バンの不思議な行動の一つ。
顔を合わせる度、エサを食べる。ドッグフードをパクパクとほおばり,顔を上げてこちらを見ながらモグモグする。こんな調子で食べるのならエサはいつだって空になっていそうなものなのに、そのモグモグしているのは朝入れたままのエサだから、一日中食べないでおきっぱなしにしているのに、見ている時だけ勢いよく食べるフリをする、と思われるような行動をする。
「あいつ、エサ食べると褒められると思っているのかな?」とチャー。
そうか、そう言われれば思い当たる。
バンは赤ちゃんの時からドッグフード食べない。エサを入れる。覗き込んで,なんだこれかって顔して食べない。キュルキュルお腹なっていても,食べない。食べるように無理に口に入れると,横からベロで押し出す。仕方ないからそのままにすると,一日中そのままになっている。
そんなことしているからバンのエサ入れ狙って鳥がやって来る。スズメが来てついばむ。ムクドリが来てつっつく。そしてついにはカラスがやって来て、小屋の中に退避させたエサ入れをくわえて外でひっくり返して食べる。やれやれ、と思う。
こんなんだから空になっているエサ入れ見ると、「よしよし今日はよく食べたな」と思う。庭に出る度エサ入れチェック。空。「いいこだね」とか「よく食べたね」と言う。近くにバンがいればついでに頭をなでたりもする。
こんな習慣が,食べるとほめられると刷り込まれたのかもしれない。
怒られるよりはほめられたい。
ほめる効果って大きい。犬ですらこうなんだから。
子どもを怒っている場面に出くわすと、「何もあんなに怒らなくっても」と思う。
「なんで食べないんだ!」って言うより、「よく食べたね」って言った方がいい。
忙しいとか自分に自信がないなど心に余裕ないとほめるより怒るになってしまうから、特に子どもと接する時は気をつけないと。