朝、西側の窓から聞こえていたのはアブラゼミの声、東側の窓からは、ミンミンとクマの声が聞こえてきます。
昨日西側ではクマとアブラでした。
何の都合か、日によって集まって鳴く蝉の種が違うようです。
クマが昨日は西、今日は東と移動しています。
このあたりで声を聞ける蝉は、アブラ、ミンミン、クマ、ツクツクボウシです。
横浜にはたくさんいたニイニイは、声の小さいせいもあってか、あまり聞きません。
ヒグラシも、ここで聞いたか聞かなかったか、記憶が確かではありません。
武田百合子の富士日記のような、マメな記録はできていないのです。
日本在来種の蝉は32種類あるそうですが、ここではそのうち4種類、まあまあうまい具合に分布しているようです。
蝉の声を聞きながらふと思ったには、虫や鳥が、似たような群れの中から、種を違いを見事に見分けているということです。
見境いのつかないのは人間だけではないでしょうか。
人種差別は悪であると理屈をつけて、制覇のためには、ほぼ二千年の間に、種を尊ぶ意識など宇宙の彼方に飛ばしてしまったようです。