南無煩悩大菩薩

今日是好日也

石塚。

2007-08-25 | つれづれの風景。

かってこの場所には、樹齢2000年以上の欅が祠と共に立っていた。

神木である。

八方に伸びたまま、残された根が、ゆうに一抱えは超えるところにもかっての欅の巨木さを物語る。

その跡に設えられた石塚。

一つ一つ積み上げては、じねんの森羅万象を司るなにものかに、祈りを持つ。

枯れている榊に時の陰影が漂うようだ。



土佐では、大風呂敷を広げ見果てぬ夢をのたまう傾(かぶき)者を、天喰郎(てんくろう)という。

かってのてんくろうが、神聖なる石塚に汚点を刻んでみる。

もう芽が出るはずも無い男が、せめてと禿頭を出してみる。

神木は想っているはずだろう。

また罰当たりが帰ってきた。と。

コメント (2)
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