玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

病院の再開発

2006年04月16日 | 捨て猫の独り言

 3月末に武蔵野赤十字病院に新しい建物が完成した。古い方は改装されて緊急外来棟になるという。病院の玄関入り口は新しい建物の方に移動した。職員や患者の動きにも緊張や戸惑いの様子が見える。

 これまではなかったエスカレーターが登場した。人が一人通れるほどの狭い幅だ。新しい中央採血室はパーテーションのあるカウンターになり、取り付けられたばかりだった、むさくるしい布のカーテンは姿を消した。待合所に順番表示機ができた。医者が不慣れのようでまだまだ機能していない。建物の内外にイスとテーブルのあるくつろぎの空間が増えた。これまでと異なり医療費計算の入力は各科で行われ、出口付近に自動入金機が設置された。以前の会計窓口に大勢いた女性たちはどうなったか気にかかる。それでも病院全体には変化の活気がみなぎっている。

 私の眼科通いはしばらく続きそうだ。二人の若い女医が担当し、主任の男性医師が随時加わるという体制だ。症状はそれほどのことではないのに大げさだと思う。しかし満更でもない。

 ご存知のように眼科の診察は機器をはさんで至近距離で行われる。耳に米粒ほどのピアス、真剣に仕事する唇が私のごく間近にある。最初は戸惑いもあったが今は心静かに若さを鑑賞している。指示に従ってまばたきもせず、両眼を見開くのだ。しかし 「若さはただそれだけで美しい」 という私の想いを、その只中にいる彼女達は気づいていないと思われる。最近はお互いに軽口を叩くほどだ。通院にも意外な楽しみがある。

 

 

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