祭るも祀るもまつると読む。
人々は祭ることにはすぐその気になるが、祀ることはあまり気にかけない。
祭りごとには参加したがるが、政はひとまかせにしたがる。
口の下をまつると静かになるねえと、祖母がよく言っていたが、あのまつるはどの字だろうか。
小さなちいさな、何度もその前を通ってやっと目に付いたような小社がある。
新しく整えられた歩道から、いくらか下がったこの狭い平地に向かって、主歩道と同じように舗装され丁寧に作られたランプがある。
どこに行くのでもない、お宮のある平地への上り下り、下りが先では言いにくいから、のぼりおりと言っておくが、それだけの道なのだ。
祀る気持ちを粗末にしないために作られたと思えば、税金でどうこうなどとはわざわざ考えない。
祀りの効用か。