今年も友人から鹿児島銀行が発行する一枚カレンダーが郵便で届いた。写真は鹿児島湾(錦江湾)の奥にある重富漁港からの桜島だ。北岳だけが見えて鹿児島市内から見る桜島とは違う鋭角的な姿だ。早朝、山腹に低く垂れこめながらたなびく雲、一人乗りの漁船が一艘、その漁船の上を無数の海鳥たちが飛び交っている。うっすらと雪化粧しているようにも見える。はたしてどうなのか。さっそく新しいカレンダーに差し替えた。
この時期のアトランタは観光客もまばらだろう。場所よりも人々のライフスタイルと態度を見てこよう。私は言葉が不自由だから娘を頼るしかないのだが。とはいうものの訪ねてみたい場所はいくつかある。まずダウンタウンにある「CNNセンター」は24時間ニュースだけを流し続けるケーブルテレビ局だ。徹底して質問を続けるCNNの記者に対してトランプ大統領が「フェイク」と言い放ち取材許可証が取り上げられるということがあった。
同じダウンタウンに「公民権&人権センター」がある。アトランタは公民権運動の町でもある。その歴史を知るために訪れたい。公民権運動のみならず世界各地の人権問題を考える博物館だ。「国連における世界人権宣言の実現」をゴールに掲げている。
ミッドタウンから東へ約3㎞。アトランタが火の海に包まれた際、北軍のシャーマン将軍が町を見下ろしていたという丘の上に、「ジミー・カーター・ライブラリ―」がある。農家から政治家への転身、ジョージア州知事時代、そして第39代大統領へのカーター氏のあゆみが見られる。現在ではNGO(非政府組織)として環境、貧困、軍縮、平和をテーマに、さまざまな活動を実践している。日本の造園家中根金作による日本庭園もある。