バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

あいそめの湯の良さ発見

2011-05-10 06:54:24 | 別所温泉
 連休中の温泉は毎日「あいそめの湯」だった。いつもなら朝は大湯、昼間はうつくしの湯とかささらの湯に足を伸ばしたりするけど、一日盛りだくさんで動きあれもこれもと要件片付け気づくと夜7時を回っている。あいそめの湯なら歩いて1、2分程度。こうなると家風呂感覚でフラッと行けるからね。それだけではなく、別所温泉出身者としてはこの施設なんとかすべし、との使命感があったから、今回は徹底的に通おうと思っていた。
 あいそめの湯は入館料500円。岩盤浴は追加料金で500円。500円という設定は高くはないけど安くもない。温泉は本物。湯は入り放題で一日過ごせるのなら500円は安い。浴槽は浴場内に大きなのが一つ、露天に一つあるのみでサウナとか寝湯等いろいろな湯はない。ただつかるだけ。休憩用の大広間はあるけど、食堂がない。食事は持ち込みか出前をとることになっている。マッサージも1000円カットもない。一日過ごすには時間をもてあます、特に子どもは。風呂に入るだけで利用するとなると500円は少し抵抗ある価格設定かもしれない。だからいつもすいている。すいているのは利用する側にとっては良いことなんだけど、こんなんで大丈夫か?っていつも心配してしまうのです。
 そんな意気込みで毎晩通ったけど、今回は毎日混んでいた。脱衣かごが足りなくなる日もあった。こうなると勝手なもので、すいている方がいいじゃんとなるのです。
 脱衣場でドライヤーを使った後床にモップをかける人を目撃。一人ではない。次ぎの人も、その次の人もそうしている。こういう光景はスポーツジムではあるけど、日帰り温泉で見たことはなかった。自分もそうしようと思っていると、掃除の人が回って来てさっと片付けていった。ここはこうやって掃除が徹底している。同じ人が短時間に何度も回ってきた。延々に随所掃除し続けているのでしょう。髪1本落ちていない。だから利用者も落とさないという好循環ができていると見た。夜は10時までだけど、9時過ぎた頃には休憩所を利用する人はポツンポツンと数人しかいない。そこで今回目撃したのは、中年女性がテーブルに書類広げて仕事している姿。これと同じ光景は、千歳烏山の喫茶店で見た。テーブルに書類を広げ、コーヒー1杯で黙々と持ち帰った風の仕事していた。私だったらさっさと家に帰ってやるなと思うけど、この人にとっては適度な人の気配や音楽が心地よいのかもしれない。それと同じ空気がこの休憩所にあった。仕事に疲れたらまた温泉につかればいいわけで、これはありかもしれない。
 温泉には上がり湯の横に飲用泉の蛇口がある。これも今まで見た事無い光景なんだけど、大きなペットボトルにここで湯を詰めている人がいた。一人で数本いれていたり、行列になったりしていた。ささらの湯ではよく見た光景なんだけど、なぜか別所温泉ではあまり見なかった。あれだけ汲んで持ち帰って家でどう使うのか。洗顔用かそれとも湯船に足すのかな?お湯を入れているおばあさんに聞いてみた。「飲むんだよ。ここのは血糖値が下がるって評判だから。」
 これですっきりした。何もないけどそれで良い、というよりその方がかえって良いということがわかってきた。気の効いたレジャーてんこもりではないけど、ここには本物の温泉がある。そして集中できる空間がある。居住まいを正したくなる清潔な環境がある。

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