2時間も歩くと、散歩よりもウオークと呼ぶのがふさわしいと感じる。思うところあって、この1月から少なくとも半年間は週に2回程度の2時間ウオーク(約10㌔)を行うことにした。コースは玉川上水緑道が中心になる。そのうち飽きが来て、緑道を離れていろいろなコースを試すことになるだろう。
家を出て玉川上水を東へ、すなわち下流に向かえば、折り返し地点は都立小金井公園だ。退職して玉川上水の観察会に参加するうちに、上水に架かる橋の名を少しずつ覚えた。その数は我が家から上流よりも下流にある橋の方が多い。2回目はこれまで機会の少なかった上流へと歩いた。
上水沿いにある創価高校、朝鮮大学校、小平西高を過ぎると小川橋に出る。小川橋には立川に向かう幹線道路が走る。そこからさらに上流に小平監視所がある。ここは小平市の最西端になる。監視所から上流はコンクリートの護岸で、監視所から下流の法面は、土がむき出しだから同じ玉川上水でも趣が異なる。つまり羽村の取水口から監視所までが昔ながらの上水道で、ここから下流の玉川上水には清流復活事業により下水処理水が流れている。
監視所から上流は川床には小石が敷き詰められ、多摩川の真水が清らかに流れている。さらに進んで西武鉄道と多摩都市モノレールの玉川上水駅を過ぎると国立音大がある。どこまで行けるか興味津々だったが、千手橋から宮の橋のつぎの金毘羅橋が片道1時間の上流の折り返し点だった。観察会を主宰していた鈴木さんが、だいぶ前に「金毘羅橋にはヒトリシズカの群生地がある」と紹介していた。春分の頃に金毘羅橋の辺りでヒトリシズカを探してみようと思う。