雲がのぼり始めたな。雨が降る。
のぼるとは、北に向かっていることを指すらしい。
晴れ間は失せ、曇天が低く垂れ込める。
どんどんのぼる。
もうじきやって来る。
フレスコの中でくぐもった空気の昇華が天上で冷やされ凝固する。
対流にもてあそばれ離合集散を繰り返しつつぶつかり拡散する。
ある時点、其の刹那、姿をあらわす。
感知に値する集団。
雨。
御伽噺の。物語の。経歴の。
季節の。地形の。風向きの。
其の亦偶環の数が雨の数。
やって来た。
おまえ。どこから来たのかい？
返事は無い。
雲がのぼり始めたな。雨が降る。
のぼるとは、北に向かっていることを指すらしい。
晴れ間は失せ、曇天が低く垂れ込める。
どんどんのぼる。
もうじきやって来る。
フレスコの中でくぐもった空気の昇華が天上で冷やされ凝固する。
対流にもてあそばれ離合集散を繰り返しつつぶつかり拡散する。
ある時点、其の刹那、姿をあらわす。
感知に値する集団。
雨。
御伽噺の。物語の。経歴の。
季節の。地形の。風向きの。
其の亦偶環の数が雨の数。
やって来た。
おまえ。どこから来たのかい？
返事は無い。
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あなたは私にとってどこなのだろう…ここまで来た無屋風を見るにつけ…なぜ頬が緩むのか?なぜ繰り返し覗き込むのか?なぜ最後に捨て月の背後の建物に目が行くのか…御心配なく、私の傘はゆとりがあるし、過疎持たぬ美学がザビエル流…
雨嫌いのわたくしですが、先生のお話を拝読し
感動しました。そして、雨粒となってわたくし達の
髪を濡らし、街を濡らし、歩道を濡らし・・
黄金の米や野菜を作る。。。
こんなにも美しい歌がありましたのね
心に染み入ります
ここまで来たのか？ここまでしか来れてないのか？来過ぎているのか？骨壷に収まっても結局判らないままだろうとは思いますが。
ザビエルさんが私に想わすように。誰かは何かを想ってくれるのかもしれないだろう。と思っているだけでございます。
雨のようなものであります。
無屋 拝。
昔、雨を口で受けてみよう。
というCMのコピーがございました。
実際にやってみると慈雨の感覚が得られた思い出。
小生が悪餓鬼の頃。台風が来るとズブ濡れになりながら、木の枝を木刀に走り回った爽快さ。
ありがたい雨であります。