玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*歌壇にみる「沖縄」

2015年12月21日 | 沖縄のこと

 この年末の朝日歌壇には辺野古新基地建設問題で国家権力に立ち向かう沖縄県民の闘いを反映して、沖縄を詠んだ投稿が目立つ。他紙の歌壇も気になるところだが、とりあえず手もとにあるものを記録する。▼美ら海に降る晩夏光沖縄は泣く寸前の反り橋のよう(水戸市・中原千絵子)■耐えに耐え今にも悲鳴を上げようとしている沖縄。それは内地の誰もが、そしてどの自治体もが、その苦難を共有しようとしないことへの絶望感であろうか。重い問いだ(永田和宏評)

 ▼悲惨なる昭和に続き平成も沖縄の地に基地は居据わる(群馬県・小倉太郎)▼琉球の精神見るごと翁長知事生生堂堂「NO」を貫く(石川県・瀧上裕幸)■翁長沖縄県知事の断固たる姿勢の基盤をなす精神に光りを当てる(佐々木幸綱評)▼基地の文字全く載らぬ沖縄の観光地図の広き空白(北広島市・岩瀬義丸)■沖縄地図に占める基地の面積の広さに改めて驚き、しばし茫然(高野公彦評)。空白の広さの指摘が納得される(馬場あき子評)<写真は日展2015>

 

 ▼文子おばあ八十五歳きょうもまた辺野古を守るケガしてもなお(長野市・祢津信子)■島袋文子おばあ、辺野古移設反対の象徴的存在。沖縄戦では火炎放射器で瀕死の重傷を負ったが今も元気に反対運動を続ける(永田和宏評)▼報道の時代と云われその通りしみじみ思う沖縄のこと(東久留米市・田村精進)■沖縄問題の報道について切実な思いをうたう。東京に住む私にはよく分かる(佐々木幸綱評)▼威を振りて新手荒手で沖縄を敵国のごと追いつめし国(三鷹市・山室咲子)▼あなたならどうすると問う沖縄の苦悩を忘れて未来はあるか(秋田市・小松俊文)■基地問題は余所事ではない。私達の沖縄なのだ(永田和宏評)

  年が明けて二月の初旬に沖縄に行くことにした。すでに片道の航空券と一週間の民宿を予約した。民宿は6畳の個室という。帰りは単独行動のため成り行き任せだ。期間中には2月8日の旧正月、本部(もとぶ)八重岳さくらまつりなどの行事がある。沖縄にまだ旧正月が残っているだろうか。寒緋桜の開花時期にうまく巡り会えるだろうか。この季節の沖縄に興味が募る。調べてみると沖縄のこの頃の日の出は7:13、日の入りは18:13だ。

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