テレビの「アナザーストリー」という番組を半月ほど前に偶然観た。
「ローマの休日」の映画のことだったが、それを見て驚いた。
あの有名な映画が第二次世界大戦後、アメリカで起こった「赤狩り」と関係があったという。
何回も観たあの名作の裏に秘められたストーリー。なかなか興味深かった。
ハリウッドに起こっている「共産主義者排斥運動」で名だたる監督や俳優が証言台に立たされ共産主義者かどうか問い詰められていた。
「ベン・ハー」などの監督を務めた巨匠のワイラー監督は国の認めるお決まりの映画しか作れない状況に嫌気がさしていた。そこでワイラー監督は国の目が届かない 海外で映画を作ろうと思い、イタリアのローマで作られたのが「ローマの休日」だったという。
映画の執筆者は赤狩りへの証言を拒み投獄されたトランボという人物で 出所後、名前を変えて執筆した作品だった。
「ワイラーはトランボの正体を知っていたが映画会社には内緒にし、映画会社の出資が決まると赤狩りで疑いをかけられた人を何人も雇ってローマに連れて行った」とワイラーの娘が語っている。
主演のグレゴリー・ペックもワイラーの「反赤狩り」運動に賛同した数少ないスターの一人だった。
自由の国と言われるアメリカでも国家権力は国の体制を転覆させかねない人間を徹底的に排除しようとするのですね。
中国、北朝鮮のことを恐い国だとばかり言っていられません。日本でも戦前、戦後 治安維持法、レッド・パージなどで多くの人が投獄されたり殺されたりしたのです。
ところで共産主義って何? 本当の意味をもっと知らなければ・・・・
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