「ここ数十年の間、古生物学者と生物学者との間でコミュニケーションが不足していたことが原因だ」。

 

と書かれています。

 

コミュニケーションが不足していると、いろいろとわかっていいはずのことがわからないということもありますので、話し合いというのは重要だ・・・・と思います

それでは、また。

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複数の安全弁:原子力発電所と静岡沖地震

2009-08-12 00:36:30 | Blogを書く理由

こんばんは

 

昨日は地震がすごかったみたいですね。

 

 

時間がだんだんわからなくなってきましたが、昨日は夜中に患者さんが不穏になり、看護師さんに暴力をふるったりいろいろ大変だったようで、その件に関して夜中に電話がありました

 

流石に精神科の当直の先生が対応してくださっているならば僕が何かを言う必要もないと思うので、主治医の先生に代って「了解しました~。お願いします」と答えておりました。

 

その後朝に地震で、若干しっかり寝た時間が少ない・・・という感はあります。

 

 

地震や台風によって各地に被害が出たようですが、天災を避ける手段というのも難しく、できるだけの準備をしておくこと・・・しかできません

 

ただ、今の日本は準備不足かもしれないですね。

 

もっと大きな地震や災害が起きたとき、患者さんなどが大勢出たときに今の日本では・・・いや、例え十分な数の医療従事者や医療設備があっても、それが十分に活用できなくなるのが災害ですから・・・それに備えた「システム構築」が重要になりそうですね。

 

 

医療自体が複数の安全弁を持った方が良いわけですが、複数の安全弁を構築するだけの余裕がないのが日本の医療の現状ですから・・・

 

日本という国は…問題が山積みだよな~と思います。

 

まぁ、そういった問題解決のためのシステム

そのシステムの参考になるのは…もしかしたら原子力発電所でしょうか?

<地震>浜岡原発5号機で制御棒駆動装置が一部故障

8月11日23時44分配信 毎日新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090811-00000134-mai-soci  

 

11日午前5時7分ごろ、駿河湾を震源として発生した強い地震で、震源から約40キロの中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)では、自動停止した5号機で原子炉の出力を調整する制御棒の駆動装置が一部故障するなど、計24件の異常が見つかった。経済産業省原子力安全・保安院は調査チーム3人を派遣し、地震の被害と安全性の確認作業を始めた。  

 

中電によると、地震後、5号機原子炉建屋内で約250本ある制御棒のうち約30本の駆動装置が故障していた。使用済み燃料を入れた貯水槽の放射能濃度が通常の50倍に上昇し、主タービン軸受け部の摩耗を示す警報装置が作動したことも判明。タービン建屋壁面のひび割れも見つかった。自動停止した4号機でも原子炉内の中性子測定装置の一部が動作不能だったほか、廃炉の1、2号機周辺で最大約20センチの地盤隆起や沈下が見つかった。【山田大輔】

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様々な「安全弁」を複数持ち、安全弁が複数壊されたとしても実害が出ないようになっている「原子力発電所」

 

原子力発電所のような十分な「安全管理システム」があれば、医療も…もしかしたら災害時も・・・国民への不利益がでにくいようになるかもしれませんね

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それでは、また

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ど~でもいい話:僕と怪談

2009-08-10 23:26:12 | ど~でもいい話

さて、続けていきます。

 

ど~でもいい話です。

 

8月の中旬、お盆の週ですが笑えない話があります。

 

 

僕は一切見ないので何とも言えないのですが、患者さんの中には「霊感」と言われるものが発達されている方がいます。

僕も本当にわからないのですけど、何人かの患者さんは確かにそういうものがあるようです。

 

最近の話です。うちの病棟も含めて新病棟作成に関して、現病棟と新病棟をつなぐ工事のために一部の個室や部屋を潰しています。他の理由もありますが・・いずれにせよそういう状況です。

その為、個室の数が減っているのですが…重症の方が入る個室が決まってきています。

 

その部屋に緊急入院されて・・・今度入った患者さんは

夜中になると何か見えるんだ

とおっしゃいます。

 

他にも・・・無菌室の間のスペースは・・・以前自家移植をしていた患者さんは

そこ、霊道だよ・・・。ここに盛り塩してくれないかい?」

とか言ったり、患者さんによっては泣き出す患者さんもいたり・・・・

 

 

 

そんな中…先日、ドキドキしたことがあります。

 

外来の廊下を僕があるいていると

 

ぴちょん・・・・ぴちょん

 

何か音がしました。

 

思わず振り向きましたが何もありません・・・・

 歩こうとした時に再びが・・・

 

じっと目を凝らすと・・・そこには・・・・

 

雨漏りかい!

