昨日、事は起きた。午前中は例によって保存食をつくり、午後多少の買足したい物もあってアパートを出る。歩いて2分の大通りを渡り、モール形式になっている専門店の寄り合いビル(これが又巨大で、複数列ある左右通路が交差する地点は全て吹き抜けになっていて、休息用の応接セットやコーヒーショップ、新車数台の展示やピアノの設置など、利用客を飽きさせない工夫満載である)を突き抜け次なる大通りに出た。娘は仕事に出てる為最初から一人歩きだったので、大回りをせずに済む様、各出入口とアパートの方位の位置確認にほぼ一日費やしたのだった。
普段から歩行自体は嫌いではなく、一旦散歩に出ると休息を含めて3時間位は苦にならない。前回通った道を頼りに更に少しづづ探索してゆくと、ココに繋がるんだという箇所が増えて来る。今回も一年前歩き回った箇所に何度か遭遇した。私が一番困難を覚えるのは、道路は車社会を前提に作られており、横断道路は限られしかも車が停滞しないよう信号待ちの時間が長い事である。それに大回りをせずに済むようビルを横断したいのだが、アップダウンの多いアトランタの街は、地下数階~ひょっとしたらビルの3-4階に至る迄、パーキングや店舗、事務所、貸室果てはホテルの部屋に繋がっており、ビルに入ったはいいけれど、出口を求めてウロウロ。意を決してたどたどしく尋ねても、駐車場に通ずるエレベーターを教えて呉れる程度である。
昨日はこうだった。3時に出かけ、6時に帰りつく娘より早く帰宅している筈であった。別方向に見かけた他のマーケットを目指した。しかし一向に行き着かない。買物は諦め、その界隈を探索しようと歩き回っている内に、スッカリ方位が分からなくなった。誰でも入れる高いビルがあれば、アパートの所在が確認できる建物が探せるはずだが、生憎それらしい物はない。それ以上移動を続けても返ってムダと判断し、見かけたお巡りさんに「Excuse me I lost my apartment-house.Please phone to my daughter where we are」とヤットコ伝えた。彼は私が差し出した電話でしばし退社中の娘と会話し、娘が依頼したコーヒーショップを、自分のI Phon上に示し、そこで待つよう言った。そこは娘達と何度か利用した店で、帰宅途中に少々周り道をして私を拾ってくれホッと安堵した。