バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

備えないから憂いあり

2012-03-12 08:46:17 | ライフスタイル
 あれから1年。
 調度この時期は,中学生は理科で地震を学習する。P波、S波、初期微動継続時間だのと説明した翌日、あの大震災。バネの風コメントにこの地震ネタを返し,クリックしたその1分後,関東地方は揺れた。
 ベランダで布団を取り込んでいる最中。揺れが落ち着いてから外に飛び出した。すぐさま大きな余震。食器棚押さえに部屋に戻る。収まる,外に出る。揺れる,押さえる。それを3回ほど繰り返した。そして英断即決でバネ生に休講メールを一斉送信した。
 その後は電話はほとんど通じない。メールも微妙。
 電話連絡とれないからと,娘がチャリで駆け込み帰宅。とにかく,学校に車で行って欲しい。電車が止まって帰れない子達がいるからと。4人乗せて柏方面にむかう。裏道使う。逆車線は大渋滞。どうして?街から田舎に逃げ出しているかのよう。運転中も信号待ちすると車がユサユサ揺れるのがわかった。子ども達から小さな悲鳴があがる。ふと気づいて、誰か酔っていないかと確認すると、1名が車酔いしていた。ガソリンスタンドでは店員が、「ガソリン完売」の札持って立っているのをチラ見しながら走る。いつもならガソリンランプが付く頃に満タンにするけど、前日に燃料半分以下状態なのにガススタに寄り満タンにしていた。
 帰路コンビニに寄る。弁当、パンの類および水は一切ない。何件寄っても、一切ない。
 これが地震1日目だった。

 その後すぐにバネの避難所準備が始まった。詰めれば10人は寝泊まりできる。環境悪いけど,外よりは良い。ちょうどバネは春休みに入るときだったので、2週間ほどは受け入れることができる。その旨、市に連絡入れる。少しでもスペース作るために、バネ内を片付ける。この作業が猛ダッシュだった。毎年3月は大掃除するけど、いつ市から連絡入るかわからないという切迫感から、特にこの時は一心不乱でできたのだと思う。

 あれから1年。
 スッキリ片付けたはずなのに、物が増えてしまった。懐中電灯、ラジオを身近に置いたはずなのに、いつのまにかどこかに移動してしまっている。
 常にガソリン満タンにしておく。ご飯は余分に炊いておく。水、電池は用意しておく。こう心に刻んだはずなのに、物が増えたバネを見るにつけ、いつのまにか危機管理意識が薄れているのが、よくわかる。