 

どこの世界に雨漏りしている病院があるんだ!

 

実際、今うちの病院に行くと不思議な光景廊下にバケツが並んでいて、そこにひもがつるされているという・・・・)に出くわします。

 

何でも本当は雨漏りなんて言うかわいいものではなかったそうですが・・・

ざば~っていう感じで・・・・

 

 

あれ?けど、今書いていて気がついたけど・・・・・ ひもを伝って水が落ちる時に・・・・そんなにピシャン、ピシャンって音がするかしら?

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 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

と、どうでもいい話でした。

 

たまにはど~でもいい話も書かないと、固いだけのブログになってしまいますので・・・・

 

それでは明日も忙しくなりそうですが頑張ります

コメント (6)
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財務省発:医療サービスの基盤整備のために・・・

2009-08-10 22:49:41 | 医療

こんばんは

 

今日も早めに帰ってきました。病棟は先週よりは落ち着いています。落ち着いているといっても昨日書いたようにいつ何が起こるかわからないのですが・・・。

 

先程まで調べていたのは「手足症候群」に関して・・・・。

 

手足口病ではなくて、抗癌剤の副作用で出る皮膚病の一種ですが、原因はまだ不明のようですね。

 

Pub-medで調べていましたが、結局有効な方法が良くわかりません。治療法は確立されてなさそうです。 今はVitB6の内服や保湿剤、ステロイド外用液などで対応中です。

 

BU+CYにVP-16大量を加えたのが原因なんだと思いますが、今やっている方法でうまく症状が緩和してくれればよいのですが・・・・。

 

今日はまずCBのこの記事を紹介します。財務省からこんな話が出たのか・・・と、驚いているところです。さて、どうなっていくのやら・・・。

 

発想の転換で医療の「バリュー」面に着目を-財務総合政策研究所

8月10日17時43分配信 医療介護CBニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090810-00000006-cbn-soci  

 

財務総合政策研究所の「持続可能な医療サービスと制度基盤に関する研究会」(座長=貝塚啓明・東大金融教育研究センター長)はこのほど、昨年12月から今年3月までの議論の成果を報告書にまとめた。このうち「病院経営が抱える諸問題」と題して一章を執筆した亀田隆明・医療法人鉄蕉会亀田総合病院理事長は、医師や看護師の絶対的不足など医療の供給体制の問題や医療費抑制政策による不採算経営などを指摘。問題解決のためには、医療を「コスト」の面からとらえるだけでなく、「バリュー」としての側面にも目を向けるといった発想の転換が必要だと強調している。  

 

同研究会は「国民にとっても、関係者にとっても安心のできる医療サービス供給体制」と「適切な費用負担の下での持続可能な医療保険制度」について検討することが目的。昨年12月から今年3月までに4回の会合が開かれ、現状分析や諸外国との比較を基に議論した。 

 

同研究会のメンバーは、貝塚座長をはじめ、大森正博・お茶の水女子大大学院人間文化創成科学研究科准教授、上昌広・東大医科学研究所特任准教授ら計9人。  報告書は第7章まであり、▽高齢化と医療需要の変化(第1章)▽医療関係者の論文(第2-4章)▽医療制度分析(第5-7章)-の3部構成。同研究会のメンバーが検討結果を踏まえ、分担執筆している。  

 

このうち、上氏は「医療現場の諸問題」の章の中で、病院の医師不足の原因は長時間勤務や非正規雇用の拡大などにあると指摘。また、看護師や薬剤師などのコメディカルも不足しているが、医療費削減による事務職員などの雇用の減少から、事務作業を医師や看護師で担わざるを得ないとして、こうした現状を問題視している。さらに、医療費削減により生じた問題に対して「診療報酬ではなく補助金や基金の設立で対応する手段では、医療現場は荒廃する」とした。  

