(architect/unknown)
例えば、空白が、別の空白の、後に続くことは、ありえない。
何もないところから生まれたものや溢れるものが溢れて何もなくなったもの、はあっても何もないところから何もないところへの連続はない。というより、もしあったとしてもその何もなかった連続体の境界を私たちはたぶん理解も認識もできないだろう。
この建築物は、白い壁をより白い線で三次元の感覚そのままに区切っている。
そうすることで、もとの白はうすい灰色だったことになる。
言葉や文章における句読点ともいえそうな隈取りの手法を、私は妙に気に入った。
それは「あるかもしれない空白の連続体」への無知・誤謬からくる不安が和らいでいる所為かも知れない。
例えば、空白が、別の空白の、後に続くことは、ありえない。
何もないところから生まれたものや溢れるものが溢れて何もなくなったもの、はあっても何もないところから何もないところへの連続はない。というより、もしあったとしてもその何もなかった連続体の境界を私たちはたぶん理解も認識もできないだろう。
この建築物は、白い壁をより白い線で三次元の感覚そのままに区切っている。
そうすることで、もとの白はうすい灰色だったことになる。
言葉や文章における句読点ともいえそうな隈取りの手法を、私は妙に気に入った。
それは「あるかもしれない空白の連続体」への無知・誤謬からくる不安が和らいでいる所為かも知れない。