玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*まもなく立夏

2009年04月27日 | 玉川上水の四季

 4月20日から5月4日までを二十四節気では穀雨といいます。一昨日の冷たい雨も穀雨とつぶやけば素直に受け入れることができました。ツグミは立夏の前日に一斉に北に帰ると聞きました。立夏の前日は5月4日です。ツグミの話がほんとうかどうか確認する方法はないものでしょうか。

 秋に北方(シベリア東部からカムチャッカ)から渡来して越冬し、春に北方に去ってそこで繁殖する渡り鳥を冬鳥といいます。ツグミは冬鳥です。鳥には留鳥、夏鳥、冬鳥、漂鳥、旅鳥の別があります。ホトトギスは夏鳥で、ウグイスは漂鳥です。

 数は少ないのですがヤマボウシの花は毎年気を付けて眺めています。気になって捜しているのがネムノキです。説明では六、七月に枝先に十数個の頭状花序がつく。淡紅色のおしべは長い糸状で多数あり、美しいとあります。おそらくこれがネムノキではないかと通勤途中に見当をつけた木があります。今年はネムノキの花をなんとかこの目で確認したいものです。

 庭の柿の葉が黄緑色に輝いてひときわ目立ちます。柿若葉という言葉を知りました。「新緑」 と題した白州正子の小文の中です。「ひと口に新緑といっても、ほんとうに美しいのは、生まれたばかりのやわらかい葉が露をふくんで、銀色に輝いている三、四日の間のことだろう。朝と夕方ではもう違って、みるみるうちに若葉となり、青葉になって行く。・・新緑の中でも、柿だけは他の雑木とは趣が違い、青葉になるのに日数がかかる。それだけ若葉の時期が長いというわけで、薄緑の葉が初夏の日光を通して光りかがやいている景色ほど新鮮なものはない。・・」

コメント (1)
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