名前を公募すると、「いま」にしか考えの及ばない候補がたくさん集まります。
カワイイ、オモシロイ、それだけの名前は、短期のイベント向きで、人の集まり方もそれにつられます。
けれども、元来長命を望む施設の名前には適しません。
町名に「いま」しか考えなかった失敗命名の見本は、大都市のあちらこちらに残っています。
品川の隣にできる新しい駅に、「芝浜」はどうかという案があるそうです。賛成です。
駅の名は、乗り降りする人よりもはるかに多い、通り過ぎる人々の耳に残ります。
地名駅名は、その地の人だけのものではなく、国の文化遺産なのです。
下手な公募で、恥ずかしい名をつけるのはやめましょう。