(picture/original unknown)
わたしがネズミだった時、可愛い娘がいました。それは器量よしでネズミにしておくのはもったいないと世間様からもっぱらの評判もいただいておりました。
嫁にはそれこそ世の中で一番偉いお方にやりたいものだと思うておりました。
この世で一番といえば、なんといっても太陽。しかし太陽はこういいました「わしは一番ではない、わしより雲が偉い。なぜならわしを遮る」
雲にいかがかと問えば、「わしより風が偉い、わしを吹き飛ばす」
そうかと思い風に伺えば、「なにをいう、わし等いくら吹いても壁はこわせぬわ」とおっしゃる。
壁、なるほど、壁の婿も悪くない、そう思いましたところ、「ばかゆうな、わしらはネズミに食われてばかりだ、ネズミにはかなわん」
・・・
わたしの娘も同類のところに嫁に行きたいと申しました。
もちろん、許すまでもないことでした。
親ばかながら、特に気に入ったのは、その婿となる同類が最初の挨拶の時に持ってきたのが、私の大好きなウィスキーだったのです。
Thelonious Monk - Loverman
わたしがネズミだった時、可愛い娘がいました。それは器量よしでネズミにしておくのはもったいないと世間様からもっぱらの評判もいただいておりました。
嫁にはそれこそ世の中で一番偉いお方にやりたいものだと思うておりました。
この世で一番といえば、なんといっても太陽。しかし太陽はこういいました「わしは一番ではない、わしより雲が偉い。なぜならわしを遮る」
雲にいかがかと問えば、「わしより風が偉い、わしを吹き飛ばす」
そうかと思い風に伺えば、「なにをいう、わし等いくら吹いても壁はこわせぬわ」とおっしゃる。
壁、なるほど、壁の婿も悪くない、そう思いましたところ、「ばかゆうな、わしらはネズミに食われてばかりだ、ネズミにはかなわん」
・・・
わたしの娘も同類のところに嫁に行きたいと申しました。
もちろん、許すまでもないことでした。
親ばかながら、特に気に入ったのは、その婿となる同類が最初の挨拶の時に持ってきたのが、私の大好きなウィスキーだったのです。
Thelonious Monk - Loverman
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