南無煩悩大菩薩

今日是好日也

オイディプスと金太郎と鳥使い。

2007-07-02 | なんとなく落書。

籠の鳥は可愛そうだ、せめて空を飛ばしてやりたいと、紐をつけた鳥使い。

落飾して、獣との勝負にこだわらなくなった金太郎。

父を知り、母を知ったオイディプス。



鳥使いは、鳥に連れられ大空を舞い、地上を忘れる。

金太郎は人里に下りて、人間を知る。

オイディプスは、親を知ることでコンプレックスを脱する。



鳥使いはオイディプスであり、オイディプスは金太郎であり、金太郎は鳥使いである。



鳥は親性であり、親性は獣である。

鳥使いは、私自身なのだ。



・・・・・。



訳のわからない物事や関連性の無いストーリーが何を意味するのかに、整合性を求めることは疲れる。

こんな疲れることが、夢では頻繁に起こる。

なんだったのだろう。という感情が、朦朧とした中に残る夢がある。

コントロールできないからこそ、夢は夢としての価値があるらしい。

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月光。

2007-06-26 | なんとなく落書。

馬を駆け。

犬は走り。

鳩が飛ぶ。


特に意味は無い。

月の光の夜には。


落も着かない落書き。


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聖なるもの。

2007-06-20 | なんとなく落書。

ひじりなるもの。

尊いというのものでもなく。

貴いというものでもない。

聖なるもの。


隣にいながら手が届かない。

遠くにいながら親身なるかな。


マグダラのマリアと復活の関係。

高野聖と呼ばれし人々の献身。

共通点を思うのは私のうがちであろうか。


美しいというものでもなく。

有難いというものでもない。

聖なるもの、筆致に尽くしがたし。


なにをかいわんや語りがたし。

なにをかかかんや写しがたし。

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捕陀楽山。

2007-06-16 | なんとなく落書。

西方の波のかなたに、その山はあるという。

帆を上げて、風に吹かれて、陽に焼けて、波間にもまれ、たどり着き。

子牛とも、引かれて、牽いてトツトツと。

山門くぐれば影落ちず。

いくは浄土か、捕陀楽山。

はるかなる哉、捕陀楽山。


-萬願亭無山人-
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亭に臨む。

2007-06-10 | なんとなく落書。

縁側に開かれた外の世界。

さみだれが大粒になり色づき横殴りに過ぎ逝く。

雨か。花か。

風か。雲か。

静かに動き。激しく止まる。


臨むは萬願。


-無屋無山人-
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狸十八番。

2007-06-09 | なんとなく落書。

陰嚢おどし。

別名、天狗のまね。


人のふんどしで相撲を取ることばっかり考えている人にはよくお目にかかりますが、自分の大事なものを前面に押し出して勝負に出る狸は大物だ。

どこが大物かというとそれ自体。

狐は騙し、烏は欺く。とはいうものの、狸のおどしは、爽快である。

何度も言うようだが、一物に自信があるのである。


自信が無い私から見れば、おどされることに腹が立つどころではなく、ほれぼれとするのである。

いつかは、正々堂々と、恥じ入ることなく、自分の一物を磨き上げて、立派に勝負をしてみたいものである。


おどすことができる。ということは、正真正銘の凄みを増す必要がある。

怖いや恐い。という感覚とは別物であろう。

凄い。のである。

凄みは羨望に変わりうるものでなければならない。

要するに立派なのである。


狸十八番は。


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小径。

2007-06-07 | なんとなく落書。

歩いてきた道がまっすぐ。

荷物は身の丈。

重くも無ければ軽くも無い。

まだちょいと先はある。

この小径。
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黒達磨。

2007-06-05 | なんとなく落書。

茶碗の名物、曜変天目(ようへんてんもく)は漆黒の宇宙に青い星が輝くように見えると言う。

茶碗の価値が、戦国の一国よりも重いことさえあったという。

たかが茶碗。されど茶碗。



その価値などというものから、超越するところに本来の輝きは増し、信じられないような玄妙さを醸しはじめる。

本物とはそういうものかもしれない。



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朱鐘馗。

2007-06-04 | なんとなく落書。


陽が光り。風がそよぎ。山が香る。


萬願の気満つるとき。


鐘馗が朱に染まる。
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チェ・ゲバラ。

2007-06-03 | なんとなく落書。

いわずとしれた、キューバ革命もうひとりの立役者。


大国アメリカは、亡命キューバ人をもってCIAの潜行隊を組織しキューバ侵攻を行った。

侵攻を阻止し、捕虜とした彼らに向かって、彼はこう言ったという。

「わたし達を殺したら、プールで一緒に泳ごうとアメリカ人が君に約束したのか?彼らは水が汚れるといって黒人をプールに入れなかったが、君はそういう時代に戻って欲しいと思っているのか?今のキューバに人種差別はないし、白人専用のプールもないが、君はそういうものが欲しいのか?」

「君はいったい何をしに来たのだ。」


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愛と青春。

2007-06-02 | なんとなく落書。

類人は人類の夢を見る。

蟷螂は無心にその鎌手を休める。


思う術無く、知る由もない。

愛と青春の吐夢。

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念。

2007-06-01 | なんとなく落書。

むじょう じんしん びみょうほう

ひゃくせんまんごう なんそうぐう

が こん けんもん とくじゅうじ

がんげ にょらい 真実ぎ。






念じてみる。


ただただそれのみそこにあるなにか。


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見返りの図。

2007-05-31 | なんとなく落書。

葛飾北斎の美人画に、鏡面美人図というのがございます。

後姿の風情と、鏡に映る表情が美しい。


「待人の たよりや 夏の 夜みせ前」 -得器-

との、賛が入っています。



菱川師宣の見返り美人図も浮世絵として著名ですが、後姿の風情と、かいま見得た見返りとの間の空気、それは一幅の絵になる心情。ということではないかと思います。


風情に心情を映すところに、その個性や美しさが出てくるものだろうと思うのであります。




月やあらぬ はるやむかしの春ならぬ

わかみひとつは もとのみにして。

-藤原定家-


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如かず。

2007-05-30 | なんとなく落書。

逃げまするか。

に。逃げよう。


善は急げ。ほれほれ。

あ。おまちになって。あっしも。


なんてことをいってるわけじゃなくとも。


背に腹は変えられぬ。

生きておってこその物種。

ここは三十六計。逃げるに如かず。


ほいさっさ。


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烏図。

2007-05-29 | なんとなく落書。

枯木に烏。


群れを成しごみをあさる烏はあさましいけれども。

孤独に枯木にて休む烏は、背中で人生を語る。

んなわけはないが、みるものを反映してそこにいる。

奥ゆかしさを湛えれば、あさましきものなりとも黒光りするようだ。

若木よりも枯木がやはり似合う。

烏のせいだけでもないだろう。

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