二ヶ月ほど前,医院の待合室に置かれていた本を読んだ。
そこの医院の方が「この本は医大の先生をされていた方が卒業生に毎年送る本として選ばれた本だ」と話された。
平澤 興さんの「さあ、がんばろう」と言う本で、もう随分 前に出版された本だった。
心に残った部分を抜き書きしてみると
○ 人の脳は最上部の大脳表面の発育が最もよく他の動物とは比較にならないほどであり、140億の神経細胞があり人間にとって最も大切な精神の本部もここにある。しかしこの宝の山のような神経細胞は凡人も天才においてもまだ完全に全部は利用されていない。
○ 世間では秀才、鈍才といって区別するが、実は人間にはすべての者にやればできるという可能性が与えられていて、この可能性を能力に発展させるには努力と精進とが必要である。
○ チャーチル、シュワイツァー、ダーウィンなどは生きた証拠である。チャーチルは名門に生まれながら、小中学では当時普通以下の成績、入試の楽だった陸軍士官学校の受験にも二度失敗し三度目に受かった。シュワイツァーやダーウィンも学校では秀才でなかった。心すべきことは無限の可能性を持つ若い人を学校の成績だけで評価するような、ずぼらをせぬことである。
○ バートランド・ラッセルは知的文化を頭の文化、情的文化を心の文化と呼んでいます。
○ 確かに知的な文化、科学的な文化は進歩し、また進歩しつつあります。けれども人間いかに生きるかという心の面にはどうも大きな進歩はありません。
○ 何としても人生に大事なことは、人間があるがままで幸福であるためには、より深く考え、より深く感謝を知ることです。人間いかように社会的地位を得ようとも、また智者になろうとも、感謝という心なくして決して真の幸福者にはなれないと思います。
「さあ、がんばろう」 若いときに読んでいれば??などと思ったが。今からでも間に合うのかなぁ・・・
秀才、鈍才については平澤先生、やっぱり生まれつき賢い人は、やはるんと違いますか?と思ってしまった。(読解力不足かもしれないが)
昔からの仲間の友人で京大を出た彼女は「小学校の頃から学校で習ったことは授業中に全て頭に入っていて試験勉強などしたことがないよーー」とごく普通に話したので周りのもの一同唖然となっって、やっぱり頭の出来が違うんやなぁ・・と言い合ったことがあった。
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