玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

入学式には桜が似合う

2009年04月10日 | ねったぼのつぶやき

 春爛漫。天候に恵まれて今年は桜の花のトンネルが長く続いている。風にハラハラと花びらはこぼれるが、未だ青空に透かして見る枝の先の先まで一杯に膨らんでいる。デイケアに参加なさっている方々と通るいつもの散歩コースの風景である。

Sakura_003

 4月は新年度の始まりの季節。学校に植えられている桜の花も満開で、新入生を祝福している。新一年生の声は弾んで高く、父母の表情にも喜びと緊張が見て取れる。毎年そうやって繰り返される年中行事。されど人皆同じならず。公園近くに位置する女子大学。数日内にこちらも新学期を迎えよう。全国から集う乙女たちが、新しき人生の春をここからスタートさせる。

 先日花が溢れて長く続いている遊歩道を散策した。白衣を着た2人に押されてストレッチャーに寝たまま桜を愛でる人とすれ違った。近くに病院があるので”病床の人の希望に沿った恐らく最後の花見”だったのではと想像した。私もよく敷地内の桜見に連れ出した。そして私自身の、人生終章の時にも桜を愛でられたらと願った。

コメント (1)
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