バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

中国のバドミントン塾

2008-10-28 07:18:50 | Badminton
 中国のバドミントン指導事情。
 見学でわかったこと.だいたい当たっているようです。
 小学校で優秀な生徒は、バドミントン塾に通います。塾は誰でも通えるのではなく、学校から推薦を受けた子だけのようです。そして塾で優秀だとさらに上の体育学校に入ることができます。体育学校に入るのは相当な名誉みたいです。ですから塾にとっては東大生何名合格!と同じように、自分の教え子を何名体育学校に入れたかが、塾の価値のようです。
 そのバドミントン塾を見学に行ったときのこと。放課後子供がめいめいに集まってきて、ステップ、フットワークのメニューを各自こなし、そしてコートへ。コートにはコーチが一人いてノックを。ノックを終えた選手は子供同士でゲーム練習。これが流れ作業のように回っている。1年生くらいの子が主体的に決められたメニューをこなしていた。ノッカーコーチは時たま自主練子供の近くへ行き、足の使い方とか、ラケットワークを早口で直していた。コーチに小学生指導のポイントは何かと質問すると、「ローテーション管理です」と良くわからない答えがかえってきた。何人抱えているかわからないが、多数の子供をマンツーマンで指導するので、指導の駒割りが難題らしい。でも言葉の意味が分かってくると、「ひえー、これじゃ日本はかなわないや」と思いながら塾を後にするのでした。
 受験が迫ってきたこの時期.バネも同じような状況になってきた。限られた席数に、生徒をそれぞれの事情に合わせて配置していく。入れ替わりの時間を取っていないので、前の席が空くのを隣で待つような状況。そして延長で残る子は別の席に移動。ハイ次ぎ、ハイ次ぎとめまぐるしく対象を変えながら、はつらつとアクセクしながら指導していた中国人ノッカーコーチの姿が浮かぶ。しかし、課題はローテーションではない。席が足りなくなれば2人掛けを3人にすればいいだけのこと。子供は商品じゃないからね。流れ作業の部品じゃないからね。選んで、流していくのとはわけが違う。人の出入りが多いとザワついてあくせくしがちだから、それだけは気をつけたい。