玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

白内障の手術

2006年04月01日 | 捨て猫の独り言

願はくは花の下にて春死なんそのきさらぎの望月のころ

 3月30日に左目の白内障の日帰り手術を受けた。手術の日と翌日はさすがに電車で通院した。3日目の土曜日には満開の桜並木を自転車で病院に向かう。この季節になると流行り歌を口ずさむように西行のこの歌が頭に浮かぶ。そしてどこかで読んだことだが、桜の木の下に埋まっている人骨のせいで桜の花はかくのごとくに白い。これは私のお気に入りの幻想だ。桜もいいが、あちこちの家の生垣の 「紅要(べにかなめ)」 がつややかに真っ赤に萌えあがっているのもいい。好対照だ。

 右目は半年前に言われるままに3泊4日の入院手術だった。あのときは1年間のインターフェロン治療後だったから大事をとったのだろうか。これまでの半年間は右目は人工レンズが入り遠くに焦点があり(遠視=老眼)、左目は濁って近視であった。それぞれの目が役割分担してメガネなしで凌いできた。土曜の朝の閑散とした病院で眼科主任の医師にいろいろと聞く事ができた。白内障の手術のあとメガネ不要の幸運な人が1割いる。どのような人がそうなるのかは不明である。私の両眼のレンズは遠くに焦点がある。字を読むためのメガネが必要であるが3ヶ月は視力が不安定である。仮のメガネを作ることを考えましょうと言われた。実は昨日百円ショップで老眼鏡をもとめたばかりである。責任は持てませんとおしゃるが、私はとりあえず昨日今日と重宝している。

 提案してほめられた。片方を近く、もう片方を遠くに焦点をもつ異なるレンズを用いたらどうか。現在研究中である。このことを知らない眼科医もいる。しかし2割の人が目の疲労を訴えることが予想される。どのような人がそうなのか判別できないのでいまだに実施されていない。遠くは明るく鮮明に見える。しかし近くの字が見えないでいる。

 

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