忘れ人の独り言

明治生まれの両親がさりげなく生きていた姿が今,私に語りかけてくる。

「悪人の家」

2017-01-15 | 生き方を学ぶ

30年も前に読んだ仏教関係の小冊子に書かれていたことを時々思い出すことがある。

「悪人の家」という内容である。

ある人が「私の家の家族はいい人間ばかりで喧嘩などしたことがなく皆仲良く暮らしています。」と言ったそうだ。

するともう一人の人は「私の家のものは皆悪人ばかりです。」と言った。

その場にいた人たちが驚き、詳しく聞くことにした。

悪人ばかりと言った人はこう言った。

「私の家のものは何かあると、すみませんこれは私が悪かったのですと謝ります。言われた方はいいえそんなことはありません。私のほうこそ悪かったのです。というので、皆 悪者ばかりですよ」と言いました。

今の世の中、心から悪かったと言い合える家族など、少ないような気がしないでもありませんが、国と国もこのようになればどんなにかすっきりおだやかで平和な世界になることでしょうね。

「絵に描いた餅」にならないよう まずその前に家族、友人たちとから始めてみたいものです。

余談ですが、韓国ドラマ「トンイ」のなかで王様は「余が悪かったのだ!民の心をよく見なかった!」

「いいえ王様 私が悪かったのです」と言う具合に王妃も王もトンイも皆自分が悪かったとよく言うので、私は気持ちよくこのドラマを何回も観ることができるのかもしれません。

 

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お正月に配達された新聞記事が心に残って・・・

2017-01-15 | 世の中のこと

新しい年になりもう半月が過ぎた。お正月の朝に配達された「しんぶん赤旗」の記事を読み涙が溢れた。

大震災から5年9ヶ月経ってやっと父親の元に帰ってきた7歳の女の子の遺骨。

写真の女の子はあどけない小学校1年生。3.11の津波で行方不明に。そして捜索したくても福島第1原発から4キロの地点にあり政府の避難指示で立ち入り禁止制限になったという。

もし自分の孫がこんなことになったとしたらと思うとたまらない気持ちになった。

5年以上の歳月をこの父親はどんな思いで過してきただろうか?どんな気持ちで毎年の正月を過しただろうか・

きっと時が止まったままだったのかもしれないなどと思った。

原発がなかったならもっと早く帰れただろうに・・・・。

「原発事故の影響で自衛隊の捜索が2週間で打ち切られその結果遺体が瓦礫と一緒に運ばればらばらになったのでしょう。それを考えると怒りさえ覚えます。~ だから僕は電気に頼る暮らしを見直していきたい。~私たちにとって本当に大切なものは何か伝えたかったからではないでしょうか」と父親は語っている。

 

 

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