 

大森氏は「日本の医療制度の問題点と医療制度改革の方向性について」と題して執筆。「日本の医療制度は社会経済の変化に十分に対応できていない」と指摘した上で、限られた資源の中で増加する医療費に対応するための「プライマリ・ケア医療制度や専門医制度の導入」や、「公的医療保険制度の積立方式への移行を検討する必要性」などについて論じている。  

 

報告書は財務省1階の閲覧室で読むことができるほか、同省ではコピー用の原本貸し出しも行っている。 詳しくは、財務省03(3581)4111(代表)まで

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実際のところ、勤務状態は厳しいですし・・・事務仕事も多いですよね。この事務仕事・・・ないがしろにすると患者さんの不利益になるので、臨床の合間合間に何とかやっていかなくてはなりません。

 

何故って・・・例えば保険関係の書類・・・書かなかったら患者さんの保険関係の手続きが進まなくなりますからね・・・・。

 

また、何事もなかろうと日進月歩で進む医療に追い付くためには日夜勉強していく必要はあります

 

その時間が取れないと「患者さん」への不利益になりかねませんから、何とか時間を捻出します

 

 

この勉強時間はお前の時間を使っているのだろう?

 

と言われればそれまでですが、勉強(は嫌いだけど、医療・医学は好きなので)するのに抵抗感はないのですが・・・それでも脅迫的にやっていきますよね。

 

患者さんの命にかかわりますから。

 

そういった多くの患者さんのために使っている時間は「勤務時間である」とするのであれば、週にやはり100時間は勤務していることになりますね。少ない週でも・・・。

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そういったことの一部が「事務員」の補充だけでも改善する可能性はあります。もっとも事務の方にも「医療にかかわっている」という自覚を持ってもらう必要はあるのかもしれませんが・・・

 

雇用には貢献しますしね。一石二鳥だったりして・・・・。

 

 

 

さて、もう一個くらい記事を書けそうな気がします。

それでは、また。

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日本の医療を何とかしろ!

2009-08-09 16:13:45 | 医療

こんにちは

 

帰ってきました。

 

先週1週間は怒涛のような(津波がやってきたのか・・・というような)毎日でしたが、漸く落ち着いてきました。

 

落ち着いたといっても「患者さんの死」が多い病棟で、急変も多いため油断はできませんが・・・恐らく本当に想定外のことが起きない限りは大丈夫でしょう。

 

 

想定外だから急変なのではないか…と言われても、想定していて手を打っていても「正常な人の抵抗力」の10分の1もない人だと何が起きてもおかしくないです

 

急性白血病で治療しているときに…多くの場合、白血球数は100以下になったりします。

正常な白血球数は4000~8000/μlですから・・・・大変です。

 

言ってしまえば例えば「城」を守っている兵隊の数が4000~8000人いるところが、戦う(細菌に侵入される)前から100人とかに減っているようなもの

 

100%感染すると分かっていて、手は打っていても抵抗力がここまで落ちると何が起きるかはわからないです。だからこそ…僕らは24時間On Call体制でいるわけですけど。

 

 

さて、そんな勤務医の状況(僕の場合は血液内科の…ですが)に関していくつかの記事を紹介します

 

マニフェスト点検「医療」…勤務医疲弊、解決策は

http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin2009/news1/20090809-OYT1T00173.htm  

 

医師不足や救急など国民の命に直接かかわる医療問題について、自民、民主両党とも、医師の増員や診療報酬の引き上げなど積極的な施策を公約に掲げている。  

実現性はどうか。医療の崩壊は食い止められるのか。  

岩手県北部の山あいにある九戸(くのへ)村。7月下旬の午後10時ごろ、男性(40)は急な腹痛と吐き気に襲われた。  

 

人口約7000人の村にあった県立病院(45床)は、医師不足や赤字のために2年前、診療所(19床)に縮小され、今年4月には病床も廃止された。村には休日・夜間は医師がおらず、男性は妻が運転する車で約30分離れた二戸(にのへ)市の県立二戸病院(300床)に向かった。  

 

