3月に発行されたばかりの本の書評を読みアマゾンで購入10日ほど前にやっと読み終えた。
福島4号機原子炉地下では津波によって原発所員の2名の方が命を落とされていたことを知った。
事故発生から5日目、格納容器圧力が異常に上昇し格納容器が破損すれば放射性物質が大量に拡散してしまう。福島だけでなく首都圏も危なくなり東日本壊滅。
そんな危機的状況の中、原発にかかわった大勢の人たちの生々しい声が表されていて、何度か涙がこぼれそうになった。
テレビで当時のことを再現したのも見たが、その時の緊迫した場面は感じ取れても、本でなければ個々人の心のうちまで読み取ることは難しい。
あの原発事故の元で自分の家族達も津波や地震で亡くしたり避難されたりしている中で、このように命を懸けて働いていていてくださった多くの方々の存在を知り、単に原発反対などと軽々しく言えない重さのようなものを感じると同時にだからこそ、このような事故を引き起こす原発は止めて違うエネルギーを考えねばと思った。
「木を見て森を見ない。 森を見て木を見ない」という言葉が何故か頭の中をよぎった。