玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*日展と激励集会と

2015年12月07日 | 捨て猫の独り言

 夜には雨の予報だった。12月2日は午後から六本木の国立新美術館で開催中の日展に出かけた。6日で東京開催は終わる。このところ三年連続で日展を見学している。それ以前には一度だけ、日展が上野の東京都美術館で開かれていた時代に、書の出展者に招待券をいただき見学したことがある。日展100回目の節目の2007年から現在の六本木開催になった。

 フラッシュ禁止で撮影が認められている。入り口で記名して許可のテープを腕に巻いてもらう。私は相変わらずのデジカメで日本画、洋画、彫刻と撮影していると枚数は100を越していた。何だか前年も見たことがあるようなと思わせるものは日展会員の作品である。喪章の付いた作品が展示されていることも多い。眼力不足もあって、工芸と書の部門は他にくらべて駆け足で見て回ることになる。素人の直観にすぎないが工芸は昨年より力作揃いではなかろうか。(写真は洋画会場にて)

  

 各会場でハガキ大の作品の写真が100円で販売されている。私が買うのはなぜか彫刻部門に限られていて昨年2枚、今年は3枚買っている。彫刻会場で天璋院(篤姫)に出くわした。日展顧問で鹿児島ゆかりの中村晋也の作品という。日展のホームページには入選者一覧がある。そして入選作品と会員作品のうち主な作品を写真で見ることもできる。今回の鹿児島県の入選者数は、日本画、洋画、彫刻、工芸、書がそれぞれ0、3、8、3、12だった。

  

 鹿児島県では彫刻部門で前田真里さんが女性像と猫の塑像の「風ひかる今」が特選を獲得している。この日は埋め立て承認を取り消した翁長知事を、国が訴えるという異常な訴訟の第一回の口頭弁論が福岡高裁那覇支部であった。6時半から首相官邸前で翁長知事を激励する抗議集会の連絡があったのは昨日である。6時の閉館直前に見学を切り上げた。美術館に直結している千代田線の乃木坂駅から二つ目の国会議事堂前駅に向う。集会には小雨の中700人以上が参加した。翌日の新聞には翁長知事が意見陳述の最後に「沖縄、日本の未来を切りひらく判断をお願いします」と述べたとある。

コメント (2)
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