バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

パンセ、いよいよ復活の日

2023-03-24 20:30:12 | パンセ
バネの作文教室「パンセ」を4月から始める。
以前小学生対象に作文教室開いていた。
書き方のコツをレクチャーした後、毎回テーマ決めて作文一つ書き上げる授業。

作文クラスの始まりは、算数や国語の一般クラスから派生した特別講座だった。
学期末などに授業進度に余裕があるときに「今日は作文書こうか」となった。何度か作文取り入れると、「先生、作文やろうよ」「作文授業がおもしろい」と言われるようになり、作文だけのクラスを作った。
文章を書くことは考えることだから、フランス語で考えるを意味する「パンセ」と名付けた。

本格的な作文クラスを作ったは良いが、算数や国語と違い成績を点数化できない。成果が見えにくい。そのため学習目標としてコンテストに挑戦にした。
4月からスタートするので12月頃に提出できる小学生対象の作文コンテストをターゲットに、子供たちはそれに向けてトレーニングした。
4年生から通い始めた子が2年目に朝日小学生新聞大賞を受賞した。
原稿用紙20枚の短編小説だった。
「先生も小説書いて、何かに応募しようかな」とつぶやいたのをその子はしっかり拾っていて、受賞後「先生の小説はいつ読ませてもらえるのですか?」と問い詰められたのは遠い思い出となってしまった。
大賞を受賞したお母さんは入塾時にこう言った。「うちの子には作文だけ教えてください。算数とかやらなくていいです」

その後そう言うお母さんに出会わず、作文だけでは生徒が集まらず、というよりも毎回イレギュラーで準備が大変な作文クラスを続けるエネルギーが薄くなったという方が正しくて、いつの間にか作文教室は消滅していった。

近年、「うちの子文章が読めないのです」と言われることが増え、「算数はいいから国語指導してください」と言われるようにもなってきた。
最近は保護者から「読解力がないと学力伸びないですよね」と先に言われることもある。

こんな情勢もあり、今自分が子供たちにやるべきことは作文教室ではないかとの思いが強くなり、4月から作文教室「パンセ」復活となった。復活させようと覚悟した。
文章を書き、考え、人に読んでもらう。作文トレーニングを積み読解力、思考力を養うクラスの復活。

とはいえ生徒集まらないかもしれない。でも、全く生徒が来なくても、あるいは一人しか来なくても、粛々と続け、コマを設定し続けておこう。このクラスこそが今自分のすべきことなのだから! と決意を持ってクラス案内を配布した。
もともとバネは広告は出さないので、通塾生への案内配布のみ。
良ければそのうち口コミで人が集まるだろうしと気長に構えることにした。

すると、意外にも作文教室申しでが複数からあった。
なかには「こういうクラスこそが、うちの子に必要なんです」というお母さんがいた。

また作文教室で盛り上がれるかもしれない。
「先生の小説読ませてください」なんて言われる日がくるかもしれない。


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