「たばこ被害の警告表示、箱の面積50%以上検討」
新聞ニュースの見出しです。
箱ではなく柔構造なので袋と言ったほうがよさそうですが、それはともかく、被害の警告文字をわざわざ箱に印刷して売りに出すという変な商品は、たばこ以外に思い当たりません。
その警告表示を、箱の面積の半分以上にすることを検討するというのです。
こんなバカげたことをほかの国もやっているのかと、それらしいサイトを覗いてみると、じっと見てはいられないような絵が印刷されているのには驚きました。
箱のこういう絵も、初めの一瞥だけで次には気にしなくなるのでしょう。
それなら、警告を箱に印刷しておいても、さほど効き目はなく、箱の面積の3割でも5割でも、変わりはないだろうと思います。
では何のための警告文字面積増量なのか、2020年に外国人が大勢来たとき、WTOに協力しているところを見せようという、見栄のはしくれとしか考えられません。
JTには損害でも補助金が出ればOK、印刷屋さんは仕事ができて歓迎、だからみなハッピーでしょうか。
しなくても済むことをするのですから、恩恵を受ける人がいれば損害を被る人も必ずいます。
「無駄づくり女王」と呼ばれる方の、合理的に作られた無駄とは、ちょっと違うように思います。