沖縄発のブログ「海鳴りの島から」は粘り強い新基地建設反対運動の様子をレポートしている。百聞は一見に如かずで多くの映像が駆使されている。「勝つためにはあきらめないこと」これが非暴力抵抗運動の原則だ。8年経っても建設は遅々として進まない。私が生きているうちに基地が完成することはあり得ないというのは明らかだ。
それでも私は毎日ブログ「海鳴り」のチェックを続けるだろう。老人の参加も多いゲート前の人たちは未来の子供たちのために座り込んでいる。その中にはこの8年間で亡くなった方々もいる。そして現在の政権中枢の政治家で完成を見とどけることができる者が何人いるというのか。メンツにこだわらず見通しの立たない建設の中止を決断する政治家の出現を待ちたい。
これほど長期間の抵抗運動はめずらしいのではないか。過重な基地負担に苦しむ沖縄の人々は、その米軍基地をめぐり政治的に分断されて苦しんでいる。座り込み2964回の8月17日の「海鳴り」にはつぎのような文言があった。(ナミアゲハの来訪)
「軟弱地盤の問題を抱える大浦湾側の埋め立てが終わるまで、あと何十年かかるか。完成のめどが立たない工事に予算と時間を浪費するほど愚かなことはない。こういう馬鹿げた工事はすぐに中止し、予算を子育て支援や教育、福祉、雇用拡大、新型コロナウイルス対策などに回すべきだ。中国と軍事的に対抗するなど阿呆のたわごとでしかない。米国の権力者が考えているのは、台湾有事を煽って日本に兵器を売り、軍需産業を儲けさせることだけだ。仮に中国と台湾の間で戦争が起こり、沖縄が巻き込まれても、彼らには痛くも痒くもない。戦争で金儲けしたい奴らに踊らされてはいけない」