バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

送るそして贈る授業

2011-03-17 07:55:47 | バネ
 今年度最終授業を時間変更して実施した。節電のため時間を昼間に移動。電気つくけど、できるだけギリギリまで付けないようにして続けた。結局計画停電実施されなかったけど、無用なコピーは避け、暖房は一切入れなかった。今回の卒業生には小1から9年間通った子は含まれなかったけど、それでも4年間の最後の子もいたり、直前突撃入塾生もいたり、それぞれの思いを込めての最後の授業となった。
 こんな日に、貴重なガソリン使って通った子への最後の授業は国語。情報を正確につかみ、正確に伝える、さらには自分の意見を加えて相手にわかりやすく情報を創造する練習、のほんのさわりを伝えた。社会に出て必要となるのはこの日本語力なのです。そしてもう一つ大事なのは、学ぶ力です。「勉強がおもしろい」って言葉を残した中3生よ。あなた達と過ごした日々は、少々たいへんだったけど、私もおもしろかった。いつもニックネームで呼んでいた子は、「最後くらい名前で呼んで下さいよ」ってかわいいこと言ってた。
 続く小学生クラスにも最終日を迎えた子がいた。最後の授業。できる限りのことを提供したい。ローマ字と英語の違いが理解できず、なんでデスクはdeskと書くのか理解できないと騒いでいる子がいた。ローマ字と英語は別物だと説明しても納得いかない子。この子は手強い。違うのだということを認めさせるのに時間が必要そう。このまま中学に入学したらたちまち英語はつまづいてしまう。どこまでできるかわからないけど、フォニックスを丁寧に説明。すると、以外にも一時間を経過した頃に「俺、なんとなくわかった」と言い始めた。単語もそれなりに発音し始めた。よしよし、これで後ろ姿を見送ることができる。
 授業を終えしばらくしたら花束を持った少年が門に立っていた。モジモジして、笑うでなく、泣くでもなく、この子がこういう表情するの初めて見た。この表情、バネ最終日に度々遭遇している。それはどういうわけかいつも男子。