薄紅の秋桜。
青空。コスモス。ひとりきり。
さて。秋着たりなば。
ちょいと。出かけてみやんすか。
薄紅の秋桜。
青空。コスモス。ひとりきり。
さて。秋着たりなば。
ちょいと。出かけてみやんすか。
よ！兄弟。
疲れてきたなぁ。夏はもう終わっちまった。
さて！ 実でも結ぶかい。
銀杏だ。
文句あるか。
この葉っぱをみて間違える奴ぁ。すっとこどっこいてぇんだぁ。
大銀杏を結った大相撲も秋場所終わっちまったねぇ。
ギンナンでも食って熱燗やるか。
おみなえし。女郎花。
女郎花に伊達蜂が。からんでいる。
なんとなく色っぽいのも。秋の色。
たんと。遊んでいきなよ。
この冬はちょいと冷え込むよ。兄さん。
百日紅の花は。
僕はやっぱり。ピンクがよろしいなぁ。
スベルような木に。ちょっと桃色。
秋の桃色。
さるすべり。
これぞ。百日紅の赤。
稲穂。いなほ。
実りの秋。
結実の秋。
稲穂の揺れる秋。
収穫の喜びの風が流れる。
どうか。どうか。
このおつむも。
身が詰んで。豊作になりますように。
かえでのような手が。
ポッと。色づいた。
あ。葉か。
出会えてしまった。
白曼珠。白彼岸。
白く透き通る。無性に晴れる。
ウラハラ。人と心と曼珠沙華。
これぞ。曼珠沙華。
真っ赤に燃える。
無性に。うずまりたくなった。
茎の青さを間近で見たい。
無性に。とは。
こういうことなんだろう。
禿の祈り。万寿釈華。
無性に。見たい花がある。
なにがあっても。みたくなってきた。
無性に。とは。
こういうことなんだろう。
まんじゅしゃか。
