バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

3.11の過ごし方

2013-02-16 07:09:15 | ライフスタイル
 1日にいくつも予定が入る。朝は何、その後何、午後は、夕方は、夜は。ビジネスマンではこんなこと当たり前。こんな調子で実家に帰るといくつも予定を組む。それは数日でいろいろな用事をこなす必要があるから必然そうなるんだけど、こんな調子で実家で過ごすと、「お前見ていると目が回る」とよく言われたものだった。
 そう言われて長野の人たちの生活を意識的に見ると、基本1日1イベントだなと結論が出た。もちろん仕事はそうはいかないけど、休日の過ごし方は非常にゆったりしているなと感じる。人に会う予定がある。するとその日は基本それだけ。
 人を招く。まず山で川魚を釣る。串を削る。火をおこす。じっくり魚を焼く。そして夕方から宴を催す。これは父が私たちのが帰省を迎える日の過ごし方。
 もてなしのために1日を費やす。

 「きょうという日」 室生犀星
  時計でも
  十二時を打つとき
  おしまいの鐘をよくきくと
  とても大きく打つ
  きょうのおわかれにね
  きょうがもう帰って来ないために
  きょうが地球の上にもうなくなり
  他の無くなった日にまぎれ込んで
  なんでもない日になって行くからだ
  茫々何千里の歳月に連れこまれるのだ
  きょうという日
  そんな日があったかしらと
  どんなにきょうがはなやかな日であっても
  人びとはそう言ってわすれて行く
  きょうの去るのをとめることが出来ない
  きょう一日だけでもよく生きなければならない

 きょうは朝から盛りだくさんで、一つ一つのイベント(スケジュール)を駆け足で過ごしそうだからこそ、長野の時間を思う。
 1日1イベント。そんな過ごし方は理想。現役世代はもとより、社会生活を送る上で毎日がこういくわけがない。しかし意識的にそう過ごそう。
 せめて1年に一日だけでも。
 
 3.11をそうしよう。特別な思いで過ごそう。
 結婚記念日、誕生日、人それぞれの記念日をあててもよいけど、「きょうという日をよく生きる」ために3.11をあてよう。



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