同病院のこの日の当直は眼科医。自宅待機の消化器科医が呼び出され、急性すい炎と分かったのは夜明け前。男性は入院して治療を受け、症状は治まった。  

 

同県の県立病院の医師は、5年前より約14%減少。二戸病院でも、常勤医は基準に15人足りない30人。呼び出しなどで超過勤務が月100時間以上、休みは月2日の診療科もある。激務が悪循環を招き、14人いた内科系医師のうち5人が次々と退職。佐藤元昭院長は「医師は慢性的な疲労状態にある」と話す。  

 

救急をはじめとした医療危機の根幹にあるのが医師不足問題だ。人口1000人当たり医師数は、経済協力開発機構(OECD)加盟国平均の3・1人に対し、日本は2・1人と少ない。自民、民主両党とも医師数増加を公約に掲げる。  ただし、医学部に入った学生が一人前の医師になるには研修も含め最低8年かかる。指導教官を増やしたり、校舎を増築したりするなどの整備も不可欠で、実現までの課題は多い。  

 

そもそも日本の医師は10年前より約15%増えている。だが激務の外科、産科医は10%前後も減少。岩手の例のように、地域によっては内科医も足りないなど「偏在」の問題も大きい。  

 

済生会栗橋病院(埼玉県栗橋町)の本田宏副院長は「医師不足が深刻な地方での対策が両党とも明確でない。地域で必要な医師数を算出し、それに応じた医師を育てる仕組みを作る必要がある」と注文をつける。  

 

また両党とも、救急や産科などに医療費を手厚く配分することなどで、地域医療を整備するとしている。  

政府はこれまで、医療費を含む社会保障費の伸びを毎年2200億円削減する抑制策をとってきた。診療報酬も本体と薬価部分を合わせた全体で02年度からマイナス改定が続いている。  

 

これについて民主党は「地域医療の崩壊に拍車をかけた」と批判。GDP(国内総生産)比で8・2%の我が国の医療費を、OECD平均(8・9%)まで引き上げるとする。  一方、政府も今年6月の「経済財政改革の基本方針2009(骨太の方針09)」で、来年度の社会保障費の抑制方針を撤回。自民党は公約で診療報酬を来年度プラス改定するとした。  

増える医療費を、だれがどう負担するのか。具体化に向けた課題も多い。(医療情報部 坂上博、高梨ゆき子、山崎光祥) (2009年8月9日01時53分 読売新聞)

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大きな問題だと思います。当然ながら増大する医療費を誰がどう払っていくのか?

 

「村社会」的な要素が残る日本であれば…助け合っていく・・というのも納得されるかもしれません。

しかし、アメリカ的な考え方(というと語弊があるかもしれませんが)でいくと

「自分が何かあった場合はそれに備えて準備しておくもの。私は医療費を年間2000円しか使っていないのに、何故こんなに莫大な保険料を払わなくてはいけないのか?」

という人が必ず出るでしょう。

 

それを納得させられるだけの理由を、ビジョンを示せなくてはならないと思います。

 

 

また、現実的に上記の岩手県の病院のようなことはいくつか起こってもおかしくないと思います。

 

研修医の1年目のころ、研修協力病院(隣にあった病院)の副当直として勤務についた際に当直の先生は眼科医で

「私は内科的なことはわからないからよろしく」

と言われたことがあります。

 

 

僕は昔から「引きまくる」タイプでしたので、緊急の処置が必要な患者が3名位いて(風邪とか肺炎とかは・・まだいいんですけど、たしか消化管出血のショックの患者を含め3名ほど)・・・当直の先生に報告した後、消化器のバックアップドクターを呼んだり大変だった記憶があります。

 

今の僕がどこか地方の病院で勤務したとして、「手技」があまり入らない緊急であれば一人で対応可能かもしれませんが、消化管出血や心筋梗塞・緊急手術が必要なもの・・・様々なものが僕では対応できません(初期診療はしますよ。救急得意+好きですから)。

 

そういうものも含めて、今の日本では100%の対応は不可能な状態になっています。もともと100%ではないのですけど、さらにひどい状況になっていきます。

 

いろいろ考えなくてはならないと思っています

さらにこちらも紹介します

 

