・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
何が見えるかは、覗く方々のお眼め次第です。

丁寧ことばがいやしく聞こえる「御」の字

2014年07月16日 | つぶやきの壺焼

御雇いXXという職業は、丁寧に呼ばれているのに、いやしく聞こえます。
ふとそう思いついて、「御雇い」で検索してみましたが、現れたのは「御雇い外国人」だけです。
不思議なことに、他にも何かあるはずなのに、それが一つもありません。

雇われYYYと呼ばれる場合は、何らかの契約が交わされていますから、雇われる側は、雇う側をはっきり認識しています。
雇われることの本質がはっきりしていますから、いやしくは聞こえません。
そして、これには「御」がついていません。

実際にはありそうな御雇いXXは、XXが本業に見えて、実は「御雇い」が本業になっている節があります。
丁寧な呼び方が、裏面に折り返されたほうについている、そんな感じがします。
この折り返しがつくと、どういうわけか、とたんに品格が下がるのです。

「御」は、「それで御の字」という、中途半端であきらめさせる言葉にも使われます。

「御」の字が品を落としてみられる例に、「御客様」という呼び方があります。
これも、どこかばかにされているようで、呼ばれると心地よくありません。


幸い「御国民」という呼び方はないのでよいのですが、むやみやたらに主権を唱えていると、そう呼ばれる日が来ないとも限りません。

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