私が参加している公民館の「碁苦楽会」に、地域連携講座の一つとして「囲碁のイロハ」を開設するようにという館長からの要請があったと聞いた。3週連続で各2時間の講座という。初回は参加者15名に全体講義、残り2回は受講者2人に指導員1人がついて「九路盤で基本のルールを覚える」というものだ。私も指導員として協力することになった。会の責任者からは、われわれ指導員の個々の持ち味でよろしくと言われ、教材が渡されることはなかった。
安請け合いしたものの、やはり教材がほしい。適切な入門書を図書館で探すことにした。新星出版社の「はじめてでもよくわかる囲碁」に出会った。安易なやり方だが、この本のページを一緒にめくりながら碁石を並べることにしよう。それからあとは相手に合わせてその場で対応すればよい。そして今回の講座の経験をもとに、孫娘たちにも囲碁を覚えさせることを思いついた。2人の孫娘は今年もアトランタからやってきて、6月と7月は小学校に通う。(小川寺境内にて)
子供たちは碁石で遊ぶことが大好きだ。ままごとでは碁石は豪華な料理に変わる。碁石がぶつかるジャラジャラという音もお気に入りだ。碁石を使って算数の問題を考えることもできる。小学5年と4年として通学する2人に碁を教えるために、先の新星出版の本を購入することにした。初めてアマゾンで注文したところ、950円の本が中古品ながら価格は1円というのにまず驚く。それに送料が加わっても合計258円である。コンビニに置かれている機械での支払いを店員さんに教えてもらった。
日本では温度の単位に℃(セ氏)を使い、アメリカでは℉(カ氏)を使う。前者はスウェーデンの天文学者セルシウスが、後者はドイツの物理学者ファーレンハイトが考案した。氷点がそれぞれ0と32、沸点が100と212である。おのおの100等分と180等分されているから、180/100=9/5を使って ℉=9/5×℃+32 という換算式になる。人の通常体温について換算すると 36℃=96.8℉ となる。日本ではメートル法が普及したが、アメリカはヤード・ポンド法が根強く残っているようである。手の親指の幅をインチとし、足の爪先から踵までの長さをフィートとした。1㌅=2.5㎝ で1㌳=2.5×12=30㎝ など日本とアメリカの計測単位の違いなどを、孫と一緒に学習するよう準備を始めた。