なんとかしろ!:09年衆院選 将来見通せる政策を--平田真紀さん /岩手

8月9日12時0分配信 毎日新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090809-00000063-mailo-l03  

◇盛岡 岩手医科大3年・平田真紀さん(25) 

どうしてころころ変えるんだろう?」 歯科医を目指す盛岡市の岩手医科大3年、平田真紀さん(25)は開口一番、疑問を口にした。近年の山積する医療の課題に対し、政府は診療報酬の引き下げや患者の自己負担増などの政策を立て続けに打ち出した。 

 

その影響は身近なところで出ている。山あいに約1万7000人が暮らす宮城県山元町で、外科医の父が経営する病院の患者数が減ったと聞く。「初期症状のうちに受診しなければ余計お金がかかる。お金をかけないと健康を維持できないのは間違っている」と制度改革に危機感を募らせる。 

 

医師不足に対応した医学・歯学部の定員増も、自身の進路を考えると複雑だ。「特に歯科医は盛岡のように地域によっては飽和状態。医師としては一般企業への就職も難しい」と表情は厳しい。 

投票先の決め手は将来を見通せる政策があるかどうか。「素人目でもこれは実現できそう、と思える政策が一つでもあれば、そっちを選ぶ」。誰もが安心できる医療の構築を願う。【山中章子】

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実際のところ偏在、偏在というが実際は医師不足があって、そのために余計に偏在の要素が目立つだけだと思います。

 

本当は各診療科に10の配分があるとすれば、どこも10に至っていなくて…場所によっては2~3しかないと思えば良いのではないかと思います

 

歯科は10を超えてきている。それで今のような状況になっている。

 

例えば、産科・小児科・救急・血液内科(笑)・・・様々な診療科は2~3でしょう。2~3で10の仕事をやろうと思えば・・・当然きつくなります。さらに人は来なくなります。

 

一方で、7~8くらいの状況であれば・・・まだまだ入る余地がありますし、仕事がなくなって困るわけでもなく勤務状況が普通・・・であれば、そちらに人が集まりやすいのは当然と言えば当然の話。

 

偏在ではなくて「絶対数の不足」から、偏在に見えるだけ…にすぎない。本当に偏在しているのならば・・・歯科と同じで…余るんですよ。余ればそこに入り込む余地はない。

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だから、足りないといってよい・・・・。

 

そういった現状に対してどういった政策で臨むのか。僕も楽しみにしています。僕は・・いつも医療教育に関しては「医局の垣根をなくせ」というスタンスで、さらに「大学以外の病院との教育提携を」+「ポートフォリオをうまく生かせ」+「国家試験の仕組みを変えろ」で…なんとかなるかと思っていますが・・・。

 

それでは、また。

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マスコミの力(イメージ)を考える

2009-08-08 13:49:43 | 報道関係の方々への期待

こんにちは

 

今、帰ってきました。

昨日まで病棟は大荒れでしたが、ようやく沈静化の兆しを見せております

というか、僕が帰ってきた=病棟が落ち着いてきている・・・ということなんですが。

 

 

木曜日の外来で来た急患はおそらくニューモシスチス肺炎(カリニ肺炎)だと思うのですが、呼吸状態の増悪が止まり(これ以上悪化したら挿管するよ~と言っていたのですが)改善傾向を見せています。

 

血液内科医が一人増えたおかげで、あの日外来が完全に止まることはなく・・ある程度の指示を出しただけで、あとはすべてお任せできたのが良かったですね。

 

 

そして今、泌尿器科から相談があった患者さんの転科の調整をして帰ってきました。

 

ATLの移植後の患者さんもようやく状態が落ち着き、個室から出れると思います。まぁ、他に個室に入れたい人がいないので(ドナーさんも個室を使っている)あわてて出したりはしませんが・・・。

 

良かった、よかった。これで、今日は少しゆっくりできそうです。

 

 

そういうときに論文を書けと言われているのですが、休める時に休んでしまう今日この頃です。じゃないと、休めないんですもの・・・・(笑

 

 

さて、今日は最近のノリピー関連から「マスコミ」の力はすごいな~と思ったので、ちょっと記事にします。

 

