小生がまだサラサラヘアーだった頃。
働くということにはまだ、アマチュアに毛の生えたようなものだった。
異国でやっとのことで職にありついて暫く後の、マネージャーの一言が今でも忘れられない。
「ユーのような、日本人は幾らでも居ます。」
心に広がる波紋をしっかりと感じた瞬間でありました。
破門される危機に気付いたのでございます。
「幾らでもおられたら、困るやん」
それから、いくばくか。
頭に毛がなくなった頃。
プロフェッショナルとして、うぶ毛が生えたようなものには、なったかも知れません。
あのときに起こった波紋は。
今でも静まることなく。続いておるようでございます。
テレビドラマのほんの一言が、わたくしの
脳の記憶の部位に、ひとしずく落ちたばかりに
波紋となって・・
CTスキャンでわたくしの脳を写しましたら
きっとこのお写真のようではないかと・・
想い出が想い出に重なり、不安と後悔が
あとからあとから広がって、それでも「時は親切な
友達です。いつか私達を老いさせてくれます」
なんてヨーロッパの詩人が言ってましたっけ!
生涯忘れず、座右の銘としての心に残る波紋を
わたくしも持ちたく想いますが、老いても忘れられ
ませんんのは、後悔や反省のさざなみばかりです。
この頃の朝夕は、ちょっぴり秋
高天に筋雲。その下を層雲を颯爽と流す秋風が昨日は、吹いておりました。