南無煩悩大菩薩

今日是好日也

ゴースト

2015-11-12 | 世界の写窓から
(GIF/source)

「そんなことは世間が許してくれない」

そういわれて、彼は心の中でつぶやいた。

「その世間というのは、あんたのことじゃないのか」

確かこんな場面が太宰治の「人間失格」の中に出てくる。

人はなにかと引き合いに出して他人に‘ケチ’をつけたがる。

他人に対しての不平や不満、陰口なるものはだいたいの場合自分自身の都合と見栄と保身による。

つまり引き合いに出したのは己のゴーストなのだと心得た方がよろしい。

多分それに気付いた瞬間ゴーストは消え、安らかな自分を取り戻す。

かもよ。
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クリエイティブ・シンキング

2015-11-11 | 古今北東西南の切抜
(photo/source)

大塚製薬の大塚正士氏は、医療用ドリンクとして売り出そうとしていたオロナミンCには炭酸が入っているため薬局では売れないことが分かると、それを逆手に薬局以外で販売して大成功を収めた。

ホンダ技研の藤沢武夫氏は、スーパーカブをアメリカに投入した際、釣具店やスポーツ用品店を代理店に使って市場を開拓した。

ヤマト運輸の小倉昌男氏は、「留守のお客様が悪いのではなく、お客様が留守の時に配達に伺った我々が悪い。」といって、再訪制や時間指定制などで顧客の便益性を格段に高めた。

“義を先にして利を後にするものは栄える” –荀子-

このような事例が示唆することは、「サービスや事業領域を製品や標準産業分類によって分けるのを止め、事業の核心は顧客の創造にあることを常に思い起こすように。」ということです。

“We cannot solve our problems with the same level of thinking we used when we created them.”- A. Einstein -
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farewell

2015-11-09 | 意匠芸術美術音楽
Farewell - Ralph Zurmühle (played by Olga B.)









(GIF/source)
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妙喜

2015-11-09 | 意匠芸術美術音楽
写真/茶室「待庵」)

誰でも自分の居場所を見つけられない場に在ることは肩身も狭く悲しいものです。

誰かのために居場所をつくるとはどういう意味でしょうか。

それは「相手を批評せず、無力感を感じさせず、矯正しようとせず、結果に影響を与えようとせずに、その人に寄り添おうとすることだ」と言った人がいました。

場を「つくる」というよりも、誰かのために場を「あける」といったほうが適切に思われます。

そして、誰かが居場所を見つけるまで、胸襟を開き支援に条件をつけず批評や支配を避ける心掛けと共に待つのです。
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進化

2015-11-07 | 閑話休題
(photo/source)

人間: なぁ、あんたら賢いんだってねぇ。どこがだい?

猩々: そらぁおめぇ、人間に進化しねぇからよ。
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善玉悪玉

2015-11-06 | 意匠芸術美術音楽
(GIF/悪玉踊り by Katsushika Hokusai)

“彼もまた俗人に過ぎなかった。

これから、人々の人権を踏みにじって自分の野心のためだけに奔走し、

誰よりも自分が優れていると誇示する暴君になるのだろう”

ベートーベンは皇帝におさまったナポレオンをそう表現したという逸話がある。

交響曲第3番変ホ長調『英雄』(Eroica):フランス革命後の世界情勢の中、ベートーヴェンがナポレオン・ボナパルトに対する共感から、ナポレオンを讃える曲として作曲されたもの。

英雄は善ともなり、悪ともなるのである。

つまりナポレオンは悪玉にされたが、エロイカの誕生はナポレオンあってのことであり、その存在と成果に照らすと善玉である。皇帝におさまるまではベートーヴェンにとってもそうだったはずだ。

善と悪は事情によってちょいちょい入れ替わる。

ちなみにヘミングウェイによると、悪とは後味の悪いこと、善とは後味の好いことらしい。

Beethoven - Symphony No. 3 in E flat major, Op. 55 "Eroica" - I. Allegro con Brio
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なぜ走る!

2015-11-05 | 世界の写窓から
(GIF/source)

走リ続けるのはしんどいことだ。

どの程度を辛いというかどうかは自分の感性でしかないが、とにかく自分に勝ってそこを乗り越え走る人たちがいる。

ランナーズ・ハイという言葉もあるように、そうして走るなにかを会得した人たちは、

“噂によると幸せになれる。”


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熟練

2015-11-04 | 酔唄抄。
(source/Irish proverb)

年季が入るとものの良さが分るようになってくる。

たいせつなものが分るようになってくる。

たとえば、

“たいせつにするのは良いことだがもっとたいせつなのは良いものであることだ。”
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・・たとえば、機会に応じた努力不足とか・・

2015-11-03 | 世界の写窓から
(photo/unknown)

その神父はその修道女に不覚にも恋をしてしまう。

ある日の役務の最中彼はそっとその手に触れるてみた、すると彼女はこう言った。

“神父様、「マタイの福音書」第7章第7節をご存知ですか”

彼は己の行為を恥じつつそっと手を離したものの、その想いは断ち切れなかった。

また次のある日、偶然にも二人きりで車に同乗する機会が生まれる。

それは彼女が遠く遠くの修道院に赴く前日でもあった。

彼は抗しがたく今度は彼女の手を取り両手で押し抱いた。

“神父様、「マタイの福音書」第7章第7節をご存知ですか”

彼女は静かにまた同じことを言い、彼もまた静かに手を離した。

・・次の日神父はおざなりだった「マタイの福音書」を精読することにした。

その第7章第7節にはこう書いてあった。

“求めなさい。そうすれば、与えられます。”

・・「天は自ら助くるものを助く」
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莫妄想

2015-11-02 | 世界の写窓から
(picture/Julia Geiser)

「意識に映った影を、またむしかえしてみるのを妄想という。」-澤木興道禅師-

麻薬などの中毒患者はよく体からウジが湧く幻覚を見るというが、このごろは「ウジ」ではなく「ワタ」が湧くようになってきたという話が興味深い。

ウジという存在を見たことのない人たちがワタが「湧く」いう妄想を抱くのだろうということであった。

意識に映っていなければむしかえす影もない。

わたしが金魚をしてたときにはよく人魚に抱かれたものだ。

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