バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

記憶への旅

2008-03-08 20:47:21 | バネ
3/7のバネ

◆合体漢字コーナー

  「てくーいてく」

 本日の子供達の出題はいまいちでした。たとえば、「くむしょうはむこころ」、とか「ひいちとひといちのめは」など。 ぱっと見てすぐわかる漢字でしたので、本日は先生が出題しました。これは漢字検定の筆順問題でよく出題されます。「て」と「く」にちょっと無理があります。失礼。

 よく子供達に、中学生の頃に覚えたことは大人になっても忘れないから、とにかくいろんなことをどんどん丸暗記するようにと話します。「未然、連用、終止、連体、仮定、命令」など中1のとき丸暗記しましたが、塾の先生になって中学生に教えるようになり、それまで十数年もチラリとも触れていなかった事柄なのに、いざとなると湧き出るように、流れるように記憶の引き出しから出てくるから不思議です。しかし中、高校生までにしっかり暗記せず、大人になって詰め込んだ知識は自由自在に引き出しから出せません。引き出しががたついていたり、中がぐちゃぐちゃだったりして、すぐ使えないことが多いのです。

 3/8に娘が所属する部活の高校生の送る会があるので、その文集に寄せる原稿を書きました。ツラツラと書いているうち、自分の幼少のことに少し触れました。
 その夜、床についてから、不思議なことに、その幼少の出来事が、ひとつ、またひとつと鮮明に浮かび上がってきました。3才の頃に迷子になった出来事です。色、音、匂いまでがフラッシュバックして、さらにはどういう脈絡で迷子になったのか、子供ながらの複雑な感情まで具体的に思い出してきました。
 何十年と記憶の底に放り投げていられたのに、突然ハクション大魔王のように飛び出てきたのです。

 脳みそには宇宙を入れることもできます。
 中学生の皆さん。今が一番いろいろなものが入る時ですよ。とにかくどんどん詰め込みましょう。
 詰め込んだものをうまく活用したり、使い勝手よく整理するのは大人になってからの課題です。知識を経験で磨き上げるのです。今はとにかくたくさん覚える、すなわち勉強しましょう。



◆合体漢字解答
 
  「飛」 (少し無理があって、本当に失礼!)