こんなハンドルネームの人間が覚醒剤などは使わないように言うのもいかがなものかと思いますが…覚醒剤など一時的な効果だけで身の破滅に向かうので、一回だけと・・・思わないようにしましょう

 

 

酒井法子容疑者、覚醒剤使用の疑い強まる 吸引器具の付着物、DNA型一致 

8月8日11時29分配信 産経新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090808-00000518-san-soci  

 

女優の酒井法子容疑者(38)=本名・高相法子=に逮捕状が出た事件で、酒井容疑者の自宅マンションから押収された覚醒(かくせい)剤の吸引器具の付着物のDNA型が、酒井容疑者のものと一致したことが8日、分かった。捜査関係者が明らかにした。警視庁は酒井容疑者が覚醒剤の所持だけでなく使用していた疑いがあるとして、行方を追っている。  

 

警視庁の調べでは、東京都港区南青山の酒井容疑者の自宅から、微量の覚醒剤とパイプなどの吸引器具が見つかった。覚せい剤取締法違反(所持)の現行犯で逮捕された酒井容疑者の夫の自称プロサーファー、高相祐一容疑者(41)が「(見つかったのは)自分のものではない。妻もやっていた」と供述。警視庁は覚醒剤は酒井容疑者のものだっと判断し、覚醒剤の所持容疑で逮捕状を取ったが、吸引器具に付着したDNA型が一致したことで、覚醒剤を使用していた疑いも強まった。  

 

酒井容疑者は夫が逮捕された3日未明から行方が分からなくなっているが、覚醒剤と吸引器具は化粧品ポーチに入った状態で見つかっていた。逃走前には自宅に立ち寄ったとみられることから、警視庁は酒井容疑者が慌てて逃げたとみている。  

酒井容疑者は4日夕に山梨県身延町で携帯電話の電波が検知されたのを最後に足取りが途絶えている。5日には公衆電話から長男(10)を預けていた知人に電話しているが、居場所は明らかにしていなかった。  

警視庁は、酒井容疑者が現在も山梨県にいる可能性があるとみており、すでに山梨県に捜査員数人を派遣。県警と連携して立ち寄りそうな場所などを集中的に捜査している。

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別にこの件だけではないのですが、マスコミの力というのは大きいですよね。

 

マスコミが作ってきた「酒井法子」のイメージは「覚醒剤」のイメージは全くないですから。

 

今のDNA検査の精度ははるかに高く、足利事件(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090807-00000262-jij-soci冤罪事件)のようなことにはならないかもしれませんが、DNAが一致した・・・という一言でマスコミで流れてしまったら「使っていた」という印象だけが残ってしまいます。

 

まだ確定ではないのですけど・・・・。

 

 

同様に「医療」「政治」「教育」・・・様々なものでマスコミの力というものは大きいと思います。この大きな力を持つマスコミが・・・より国民のためになる情報発信をして下されればと心から願っています

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なかのひと 

TBS「サンジャポ」は放送倫理違反 BPO人権委が勧告

8月7日15時16分配信 産経新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090807-00000566-san-ent  

NHKと民放でつくる放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会(堀野紀委員長)は7日、TBSの情報バラエティー番組「サンデージャポン」が昨年10月、大阪府門真市の保育園の畑が道路建設のため行政代執行で強制収用された際、園児らを現場に並ばせたとした放送について、視聴者に誤解を与え、申立人の社会的評価を低下させたのは重大な放送倫理違反とし、委員会決定の趣旨を放送し、再発防止に配慮するよう同局に勧告した。ただ、名誉棄損は「疑いが強いが、断定しない」とした。  

 

代執行の前日に撮影した園児の映像を挟み込んで放送しており、勧告は「事実の報道をしている自覚の希薄さなど、番組制作の基本的問題に起因している。11月の訂正放送も不十分」と指摘した。保育園の理事が「事実に反する放送をされ、名誉を侵害された」と委員会に申し立てていた

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放送倫理・・・本当に重要だと思います。

 

さて、先程帰る時に

「先生、おやすみなさい」

とリーダーの看護師さんに言われました。

「何で?」

と聞くと、

「先生、寝てないでしょう?」

とのこと・・・。

 

まぁ、4時間寝れば元気な僕ですが…今日はゆっくりさせていただきます。

では、また

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