昨年と同じように二人の孫が母親と一緒にアトランタからやって来る。5月末に羽田に到着し、今年は3年生と2年生として日本の公立の小学校に通う。1学期の終業式を終えて、ババ(祖母)の付き添いで7月末に帰国する。ひらがなを書くこともおぼつかない二人が教室でカタカナや漢字に見舞われる。担任の先生には余分な負担をおかけするが、保護者としては放課後の子供同士の交流が眼目と考えている。
棋士の高尾紳路のブログ「たかお日記」をパソコンの「お気に入り」に入れている。カテゴリーは自戦解説がある「囲碁」のほかには、「馬」「野球」「酒」「習字」がある。馬とは競馬のことで高尾は一口馬主として投資している。馬とビールは生に限ると競馬場にも顔を出す。野球とはプロ野球のことで千葉出身だから地元球団のロッテのファンである。はしご酒の機会も多く肝機能は優秀のようだ。習字とは書家の柳田泰山に直接指導を受けて展覧会に出品することもある。(写真はナデシコ、ガマズミ、雲南百薬)
高尾は「最後の無頼派」と呼ばれて死去した藤沢秀行名誉棋聖門下である。酒やギャンブル、女性関係、借金などすべてが規格外であったことから師匠は「無頼派」と呼ばれた。しかし癌を3度も患いながらも克服し、日本にとどまらず来るものは誰でも拒まずと「秀行塾」で多くの後進棋士を育てた。高尾はそんな師匠の弟子だが女性関係や借金は今後とも無縁だろう。
藤沢秀行の絶筆の「強烈な努力」が刻まれた記念碑が台東区の小野照崎神社に建てられている。サッカーの日本代表入りした武藤善紀選手の座右の銘が「強烈な努力」だという。同じく代表入りした川又堅碁選手の名は囲碁の競技性から「先を見通せる人になって欲しい」という願いを込めて親がつけたという。また藤沢秀行を支え続けた妻モトさん(85)の人生が「華と石」として舞台化され、5月6日~10日に新宿で演じられた。これらのことを「たかお日記」で知った。