(calligraphy/source)
洒洒落落の担山和尚、酒を始めているところへ持律堅固の雲照律師が訪ねてきた。
すぐに和尚は、杯を差し出して「まあ、一杯」と言う。
律師は不興のていにて「拙者は佛弟子ゆえに酒は飲まぬ」と答える。
和尚は笑って「酒もよう飲まぬようなものは人間ではない」
律師憮然として「貴公は佛戒を犯しながら、まだ我を人間ではないとは失言である」と詰め寄る。
和尚また笑って曰く「人間でなければ佛様じゃないか」
律師もまたついに笑って、共に時を忘れて清談したということである。