玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*蕗の薹

2018年02月26日 | 捨て猫の独り言

 今年の2月はいつもより寒い日が続いて立春から雨水と進んだ。それでも立春には陽だまりで福寿草が花開き、雨水には遅れ気味だが梅もぽつぽつ咲き出し、蕗の薹も姿を見せて確実に春を迎えている。また今年は冬鳥のツグミをよく見かけた。

 自生している蕗の薹を採取するのがこの時期の楽しみでもある。大きな声で言えないが、黄昏時を待って、農地に放置されている蕗の薹を頂いてくる。宅地化が進んで年毎にその場所が少なくなってきている。

  

 蕗の薹の味噌(フキミソ)は日持もよく、すがすがしい香りとほんのり苦味が利いておいしい。いろいろなものに付けて食べる。これを作るには沢山の蕗の薹が必要になる。この時期になると家人はフキミソ作りに励み、それを周囲に配るのを楽しみとしている。

 おひたし、うどんの薬味、味噌汁などの食べ方があるが、蕗の薹なら天ぷらが一番だと私は思う。蕗の薹の俳句も多い。「母もせし金網で焼く蕗の薹」「ある時は蕗味噌をなめ詫びしめる」「蕗の薹福寿草にも似たりけり」「蕗の薹見つけし今日はこれでよし」

コメント
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